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モノレールに関するデータベース


モノレールデータベース -モノレール類システムについて-

ARTについて
(センサー誘導式無軌道ガイドウェイシステム)

Autonomous Rail Rapid Transit (ART)

ARTは、従来のバス、路面電車(トラム)の利点を取り込んだセンサー誘導式無軌道ガイドウェイシステム。(【MJWSモノレール分類】としては、案内軌条式鉄道(完全分離型)に分類)。
 
Autonomous Rail Rapid Transit   (c)CRRC

ARTの走行システムは走行をバス等と同様ゴムタイヤで荷重支持を行いつつ、車両に取り付けられたセンサーが路面に描かれた線(仮想レール)に沿って進路を支持するという特徴的なシステムとなっている。通常はセンサーがによって支持されるが、交通渋滞の場合は迂回する事も可能。また車両には車線逸脱警告システムが搭載されており、仮想レールから逸れた場合は警告が発報される。

さらに衝突警告システムも装備されており、道路上の他の車両との安全な距離を維持する上で運転者をサポートする他、近接が所定レベル以下となった場合には、警告サインによってドライバーに警告する。車両外観は、関節式の通路で連結された3両固定編成となっており、いわゆるゴムタイヤトラム(トランスロール等)と類似している。CRRCが発表した”ART-2019”は、長さが約30m(98フィート)で、最高時速が70 km / h(43.5 mph)となっている。3台編成では最大300人の乗客を運ぶことができる。編成はフレキシブルな対応が可能で、5両編成とした場合は500人の乗客を運ぶ事ができる。さらに、個々の編成は近接して互いに追従する事ができる(従来の路面電車では運転手が手動で近接していた。)。連接バスと異なり、運転席が両先頭部に設けられており、双方向に運行ができる構造となっている。

センサー誘導式無軌道ガイドバスシステムの種類(光学誘導式、電波磁気誘導式)

センサー誘導式無軌道ガイドバスシステムとしては、ARTの様な光学式の他、道路に埋め込まれた時期マーカーをガイドに使用する電波磁気誘導式も存在する。オランダで実用化されているフィリアスや愛・地球博でデモンストレーション走行が披露されたIMTS等が電波磁気誘導式の無軌道ガイドバスシステムにあたる。電波磁気誘導式については、磁気マーカー式、磁気ガイド式と称される事もある。


中国中車が発表したART、次世代交通機関となる、センサー誘導式無軌道交通システムを採用。 (c)CRRC

ARTの外観とマーカーが付された道路。
(c)CRRC


なお、当サイトでは上記ARTを案内軌条式の”(3)完全分離型:走行軌道および進路支持軌道が完全に分離構造となっているもの。”として紹介対象範囲として扱っている。備考:主要モノレール路線例とMJWS分類を以下に一覧で示す。
跨座式(同一型)
・アルウェーグ式
 ①東芝
 ②日立(日本跨座式)
 ③ボンバルディア
 ④スコミ
 ⑤BYD
・VONROLL
・INTAMIN
 
例)シアトルモノレール(アルウェーグ式)
(c)adbee
MJWS分類:跨座式(同一型)
跨座式(分離型)
・ロッキード式
・アーバノート式
・マイグス式
・ラルティーグ式
・マグレブ(HSST)
・マグレブ(トランスラピッド)
 
例)上海トランスラピッド(トランスラピッド)
(c)shutterstock
MJWS分類:跨座式(分離型)
懸垂式(同一型)
・ランゲン式
・上野式
 
例)上野懸垂線(上野式)
(c)mjws
MJWS分類:懸垂式(同一型)
懸垂式(分離型)
・サフェージ式
・スカイレール
 
例)千葉モノレール(サフェージ式)
(c)mjws
MJWS分類:懸垂式(分離型)
案内軌条式鉄道(分離型)
・VONA式
 
例)山万ユーカリが丘線(VONA)
(c)mjws
MJWS分類:案内軌条式鉄道(分離型)
案内軌条式鉄道(完全分離型)
・トランスロール
・ユーイング式
・ART(センサー誘導式無軌道ガイドバスシステム)
 
例)トランスロール
(c)adbee
MJWS分類:案内軌条式鉄道(完全分離型)


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