※新しいウィンドウが開きます。



西アジアのモノレール

英語: KAFD Monorail(Riyadh metro)

営業距離  3.6km 
駅数  6駅
複・単線 単線(時計周り)
モノレール
方式
-
ボンバルディア・トランスポーテーション(Bombardier Transportation)
INNOVIA Monorail 300 System
CITYFLO 650自動列車制御

アブドラ金融地区(KAFD)全景
 
KAFD Monorail 路線図
路線
概要
----------
1.アブドラ金融地区(KAFD)とにモノレール採用が決定

サウジアラビア王国リヤドの北部に位置する経済発展と多様化プログラムの一環として整備が進められるアブドラ金融地区(KAFD※)。整備面積は、350万平方メートルに上るもので、この地区内を循環する公共交通機関としてモノレールが採用された。KAFD Monorail(Riyadh metro)と仮称されるこのシステムでは、ボンバルディア・トランスポーテーション(Bombardier Transportation)のINNOVIA Monorail 300 System (CITYFLO 650自動列車制御含む)が採用された。契約額は2億4,000万ドル。ボンバルディア社は、プロジェクトマネジメント、エンジニアリング、コミッショニングサービスと共に、2両ユニット6編成のモノレール車両製造を提供。モノレール開業後の初期期間10年間でモノレールの運営および維持業務を行う。

ボンバルディア・トランスポーテーション(Bombardier Transportation)のAndreNavarri社長兼最高財務責任者(COO)は、「当社の運営・維持管理契約の長期的性質は、サウジアラビア王国および湾岸協力協議会の他の国々に地元の拠点を建設するという当社のコミットメントをさらに裏付けている。」とコメントしている。

2.KAFD Monorail(Riyadh metro)

路線長は全長3.6 kmのループ線で、6つの駅が設けられる。うち一つはRiyadh metroの鉄道線と接続される予定。いずれのモノレール駅も、自動車用駐車場とセットで建設される予定で、地区内ではこのモノレールと、ビルとビルをつなぐスカイウォーク(空中回廊)によって、KAFDのどの部分にも徒歩圏でアクセス出来る様設計されている。
 採用されるモノレールはボンバルディア・トランスポーテーション(Bombardier Transportation)が提供する跨座型モノレールシステムのNNOVIA Monorail 300 System (CITYFLO 650自動列車制御)。
 2両ユニット6編成のモノレール車両が運用に従事する事となる。
 全自動運転のモノレールシステムで乗務員は添乗しない。車両の発車停止、ドアの開閉に至るまで全て自動制御となっている。
 NNOVIA Monorail 300 Systemについては、既にブラジルのサンパウロメトロ15号線(2018年現在一部開業、残区間建設継続中)で採用実績があるモノレールシステムとなっている。
 KAFD Monorail向けモノレール車両は、カナダのキングストン(キングストン試験線の項参照)で設計され、米国ピッツバーグのボンバルディアの工場で製造される。


第1駅および第6駅の間に設置される分岐器
南方向にはKAFDモノレール用のDEPOT(検査庫)(右写真)が配置される。

KAFDモノレール用DEPOT(検査庫)
車庫上手にて4差分岐を介し、4線に分かれる。




スポンサードリンク