モノレールに関するトピックス&ニュース

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-2015年度-


八王子市、次世代型路面電車の整備検討 モノレール延伸と両にらみ
東京新聞 2016年1月26日
八王子市、次世代型路面電車の整備検討 モノレール延伸と両にらみ

八王子市の石森孝志市長は二十五日、次世代型路面電車(LRT)を市単独で整備することを、二〇一六年度から検討すると明らかにした。市内には多摩モノレール「八王子ルート」の延伸計画があるが、早期実現が難しいことから、モノレールの要望は続ける一方で、必要と判断した場合には、そのルート上に路面電車を通すことも視野に入れ、両にらみで市中心部とニュータウン地域のアクセス向上を目指すという。 (村松権主麿)
 モノレール延伸計画「八王子ルート」は、多摩センター(多摩市)とJR八王子駅南口を結ぶ約十七キロ。経由地は、八王子市内のニュータウン地域にある南大沢駅(京王相模原線)などが想定される。国は年度内にも交通政策審議会の答申を出し、一六年度から十五年間の整備方針を示す。
 だが、この答申に向け、都は昨年七月、瑞穂町と町田市への延伸ルートを「優先的に整備すべき路線」と位置付けた。一方で、八王子ルートは「検討すべき路線」にとどめた。
 八王子市交通企画課は「八王子ルートは相模原線や横浜線など競合路線があり、需要が分散する、などと説明を受けた」と理由を分析する。このため、瑞穂町や町田市などへの延伸が優先される可能性が高い。
 二十四日の市長選で再選を決めた石森市長は記者会見で、国に対し、八王子ルートの優先整備を要望する方針を説明。その一方で、完成には時間がかかるとの認識も示し、「ニュータウンと八王子(市街地)の一体感のある街のあり方が必要だ。LRTなど、もう少し可能性の高いものを検討したい」と話した。
 石森市長の説明や市交通企画課によると、モノレール八王子ルートのうち、七割の約十二キロが市内で、その六割以上の用地が既に確保されている。開通している道路もあるが、モノレールは高架の軌道建設が前提のため、LRTに必要なレールや架線の設置などは可能という。そこで、モノレールの計画は強く要望しつつ、同じ場所にLRTを開通させる構想を練るのも可能と考えたという。
 石森市長は、LRTを整備する場合は「市単独で行う」とした上で、整備に向けて「費用対効果や、モノレールでの(市の)財政負担の試算も含めて検討したい」と述べた。
 <LRT> ライト・レール・トランジットの略。低床で高齢者も利用しやすく、加速の性能が優れた次世代型路面電車。富山市が導入して成功したことにより注目が高まり、宇都宮市などで導入計画が進んでいる。高架軌道が必要なモノレールに比べ、整備費を抑えられるメリットもある。

tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201601/CK2016012602000159.html
東京新聞 2016年1月26日

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