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-2016年度-

 中国製モノレール時代の始まり | CRRC四方社跨座型モノレール試験成功(青島)
2016年06月13日 -mjws配信
中国製モノレール時代の始まり | CRRC四方社跨座型モノレール試験成功(青島)
(CRRC Qingdao Sifang Co, - Magnet straddled monorail train)

2016年5月19日、Xinhuanet、新華社によってCRRC四方社による跨座型モノレールの試験の様子が伝えられた。
その中で開発を手がけたCRRC四方社は、モノレールの試運転を正常に完了した事を伝えた。

掲載された写真は2016年4月21日に撮影されたもので、安定輪カバーの外された4両編成の跨座型モノレール車両および試験線の様子が映されている。
場所はCRRC四方社の青島(Qingdao:山東省)の構内。
同システムは中国初の国産モノレールシステムとして生み出され、駆動機構に永久磁石同期電動機を配する。
永久磁石同期電動機による駆動では、従来よりエネルギー効率を10%改善する。
同モノレールにはその他に、火災対策としてスプリンクラーシステムを装備する。

モノレールの開発は3年前より開始され、開発の95%を中国国内で成していると同社は説明している。

製造を手がけたCRRC四方社(青島四方機車車輛)は、中国中社(旧中国南車)の子会社である。
中国中社は中国の国営企業であり、2014年に中国北車および中国南車が合併して誕生した世界最大規模の鉄道車両メーカーとなった。
今日では、鉄道ビッグスリーと呼ばれる、ボンバルディア、アルストムおよびシーメンスの鉄道部門売上合計を遙かに凌ぐ。
略称は中車またはCRRC。

中国国内では重慶市で運行中の重慶軌道交通2号線および3号線(共に日本跨座型モノレール)が有名だが、両路線ともベースは日立製作所製のモノレールシステム。
今回公開されたモノレールは、今後中国国産モノレールとして同国内に展開される予定となっている他、海外への展開を視野に入れている事も容易に予想が付く。
中国中社のモノレールシステムは、モノレール分野で近年拡大を続けるマレーシアのScomi社と共に、今後日本のモノレールマニュファクチャラーの脅威となる事は必須である。








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モノレール・ジャパン田村拓丸 記事編集者:田村拓丸 Takumaru Tamura
MJWS代表 ・ 編集室 デスク (Representative・Assistant editor)
モノレール運行会社との情報交換を基に、コミュニティ向けの講演を実施。モノレール関連記事の執筆や校正、デザイン画の構成・作成、モノレールインフラの維持発展を目指した多岐にわたる活動を展開。