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Santiago los Caballeros- Santiago/ Dominica
Straddle-beam monorail (INNOVIA MONORAIL 300) system , Alstom
サンティアゴ/ドミニカ共和国 


【新規】
プロジェクト運営  :Santiago Monorail
マニュファクチャラー:Alstom
モノレールシステム :Alstom Innovia Monorail 300
開業予定      :2025年・2027年8月
総延長       :13km

1.サンティアゴモノレール
ドミニカ共和国のサントドミンゴ州は、2023年に公共事業に割り当てられる予算全体の約40%を受け取ると予想されており、首都圏が13%でこれに続きます。残りの47%の大部分は、国内第2の都市であるサンティアゴ・デ・ロス・カバレロスが所在するサンティアゴ州に割り当てられています。

同州の主要プロジェクトの1つは、330億ペソ(約6億100万米ドル)のサンティアゴモノレールです。このモノレールは、1時間あたり約40,000人の乗客を輸送する能力を持ち、市内の全移動量の約30%を吸収すると見込まれています。これは、公共交通の効率を大幅に向上させ、交通渋滞の緩和や環境負荷の軽減に寄与するものです。

サンティアゴモノレールは、2025年に開業する予定です。プロジェクトは順調に進んでおり、初めての車両が2024年1月に到着しました。この車両はカナダのキングストン(※)で組み立てられました。最初の試験運行は2024年4月から開始され、全面的な商業運行は2025年を予定しています。

サンティアゴモノレール駅一覧
E1 Cienfuegos
E2 San Lorenzo
E3 Espaillat
E4
E5 Circunvalación
E6
E7 Águilas Cibaeñas
E8 Pueblo Nuevo
E9 Estación Central
E10 Las Carreras
E11 Museo Monumento
E12 Madre y Maestra
E13 Villa Olímpica
E14 Pekín


サンティアゴモノレールのルート(緑色の旗印が駅設置予定地) (c)Google
2.2024年現在
2023年8月、アルストムが率いるコンソーシアムが5億ユーロの契約を獲得し、ドミニカ共和国のサンティアゴ・デ・ロス・カバリェロスにモノレール線を建設することになりました。このモノレールは、ドミニカ共和国とカリブ海地域で初めてのモノレールとなります。アルストムは、4両編成のInnovia Monorail 300 13編成を供給します。2024年1月19日には、同線用として初となる車両が到着しています。

※キングストン

ここでいうキングストンとは、ボンバルディアが開発・製造するInnovia Monorailの製造工場を指します。

Innovia Monorailについて
「Innovia Monorail」は、ボンバルディア・トランスポーテーション(現在はアルストムが運営)が製造する自動運転モノレールシステムです。

このシステムは、以下のような特徴を持っています。
自動運転: 完全自動運転で、コンピュータ制御により運行されます。
高い輸送能力: 1時間あたり最大40,000人の乗客を輸送できる設計です。
柔軟な設計: 狭い曲線や急勾配に対応可能で、都市環境に適した設計です​​。

主な導入事例
Innovia Monorailは世界各地で採用されており、以下の都市で運行されています。
サンパウロ(ブラジル): 15号線プロジェクトで使用されています。
ラスベガス(アメリカ): ラスベガス・モノレールとして運行されています。
バンコク(タイ): MRTピンクラインとイエローラインで使用されています​​。

ドミニカ共和国での使用
サンティアゴモノレールの車両は、キングストンで組み立てられたInnovia Monorailです。
2024年1月に初めての車両が到着し、2025年に開業予定となっています。


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