国内最大の営業路線距離を誇る大阪モノレール。 その設備と全車両を支える万博車両基地に関する画像集。 大阪モノレール線第一期建(千里中央-南茨木間建設)に合わせ、万博記念公園区画に整備された車両基地。 万博車両基地の敷地面積はおよそ50000u。 大阪モノレール線万博記念公園駅の西側に位置し、同駅と入出庫線を介して営業線および基地間を接続しています。 万博車両基地では車両の留置用途のみならず、検査および諸検修全般を受け持っています。 接続する万博記念公園がグラウンドレベルである立地を活かし、入出庫線を含め駅から配置される軌道桁は全線水平位に設置されています。 このため、他のモノレール路線で多く見られるループ線(昇降線)を介さない一方向扇形による路線配置を有しています。 同形式を有するモノレールの車両基地は、国内においては東京モノレール昭和島基地が挙げられます。 東京モノレール昭和島駅についても、万博記念公園駅と同様に駅位置がグラウンドレベルに設置されているためです。 (昭和島基地:両開きの扇形配置) |
車両基地内の路線配置と番線名および番線用途 | |||
大阪高速鉄道(以下、大阪モノレールと略記)の万博車両基地は、本線および彩都線の将来の6両編成による運行を見越して設計されています。 このため、いずれの留置線も拡張整備を前提とした6両編成化に対応する収容能力を有しています。 なお、以下に示す番線の内、17番線は万博記念公園内最南側に位置する留置線を指します。18番線については保守基地線として運用されており、送電線(架線)の無い工作車車庫専用軌道となっています。 18番線北側(本線側)には、トラバーサを介して屋外に工作車3両を留置できる工作車用留置線が位置しています。 以下の表に車両基地内配線の番線名および番線用途を示しました。 |
万博車両基地起点部 万博車両基地の起点は、営業線上における万博記念公園駅西側2機目の分岐部分(写真奥側分岐部)。 |
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大阪モノレール万博車両基地配置図 一方向扇形による軌道配置が特徴。緑点線箇所は、将来の拡張予定線。 |
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番線 | 線名 | 車両収容能力 (設計最大) |
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17番線 | 1区 | 引上線 | 6両編成1 |
2区 | 引上線 | 6両編成1 | |
18番線 | 1 | 工作車線 | 工作車 |
2 | 工作車待避線 | 工作車 | |
1番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 | |
2番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
3番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
4番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
5番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
6番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
7番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 | |
8番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
9番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
10番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
11番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 | |
12番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 | |
13番線 | 洗車線 | 6両編成1 | |
14番線 | 月検線 | 6両編成1 | |
15番線 | 列検線 | 6両編成1 | |
16番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 |
17番線 -留置線- | |||
17番線-留置線-のPC軌道桁 | |||
17番線配置図 |
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17番線-留置線- 万博記念公園駅構内部末端 |
17番線-留置線- 万博記念公園駅構内部末端 |
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番線 | 線名 | 車両収容能力 (設計最大) |
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17番線 | 1区 | 引上線 | 6両編成1 |
2区 | 引上線 | 6両編成1 |
18番線 -工作車線- | |
18番線は、大阪モノレールの工作車保守基地線 現在は主に5台(+クレーン車両等)の工作車が在籍する。 |
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18番線-工作車線-配置図 |
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大阪モノレール 万博車両基地の外観 写真は日中に撮影したもので、車両は営業運行に出払っている。 奥に見えているのが、保守作業を行うための保守基地(工作車車庫と工作車) |
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18番線-工作車線 の様子 大阪モノレール博車両基地拡張工事時 工作車基地の横では留置線1〜6番線を増設工事中。 大阪モノレール万博車庫内18番線は、工作車専用線。 工作車基地(保守基地)の他、18番線北側にはトラバーサを介した工作車用留置線が設置されています。 深夜、営業線の保守作業に出場するため、他の留置線等を展開する親分岐より工作車線が分岐しています。 |
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大阪モノレール線より18番線を見る。 工作車専用線であるため、その他の軌道に設置される架線が存在しない。 |
18番線工作車車庫 工作車車庫(工作車検修庫)では、工作車自体の保守整備はもちろんのこと、モーター駆動を動力とする工作車のバッテリーの充電も行います。充電ユニットは検修庫内に2器設置されており、プラグ差込後スイッチ操作で自動的に充電されます。 |
1〜6番線 -留置線- | |||
初期開業時に投入された1000形03および05編成が並ぶ。 03編成(写真左手モノレール車両)が留置されているのが4番線、05編成(写真右手モノレール車両)が留置されているのが6番線。後方には大阪万博の象徴である太陽の塔が見える |
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1〜6番線配置図 1番線は6両編成2本を留置できるスペースを確保しています。 2〜6番線は現状4両編成用として設置されています。 将来の6両編成化時には1番線と同様に拡張工事が施され、6両編成2本を留置できるよう設計されています。 (赤点線部が最大設計区画) |
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番線 | 線名 | 車両収容能力 (設計最大) |
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1番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 | |
2番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
3番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
4番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
5番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
6番線 | 留置線 | 6両編成1 |
7〜12番線 -留置線- | |||
万博車両基地内中央部分に位置する7〜12番留置線。 7および11〜12番は、6両編成2本を留置できるスペースが確保されています。 7〜12番線親分岐より子分岐を介するため、8〜10番線は全長が短い(6両編成1本分)のが特徴です。 7番線の中間部にはタイヤ交換場が設置されています。 タイヤ交換上内には、油圧シリンダー90°ゼネバ旋回式およびリフターによる沈下桁が設置されており、モノレール台車ごと抜き取ることが可能な設備を有しています。 |
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7〜12番線配置図 |
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番線 | 線名 | 車両収容能力 (設計最大) |
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7番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 | |
8番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
9番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
10番線 | 留置線 | 6両編成1 | |
11番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 | |
12番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 |
13番線 -洗車線- | |||
大阪モノレール車両の外観を綺麗に保つための洗車機 大阪モノレール万博基地内13番線は洗車専用線。 大阪モノレールで採用するモノレール用洗車機は自走式のものが採用されています。 洗車専用線にモノレール車両を停止させた後洗浄装置自体が自走、清水および洗剤により車両の洗浄を行います。 モノレール車両自体を移動する必要がないため、他の車両の入れ替えの支障とならない事と、電車線電源を停止できる事から安全面の向上も図られています。 |
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13番線配置図 |
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番線 | 線名 | 車両収容能力 (設計最大) |
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13番線 | 洗車線 | 6両編成1 |
14番線、15番線 | |||
14番線 月検線 15番線 列検線 14番線および15番線は、列車検査場(検査庫内)では並列に並ぶものの、親分岐は異なるものを使用しています。 6両編成化の際は、両線建屋西側の軌道部分が拡張される設計となっています。 列車検査:3日を超えない範囲で、車両の主要部分を外側から検査するものです。 月検査:2ヶ月を超えない期間毎に車両の主要装置の状態の検査をおこなうものです。 |
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14および15番線配置図 |
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番線 | 線名 | 車両収容能力 (設計最大) |
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14番線 | 月検線 | 6両編成1 | |
15番線 | 列検線 | 6両編成1 |
16番線 -留置線- | |||
16番線配置図 |
万博基地最南側に配置される16番線。 点線箇所は、将来の拡張予定線。 |
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番線 | 線名 | 車両収容能力 (設計最大) |
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16番線 | 1区 | 留置線 | 6両編成1 |
2区 | 留置線 | 6両編成1 |
その他 万博車両基地の画像集 |
万博基地の横を営業車両が通り過ぎていく。 |
大阪モノレール万博車両基地は、初期計画時における拡張用地をほぼ使い果たしている。 本線の南伸(門真市〜瓜生堂延伸)にあたっては瓜生堂周辺に南伸車庫が計画されている。 また、彩都線東センターまでの延伸にあたっては、山手台車両基地が計画されている。 |
万博車両基地内のフィンガープレート |
深夜0:00、営業から帰還した営業車両達が並ぶ。 |
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