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モノレールデータベース
1.マグレブJR東海が2027年に開業(東京-名古屋間)を予定する中央新幹線の存在によって、日本国内においてもMaglev(マグレブ)という単語が浸透しつつある。Maglev とはMagnetic levitationの略語で、直訳すると磁気浮上を意味する。JR東海が開発を進めるこのMaglevは、世間では一般にEDS( Electro Dynamic Suspension Systemの略)、つまり電磁誘導浮上方式の磁気浮上式鉄道を意味する。磁気浮上式鉄道には、もう一つのポピュラーなシステムとしてEMS( ElectroMagnetic Suspension Systemの略)と称される電磁吸引方式が存在する。実は世界的には、JR東海が採用するEDSよりもEMSを採用する磁気浮上式鉄道の方が多く採用されているという実績がある。これは、超電導を採用するEDSと比較して、EMSではシステム自体やインフラ側構造物に掛かるコストを抑える事が出来ることに主に起因している。ただし、営業運行上最高時速500km/h(記録上最高速度603km/h)を記録するEDS(JR東海マグレブ)と比較して、EMS方式では営業運行での最高速度が430km/h程度(上海トランスラピッド)に留まり、鉄軌道鉄道の最高速度からの有意差が少ないという事も言える。日本国内では、日本航空および名古屋鉄道が開発を手掛けたHSSTもEMSの磁気浮上鉄道に分類される。
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2.トランスラピッド上述したトランスラピッドは、T字型断面をした、いわゆるモノレールを軌道とする。このため、TMS等のモノレール専門サイトでは、マグレブ式モノレールとして同システムを紹介している。トランスラピッドでは、現在モノレールの主流方式となっているPC軌道およびゴムタイヤ方式とは当然異なり、T字軌道の軌道上面両端下側にマグネットを配置、これによって電磁吸引(浮上)および誘導を行っている。軌道桁の寸法を下図に示した。一般的なアルウェーグ式モノレールでは、軌道桁上面幅700~850mmが採用されているのに対し、トランスラピッドではマグネット部まで含め、軌道桁幅が2800mm程度と大きい事がわかる。この2800mmという幅寸法は、サフェージ式モノレール軌道桁の幅2150mmよりも遥かに広い。
トランラピッドの開発は2011年に終了したが、唯一の営業線として上海トランスラピッドが運行を続けている。上海トランスラピッドは、2004年1月1日に運行を開始したトランスラピッドで現行唯一の営業路線。最高運転速度は431km/hとなっており、2003年11月の試験走行時には501km/hを記録した。
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2-2.トランスラピッドの最高速度マグレブ式モノレールとして世界最高水準の最高速度を記録するトランスラピッドについて、プロトタイプ別の営業および設計最高速度の一覧を下表に示した。なお、鉄軌条鉄道における現世界最高速度は、2007年4月3日に、フランスのTGV(No.4402)が記録した574.8km/h、磁気浮上式鉄道としては、2015年4月21日に、日本(JR東海)のL0系が記録した603km/hとなっている(2-3.トランスラピッドは、営業運転上世界最速の鉄道 参照.)。
2-3.トランスラピッドは、営業運転上世界最速の鉄道
・表記順位は記録上の最高速度による ・CRH380A/B:ベース車両 ドイツ・シーメンス ヴェラロ ・_20XX.X:最高速度記録日 ・TGV(No.4402):第4402特別編成 |
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