モノレールに関するイベント紹介
-2018年度-
東京都上野懸垂線、2019年11月1日より休止
|
東京都(東京都建設局・東京都交通局)は1月23日(水曜日)、上野動物園西園〜東園駅間で運行を行う上野懸垂線(上野動物園モノレール)を、車両の老朽化を理由に2019年11月1日から休止する事を発表した。
現在運行を続ける40形営業車両はダブルランゲンタイプを採用する懸垂型のモノレールで、開業時より数えて4代目となる(H形(S32年12月17日〜S41年11月30日)、M形(S42年1月1日〜S59年8月31日)、30形(S60年4月2日〜平成11年12月18日)、40形(H13年5月31日〜))。 現行の車両は、2018年11 月から12月にかけ定期検査を実施、車両設備等の安全を確認し安全上問題はない。しかし、上述した様に平成13年度の運行開始から18 年が経過し、経年劣化が顕著に進んでいることから今回の休止決定に至った。休止は次回の定期検査前の11月1日となる。 これまで車両更新等も検討されてきたが、当該車両は国内唯一の特殊な車両である事から製造に3年程度要する他、電気設備等についても大規模な更新が必要となるなど課題が多くある。こうした状況を踏まえ、今後の車両更新またはそれに替わる方策については、東京都民の意見を抽出しならがら検討していく事としている。また休止中の処置として、東園と西園を往復する車両(電気自動車など)を無料運行する予定としている。 上野懸垂線は昭和32年(1957年)に開業。現存する国内最古のモノレールとしても有名。都市モノレール法制定以前の開業となることから、現在モノレールの主流となっている「軌道」ではなく「鉄道」として敷設されている。国内においてこの「鉄道」に分類されるモノレールは、上野懸垂線の他、東京モノレール、湘南モノレールおよび舞浜リゾートラインのみ。 開業当時、都電の代替交通機関として各種の新交通システムが検討されていたが、上野懸垂線が採用するダブルランゲン式モノレールもこの選択肢のうちの一つであった。試験線としておよそ300mが上野動物園西園〜東園間に敷設された。実際に都電代替として想定される営業車両をベースに、これをサイズダウンしたものが上野懸垂線として建設されている。 |
- mjws.org サイトトップへ戻る - 上部にリンクインデックスが表示されない場合はお手数ですが、 こちら をクリックして下さい。 Welcome to mjws!The index page is here. |
記事編集者:田村拓丸 Takumaru Tamura MJWS代表 ・ 編集室 デスク (Representative・Assistant editor) 学生時代にモノレールに関するホームページを公開し、本サイトを含む複数のネット媒体で情報を発信してきました。また、運行会社との情報交換を基に、コミュニティ向けの講演も行っています。現在は、編集室員と共に記事の執筆や校正、デザイン画の構成・作成、そしてYouTube向けの動画制作など、モノレールインフラの維持発展を目指した多岐にわたる活動を展開しています。 |