
モノレールニュース
-2026年度-
海外
ピンク・イエローに続く新路線となるか
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タイ・バンコクでは、すでに営業しているMRTピンクラインとイエローラインに続く、新たな都市モノレール計画が具体化しつつあります。対象となっているのは、バンコク北東部のワチャラポーンから、都心部に近いトンローまでを結ぶMRTグレーライン第1期です。グレーラインはタイ高速度交通公社(MRTA)の将来計画に位置付けられていますが、現時点では建設工事が始まっているわけではありません。現在は事業可能性調査や事業方式の検討など、本格的な事業化に必要な手続きを進める段階にあります。
グレーライン第1期は、バンコク北東部のワチャラポーンから、スクンビット通りのトンローまでを結ぶ全長16.3km・15駅の路線です。全線を高架構造とする跨座式モノレールとして計画されています。路線はラームイントラ通りとプラディットマヌータム通りの交差部付近を起点とし、プラディットマヌータム通りを南下します。その後、カセート・ナワミン通り、ラートプラーオ通り、ペッチャブリー通り、トンロー通りなどを経由し、スクンビット通り付近へ至る計画です。ワチャラポーン付近には、車両基地とパーク・アンド・ライド施設を一体的に整備する構想も示されています。開業時の想定利用者数は1日当たり約9万6,900人で、バンコク北東部から都心方面への移動を支える新たな南北交通軸となることが期待されています。
![]() MRTグレーライン第1期工事(ヴァチャラポール~トンロー間) (C)タイ高速鉄道公社 |
MRTAは2026年1月20日、グレーライン第1期の事業実施計画を理事会で確認しました。現在は、事業可能性調査を担当するコンサルタントの選定に向けた準備が進められています。公表されている事業スケジュールでは、2028年8月に建設承認を受け、2030年7月に着工、2033年10月に営業を開始する想定です。ただし、これらは事業実施に向けた現段階の見通しであり、正式に確定した着工日や開業日ではありません。今後実施される調査の結果や政府の承認手続き、財源、事業方式の調整によって、スケジュールが変更される可能性があります。
グレーラインは、路線延長、駅数、採用する交通システム、想定利用者数、事業スケジュールまで示されており、単なる構想段階からは一歩進んでいます。一方で、事業可能性調査や環境影響評価、政府による建設承認、事業費の確定、事業者の選定といった手続きは完了していません。
バンコクでは、2023年にイエローラインとピンクラインが相次いで開業し、跨座式モノレールが都市鉄道網の一部として実際に運用されています。両路線は都心へ向かう既存の鉄道路線を補完し、バンコク郊外や周辺県を結ぶ役割を担っています。
グレーラインは、バンコク北東部からトンロー方面へ向かう南北方向の路線として、ピンクライン、イエローライン、オレンジライン、BTSスクンビット線などとの接続が想定されています。これまで東西方向を中心に整備されてきた鉄道路線を横断し、路線間の乗り換えを支える交通軸となる点が大きな特徴です。
グレーラインが実現すれば、ピンクラインとイエローラインに続く、バンコク第3の本格的な都市モノレールとなる可能性があります。ただし、現時点では建設承認前であり、計画どおりに事業が進むことが確定したわけではありません。今後は事業可能性調査の結果や建設承認、事業者選定の動向が注目されます。
主な出典
タイ高速度交通公社(MRTA)
「MRTグレーライン第1期 ワチャラポーン―トンロー」
Khaosod English「MRTA pushes ahead with four new Bangkok rail projects」
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