1.デュッセルドルフ(Düsseldorf)国際空港「Skytrain」
ドイツ連邦共和国の都市、デュッセルドルフ(Düsseldorf)中心部から北方8kmに、同国を代表する国際空港、デュッセルドルフ国際空港が配置される。この空港と途中の駐車場最寄り駅を介して近隣の鉄道駅(デュッセルドルフ空港ターミナル駅)とを接続するのが「Skytrain」として親しまれる懸垂式モノレール。
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デュッセルドルフ国際空港の「Skytrain」 |
2.シーメンス「SIPEM」
懸垂式モノレール「Skytrain」は、ドイツのシーメンスが開発したSIPEMという方式の懸垂型モノレールシステム。同システムの初採用はドルトムント大学のH-Bahnで、なんと開業は1984年にも遡る。SIPEMとは、SIemens PEople Moverの頭文字から取られた物で、その名の通りシーメンスが開発したピープルムーバー(輸送装置)の意。SIPEMも大枠としてはSAFEGE式(懸垂)モノレールの一種に大別する事ができ、軌道および分岐器の構成等多くの点で類似する構造を有している。
3.「Skytrain」
「Skytrain」の開業は2002年7月。営業距離は全線複線の2.5kmで設置駅数は4駅。駅構造はいずれの駅も島式2線構造となっている。4駅といっても路線末端に位置する空港ターミナルではターミナルA・BおよびターミナルC駅の2駅に建物内で別れている。途中の空港敷設駐車場に付帯されるP4P5駐車場駅(P5:屋内駐車場、P4:屋外駐車場)と、鉄道との接続駅となるスカイトレインデュッセルドルフ空港駅とを合わせての合計4駅が配置されている。途中、スカイトレインデュッセルドルフ空港駅と駐車場駅との間に車庫(検車庫含む)が配置されている。空港ターミナルとスカイトレイン空港駅の所要時間は5分となっている。運転最高速度は50
km / h。1編成2両1ユニットで運行される。
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「Skytrain」の車内 |
Dusseldorf Skytrain 路線概略図
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「Skytrain」の外観
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駅名称 |
駅構造および設備 |
備考欄 |
1.Sky Train Airport St.
スカイトレイン空港駅 |
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1面2 線
島式高架駅
折り返し用
片渡分岐2基 |
ドュッセンドルフ空港駅
接続駅
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車庫 |
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配線図省略 |
2.Airport parking
garage P4 / P5 St.
空港駐車場P4/P5駅
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21面2 線
島式高架駅 |
空港駐車場(P4・P5)
付帯駅 |
中間分岐 |
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3.Airport Terminal A・B St.
空港ターミナルA・B駅
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1面2 線
島式高架駅
折り返し用
片渡分岐2基 |
空港ターミナルビル内 |
4.Airport Terminal C St.
空港ターミナルC駅 |
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1面2 線
島式高架駅
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