Brown line/Bangkok Thailand タイ/バンコク(MRTブラウンライン) |
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1.タイ バンコク (モノレール:ゴールドライン) 運営 :MRT モノレールシステム :跨座型(アルウェーグタイプ) マニュファクチャラー:ボンバルディア 総延長 :22km(20駅) 複単線 :複線 タイの首都バンコクでは、2019年現在、3路線にもおよぶモノレールの整備計画が進められている。タイ・マスラピッドトランジットオーソリティ(以下、MRTAと略記)運営によるピンクラインおよびイエローライン)と、バンコク都直営が予定されているゴールドラインの3路線。この内、ピンクラインおよびイエローラインについては、直近2021年の開業に向け順調に建設が進められている。 2019年初頭、これら3路線のモノレール整備計画に続き、バンコクでは4路線目となるMRTAブラウンライン(モノレール路線)の計画が承認目前となっている。 ブラウンラインは、Khae Rai(Nonthaburi地区)からLam Saliを22km20駅で繋ぐ新規路線計画として、PPP(官民パートナーシップ)の下での計画が進められている。整備費用としては総計として483.7億バーツが見込まれており、それぞれの内訳としては、収用費用が72.5億バーツ、建設費が346.7億バーツ、コンサルタント費用が12.5億バーツ、その他の費用が52.0億バーツとなっている。 陸上交通管理委員会(議長:Somkid Jatusripitak副首相)では、2019年1月の会合においてブラウンラインのPPP計画を承認。今後、これらの提案が内閣によって承認されると、MRTAはブラウンラインの設計作業へと駒を進める事となる。さらに交通政策局は今後、バンコクとその周辺地域のマスタープランにブラウンラインを新たに追加する予定。 ブラウンラインの特徴としては、路線的特徴と建設的特徴の2点が挙げられる。 路線的特徴としては他路線とのリンク路線としての機能を有する。接続他路線としては、パープルライン、ピンクライン、レッドライン、グリーンライン、グレイライン(Watcharaphon - Rama IX Bridge)、イエローライン等となる。 建設的特徴としては、一部の区間において高速道路との一体的整備が成されるという点が挙げられる。 高速道路との一体的整備とは、新たに新設される高速道路の支柱を、モノレールの支柱と共用する構造である事を指している。同様の形体を有するモノレール路線として、日本の北九州モノレールが挙げられる。北九州モノレールでは、路線上の中間位置付近(城野~北方駅間)にて、北九州都市高速道路の支柱とモノレールの支柱とを共用している。
MRTブラウンラインは、Nuan Chan~Kasetsart Universityの区間(下図参照)にて、ノンタブリー~バンコクを東西に結ぶ北部高速道路の整備計画区間[N2]9.1kmとルートを共用する。N2のNとはNorthern Expresswayの頭文字を意味し、N2以西の計画区域をN1、N2以東の計画区間をN3としている。さらに、N2のNawamin intersection~Prasert-Manukitch Rdを介してMotorway 9 Frontage Rdに至る東西接続線をE-W corridor(下図にてEWと略記)と称し、N2の整備時に合わせて建設が行われる。MRTブラウンラインの建設においては、上記に示すN2およびEWの建設がセットで実施される事となる。なお、N2区間のインフラ工事では、既に下部支柱部分の工事が完了しており、現地またはGooglemap等でもこの様子を確認する事ができる。
ブラウンラインはこれらの特徴の代償として、他のリンク路線の建設に沿って整備されていく事、高速道路との一体整備が必要となる事から、建設するのに少なくとも3年程度掛る事が想定されている。
バンコク ブラウンラインは、2024年後半にPPPプロジェクトとして入札され、2025年から着工が予定されています。路線距離が長大であるため、「本当に開業するのか?」と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、現在開業を果たしているピンクラインやイエローラインも、当初は同じような疑問の声が挙がっていました。そう考えると、ブラウンラインやシルバーラインも2030年頃には開業を果たしていることでしょう。ブラウンラインについては、現時点では2028年7月頃の開業が見込まれています。 今回のテーマで少し触れましたが、もう一つ注目されているのがグレーラインです。特にスクンビット界隈に住む日本人の間で関心が高く、その注目度や開業への期待は非常に大きいようです。しかし、この路線は都心部を通る計画となっているため、土地の買収や建設許可の取得などで当初の計画通りに進んでいない状況です。グレーラインはワチャラポンからトンローまでの16.3kmのルートで、全15駅、事業費は275億バーツと想定されています。 ブラウンラインの計画ルートについては主要部分をかいつまんだ動画を作成していますので、宜しければ以下をご覧ください。 |
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MJWS編集室 タイバンコク★ブラウンライン★計画ルート散策 (Bangkok Brown Line Monorail Route) |
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In 2019, the capital city of Thailand, a monorail development plan for three lines is underway as of 2019. There are three routes, the Pink Line and the Yellow Line operated by Thai Mass Rapid Transit Authority (hereinafter abbreviated as MRTA), and the Gold Line, which is planned to be operated directly by the Bangkok Metropolitan Government. Among these, the pink line and the yellow line have been steadily constructed toward the opening in 2021. In early 2019, following the monorail development plans for these three routes, the plan for the fourth MRTA brown line (monorail route) in Bangkok is about to be approved. The Brown Line is under PPP (public-private partnership) as a new route plan connecting Khae Rai (Nonthaburi area) to Lam Sali at 22km20 stations. The total maintenance cost is expected to be 48.37 billion baht, of which the expropriation cost is 7.25 billion baht, the construction cost is 34.67 billion baht, the consultant cost is 1.25 billion baht, and other costs are 5.20 billion baht. Is becoming The Land Transport Management Committee (Chair: Deputy Prime Minister Somkid Jatusripitak) approved the Brownline PPP plan at its January 2019 meeting. When these proposals are approved by the Cabinet, MRTA will proceed to the brown line design work. In addition, the Transport Policy Department plans to add a new brown line to the master plan for Bangkok and its surrounding areas. There are two characteristics of the brown line, the line characteristic and the constructive characteristic. As a route feature, it has a function as a link route with other routes. Other lines connected include purple line, pink line, red line, green line, gray line (Watcharaphon-Rama IX Bridge), and yellow line. ∙ One of the constructive features is that some sections will be integrated with the expressway. -Integrated maintenance with the expressway refers to a structure in which the newly-established highway supports are shared with the monorail supports. As a monorail line having a similar shape, there is Kitakyushu monorail in Japan. In the Kitakyushu Monorail, the pillars of the Kitakyushu City Expressway and the pillars of the monorail are shared near the middle position (between Jono and Kitagata Station) on the route. |