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モノレールの技術に関する資料室

モノレールの技術
モノレールデータベース
モノレールのレールサイズ一覧

【モノレールの軌道サイズ一覧(跨座型)】

モノレールの軌道サイズ(寸法)一覧を表に示します。
廃線または運用外となった車両についても混在表示させていただきます。


 1.モノレールの軌道サイズ(寸法)一覧

跨座型モノレールという軌道系交通システムでは、実に様々な規格が存在します。
マニュファクチャラーの違いや、同マニュファクチャラー内においても顧客需要にマッチした規格を提供するため、数種類存在する場合もあります。
今回、跨座型モノレールに限定した上で、モノレール軌道桁(レール)サイズ(寸法)のランキングを作成しました。
ランキング自体は意味を成すものではありませんが、比較参考として楽しんでいただければ幸いです。
なお、ランキング順位については横幅をベースとさせていただきました。
これは、各モノレールシステムにおいて、いずれも鋼軌道桁では渡りスパンによる大幅な縦幅の差が生じるためです。
モノレールの軌道サイズ(寸法)一覧
順位 軌道タイプ
(サイズ(寸法))
採用路線 軌道サイズ(寸法)  
横幅 縦幅 断面積
[mm] [mm] [m2]
1 ロッキードモノレールの軌道寸法
日本ロッキード
廃)姫路市営モノレール(日本)
廃)小田急向ヶ丘遊園線(日本)
 900
(1008)
 1502
(1662)
1.35
ALWEG式モノレールの軌道寸法
・ALWEG
・FCFs.p.a
 
シアトル(USA)
ゴム(イタリア)
 900  1500 1.35
3 日本跨座式モノレールの軌道寸法
・日立大型
(日本跨座式)
L=20,22

L=30
(大邸)
 北九州(日本)
大阪(日本)
多摩(日本)
重慶(中国)
大邸(韓国)
 850 1500
1800(大邸)
1.28
1.53
4 日本跨座式モノレール中型の軌道寸法
・日立中型
(日本跨座式)

(ジュメイラ)
廃)犬山(日本)
東京(日本)
廃)大阪万博(日本) 
沖縄(日本)
ジュメイラ(UAE)
 800  1400
1600(ジュメイラ)
1.12
1.28
Scomiモノレールの軌道寸法 
・Scomi
KLモノレール(マレーシア)
ムンバイモノレール(インド)
‡サンパウロメトロ17号線(ブラジル)
‡サンパウロメトロ18号線(ブラジル) 
 800 1400  1.12
 5 日立製作所小型モノレールの軌道寸法
日立小型
 セントーサエキスプレス
(シンガポール)
 700 1300  0.91
 6 ボンバルディアモノレールINNOVIA300の軌道寸法
・ボンバルディア(INNOVIA300)
 サンパウロメトロ15号線(ブラジル)
‡リヤド(サウジアラビア)
 690 1500  1.04
7 ボンバルディア製モノレールINNOVIA200の軌道寸法
・ボンバルディア(INNOVIA200)
・ディズニー
(フロリダ)
 ラスベガスモノレール
ディズニー フロリダ
 660 1220  0.81
8 東芝製モノレールの軌道寸法
・東芝
廃)奈良ドリームランド(日本)
廃)横浜ドリームランド(日本) 
 600 1200  0.72
9 ディズニーモノレールフロリダの軌道寸法
・ディズニー
(カリフォルニア)
 ディズニー カリフォルニア  510 880  0.45
etc  廃)TNTハーバーリンク
ゴールドコースト
(参考表記) 
 940※
700
 832 0.58
etc Urbanaut式モノレール軌道桁
(参考表記)
 1100 1200  1.32
etc  Lartigue式モノレール軌条
(参考表記) 
 - -
etc  SAFEGE式モノレール軌道桁
(参考表記)
サイズ分類の定義が曖昧であるため
参考表記とした。
2150
1450
2100
1475 
4.52
2.14
記号の意味
‡:予定 、 廃):廃線
※上部フランジ部で幅940mm、箱桁部で幅700mm    

2.モノレール軌道寸法分野別比較
2項では、各分野別にモノレール軌道サイズ(寸法)の比較を行います。

2-1.日本国内マニュファクチャラー比較 
 日本国内のモノレール軌道桁のサイズ 2-1.日本国内マニュファクチャラー比較

 日本国内におけるモノレール展開の黎明期において、跨座式モノレールでは実に3社ものマニュファクチャラーが存在しました。
 東芝、日本ロッキード社、日立製作所がこれに該当し、各社それぞれの軌道寸法によるモノレールシステムを世に送り出しました。
 今日では世界規模でモノレールシステムを展開する日立製作所も、当初は800mm×1500〜1300mmの軌道桁を規格として、名鉄犬山線、東京モノレール等へ納入しています。その後、日本跨座式モノレールと称される標準規格制定にあたり、大型および中型を設定、現在では小型タイプのモノレールシステムを加え市場へ送り出しています。

2-2.世界規模モノレールマニュファクチャラー比較 
 世界のモノレール軌道桁のサイズ 2-2.世界規模モノレールマニュファクチャラー比較 

 2016年現在、中国のモノレールマニュファクチャラーを除けば、ボンバルディア(カナダ)、日立製作所(日本)およびScomi(マレーシア)の3社によって、世界のモノレール市場は席巻されていると言っても過言ではありません。
 この大手3社(グループ)が事実上主要規格としているのが左記に示すモノレール軌道桁サイズ(寸法)です。
 近年では、ブラジルのサンパウロメトロ(15,17および18号線)、パナマ、アジア圏で採用されるモノレールシステムの多くがこの企業による受注であるため、必然的に規格もこれらによるものとなっています。
 ここ数年での大型案件受注はパナマが記憶に新しい日立製作所も、中国の重慶軌道交通2および3号線(合計延長86km)の開業によって、その路線延長が大幅に伸びる事となりました。


2-3.SAFEGE式モノレール 
  2-3.SAFEGE式モノレール

 懸垂式モノレールとしては、広く普及したシステムと言えるSAFEGE式モノレールシステム。日本国内では三菱重工業が主体となり、三菱サフェージ式モノレールとして商品展開した。東山動植物を路線に数えるなら、湘南および千葉と合わせて全3路線が営業運用された実績を持つと言える。

 オレルアン実験線以降、日本以外ではそのままのシステムスケールとして展開および運用される事はなかった。特にヨーロッパ圏ではシーメンスによって更に小型化されたSAFEGE式モノレールが商品展開されている他、近年では中国中社(CRRC)によってシーメンスと同様のスケールのSAFEGE式モノレールが開発され、路線の敷設が開始されている。

3.モノレール軌道タイプ別詳細
項1[1.モノレールの軌道サイズ(寸法)一覧]に解説を加えたものを次に示しました。

モノレール軌道タイプ別詳細(跨座式)
日本ロッキード式モノレール軌道桁のサイズ 軌道タイプ:(900(1008)mm×1502(1662)mm)
・日本ロッキード式モノレール
概要
PC軌道桁の上部(走行軌条)に50T軌条、下部左右(安定軌条)に22kg軌条を配し、これらを弾性車輪で走行するという特殊な駆動方式を採用した日本ロッキードモノレール社の軌道桁。
軌道桁のみでの寸法は900mm×1502mm、軌条部分を含めると1008mm×1662mmとなる。
今日までロッキード式モノレール路線はいずれも廃線。
採用路線
・姫路市営モノレール(日本)
・小田急電鉄向ヶ丘遊園線(日本)
日本ロッキード式モノレール軌道桁外観 姫路モノレール軌道桁
ALWEG式モノレール軌道桁のサイズ 軌道タイプ:(900mm×1500mm)
・FCFspa・ALWEG
概要
採用路線
1.シアトル(USA)
2.Qom(イタリア)
 日立製作所大型モノレール軌道桁のサイズ
L=22タイプ

L=30タイプ
(大邸:韓国)
軌道タイプ:(850mm×1500mm)
桁長(L=):19.975m(北九州)
桁長(L=):21.970m(大阪、多摩)
桁長(L=):29.950m(大邸)
・日立製作所大型モノレール(日本跨座式大型)
概要
日本跨座式の標準規格決定によって、日本国内外にて多く採用されることとなった850mm×1500mmサイズのモノレール軌道。国内では北九州を皮切りに大阪、多摩へと採用され、今日では日立製作所の手によって中国(重慶市)、韓国(大邸広域市)に採用されている。特に重慶のモノレールは3号線がギネス記録に、2号線も次いで世界2位の延長距離を持つ。
軌道桁高は桁長21.25mを基準とした設定値1500mmとなっているが、都市美観のため基準桁長を30mとした大邸(韓国)ではPC軌道桁最高軌道高となる1800mmとなっている。
大邸モノレールでは、全線直線部におけるおよそ83%のPC軌道桁について、30m級の長スパン軌道桁が採用された。
採用路線
1.北九州(日本:1985)
2.大阪(日本:1990)
3.多摩(日本:1997)
4.重慶(中国:2005)
5.大邸(韓国:2015)
6.パナマシティ(パナマ:未定)
北九州モノレール 多摩モノレール

 日立製作所中型モノレール軌道桁のサイズ 軌道タイプ:(800mm×1400mm)
桁長(L=):19.960m
・日立製作所(初期型)モノレール


概要
日立製作所大型(日本跨座式大型)(850mm×1500mm)と並び採用距離数が多いのがこの横幅800mmタイプのモノレール軌道桁。犬山および東京では電車線を下向きに配置したシステムが採用された。同寸法において他に、日立製作所中型(日本跨座式中型)およびScomi(マレーシア企業)採用タイプが存在する。間違いなく、現在最もメジャーなサイズとなった軌道桁種。
採用路線
1.名鉄犬山モンキーパークモノレール線(日本)
2.東京モノレール(日本) 
犬山モノレールの軌道廃線跡 東京モノレール
 日立中型モノレール軌道桁のサイズ
L=20タイプ
日立小型モノレール軌道桁
L=28タイプ
ジュメイラ(UAE)
軌道タイプ:(800mm×1400mm)
桁長(L=):19.970m(沖縄)
桁長(L=):28.000m(ジュメイラ)
・日立製作所中型モノレール(日本跨座式中型)
概要
日立製作所オリジナルタイプと同サイズの軌道桁ながら、架線の設置方向がオリジナルとは異なり日本跨座式(側方)と同形式となる。
軌道桁高さは軌道桁長さ20mを基準とする1400mmに設定されるも、都市美観を優先するジュメイラモノレール(UAE)ではラーメン構造を採用し桁長28mとした結果、標準高さ1600mmとなっている。
採用路線
1.大阪万博(日本)
2.沖縄(日本)
3.ジュメイラモノレール(UAE)
モノレールPC軌道桁製作 ゆいレール
スコミ製モノレール軌道桁サイズ 軌道タイプ:(800mm×1400mm)
・Scomi
概要
マレーシアの国内企業「Scomi」が提供するモノレールシステム、ScomiSUTRA。
このモノレールシステムで採用されるのが800mm×1400mmサイズの軌道桁。
採用路線
1.KLモノレール(マレーシア):Scomi
2.ムンバイモノレール(インド):Scomi
3.サンパウロメトロ17号線(ブラジル)Scomi
4.サンパウロメトロ18号線(ブラジル):Scomi
日立小型モノレールの軌道桁サイズ 軌道タイプ:(700mm×1300mm)
桁長(L=):19.475m
・日立製作所小型モノレール(日本跨座式小型)
概要
採用路線
1.セントーサエキスプレス(シンガポール)
BombardierINNOVIA300モノレールの軌道桁 軌道タイプ:(690mm×1500mm)
・ボンバルディア(INNOVIA300)
概要
ビッグスリーの一角を担うボンバルディアが市場に展開するINNOVIA300が採用する軌道桁サイズ。
今後は、中国企業との合資会社によって供給されるものとみられている。
2017年に新規獲得したタイ共和国のピンクラインおよびイエローラインもこれに該当する。
採用路線
1.サンパウロメトロ15号線(ブラジル)
2.タイ ピンクライン(未定)
3.タイ イエローライン(未定)
BombardierINNOVIA200モノレールの軌道桁 軌道タイプ:(660mm×1220mm)
・ディズニー(FL)、ボンバルディア(INNOVIA200)
概要
採用路線
1.ディズニー フロリダ(USA)
2.ラスベガス(USA)
ラスベガスモノレール
東芝モノレールの軌道桁サイズ 軌道タイプ:(600mm×1200mm)
東芝跨座式モノレール
概要
この軌道桁サイズ(東芝式)を採用した路線は、いずれも廃線となっている。
意外にも、サイズ比較においては最小の部類に位置する。
採用路線
1.奈良ドリームランド(日本)
2.横浜ドリームランド(日本)

フロリダモノレールの軌道桁サイズ 軌道タイプ:(510mm×880mm)
・ディズニー (CA)
概要
採用路線
1.ディズニー カリフォルニア(USA)
Vonrollmonorailbeam   軌道タイプ:
(フランジ部940mm・箱桁部700mm×832mm)
・Vonroll
概要
いわゆる鋼製箱型桁を用いる小型跨座型モノレールとして知られるVonROLL社のモノレールシステム。走行輪および安内輪のほか、本来安定輪が存在する跨座式モノレールにおいて、VonROLL社のモノレールシステムでは、これが走行輪と同配位の上部フランジ部下に配置される。上部フランジを下側から支持する目的で安定輪と同意の車輪が配置されている。
採用路線
1.TNTハーバーリンク(シドニー(オーストラリア)
2.ゴールドコースト
モノレール軌道タイプ別詳細(その他-アーバノート) 
アーバノートモノレール軌道桁   軌道タイプ:1100×1200mm
Urbanaut
概要
Urbanaut(以下、アーバノートと略記)方式のモノレール軌道桁。アーバノートは跨座式モノレールの一種に分類され、TMSにおける分類では逆T字方式として認知される。当サイトは中央軌条方式のAGT路線についても一種の「モノレール」として分類分けし紹介しているが、このアーバノートもまさに中央軌条案内方式の一種であると考える。上述した理由からランキングとしては参考表記として示した。
採用路線
月尾銀河レール(韓国)-廃線
モノレール軌道タイプ別詳細(その他-ラルティーグ) 
ラルティーグモノレール軌道桁   軌道タイプ:Lartigue
概要
Lartigue式モノレールは、フランスのエンジニアであったチャールズ・ラルティーグ(1834-1907年)が開発したモノレール方式。現在イメージされるモノレール(alweg,SAFEGE等)登場以前に、地球上で最も勢力を誇ったモノレール方式と言える。同方式で最も有名となった路線にListowel-Ballybunion鉄道が存在する。同路線は1888年から1924年の36年の間に、乗客から貨物、牛、砂等の運輸等多岐に渡る用途に用いられた。以後、Listowel-Ballybunion鉄道はアイルランド南北戦争(1924年)中にほとんどが破壊されてしまっている。
採用路線
Listowel-Ballybunion 14.4km(アイルランド:1888)
Feurs-Panissieres 17km(フランス:1895年)
モノレール軌道タイプ別詳細(懸垂式) 
サフェージ式モノレール軌道桁   軌道タイプ:2150×2100mm
SAFEGE
内筒部 1450mm×1475mm
開口部 880mm
概要
懸垂式モノレールにおいて国内では標準タイプとして指定を受けた三菱-SAFEGE式モノレール。国内初の導入は現名古屋市東山動植物園内の軌道系交通機関としてであった。軌道桁構造は基本的に、外フランジタイプと内フランジタイプの2種類が存在する。左図は現在多く使用される外フランジタイプのSAFEGE式モノレール軌道桁。
採用路線
1.オレルアン試験線
2.東山動植物園
3.湘南モノレール
4.千葉都市モノレール

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