モノレールに関するトピックス・ニュース
-2016年度-

 東山公園モノレール 開業当時のカラーリングでリニューアル!
2016.02.29/mjws


東山公園モノレール 開業当時のカラーリングでリニューアル!
名古屋市東山動植物園ではこの程、園内に展示されているSAFEGE式モノレール車両のカラーリングをリニューアルし一般に公開しました。

 撤去された東山モノレール下の売店
リニューアル工事中の東山公園モノレール
(駅舎部分は売店として活用されていた。)
 現役時代の東山モノレール
現役時代の東山公園モノレール
(同園内工事計画案内板より)

同園内に展示されているSAFEGE式モノレール車両は、1964年〜1974年まで実際に園内の移動手段として活躍したモノレール路線です。
現在は、園内を周回する形で「スカイビュートレイン」と呼ばれるミニモノレールが運行されています。

東山公園モノレールに採用されたモノレールは、SAFEGE式モノレールというタイプのモノレールでフランス国内の企業連合体が開発しました。
日本国内へは技術提携を行った日本エアウェイ(三菱重工業等関連企業)によって持ち込まれ、運営は名古屋市交通局が担当しました。
営業距離は400m程度と短距離ではあったものの、その後国内で発展していった他のSAFEGE式モノレールは営業距離でギネス記録を達成する等、重要な所期路線となりました。

1974年12月の廃線後は、園内の旧植物園駅に移動され当時使用されていた軌道桁と共に今日まで保存(展示)されています。
他の軌道桁や駅舎(動物園駅)等は解体され現存していませんが、モノレール車両と旧植物園駅は当時の面影を色濃く残し、来園者の目を引き付けています。
今回施されたカラーリングは、運行されていた開業時のデザインを復刻させた物となり、当時を知る来園者には思い出深い物となりました。
(今回のカラーリング以前は、銀一色にて展示されていました。)

東山モノレールの歴史的価値は非常に高く、以下に示すモノレール関連遺産に匹敵する歴史的建造物として現存しています。
・国内初期のモノレール車両:日本車両(豊橋/名古屋)内上野懸垂線初代モノレール車両(豊橋の日本車両工場内入り口付近にて現存)。
・現国内におけるモノレール標準規格となった日立アルウェーグ式モノレール初期路線:モンキーパークモノレール線(犬山/名古屋)(一部車両および廃軌道残存)。
・姫路市営モノレール(ロッキード式モノレール)の廃線跡(手柄山〜姫路駅周辺/姫路市)(現在廃線跡は解体作業が進められている)。

東山公園モノレールで培ったSAFEGE式モノレールの技術は、その後の湘南モノレールや千葉都市モノレールで活かされる事となりました。
このうち千葉都市モノレールは、懸垂式モノレールとしてはギネス記録となる15.2kmのモノレール路線へと成長し、市民の重要な交通手段として活躍しています。

東山公園モノレールの経歴
1964年 開業
1974年6月1日 運行休止
1974年12月18日 廃線


名古屋市東山動植物園(東山公園モノレール)へのアクセス
地下鉄東西線東山動植物園駅下車後、徒歩10分
名古屋市東山動植物園内

ソース:
2016/02/26 11:42 東山公園 : 名古屋市東山動植物園@Twitter より

サイト内関連リンク:東山公園モノレール

 
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モノレール・ジャパン田村拓丸 記事編集者:田村拓丸 Takumaru Tamura
MJWS代表 ・ 編集室 デスク (Representative・Assistant editor)
モノレール運行会社との情報交換を基に、コミュニティ向けの講演を実施。モノレール関連記事の執筆や校正、デザイン画の構成・作成、モノレールインフラの維持発展を目指した多岐にわたる活動を展開。