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仙台市モノレール青葉山線(1971)

-仙台青葉山線モノレール計画-

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1.仙台市モノレール計画(1969-1971)


 「仙台市モノレール計画」とは、かつて仙台市によって計画されたモノレールの計画路線。

 この計画はその線形や形を変えつつ、最終的にそのルートの一部を仙台市地下鉄東西線として開業(2015年)する事になる。

 当ページで紹介する仙台市モノレール計画とは、1969年頃に計画が試案された初期段階の仙台市モノレール構想を更に具現化すべく再考した路線構想。仙台市モノレール青葉山線と称される。
 
仙台駅前のモノレール完成予想写真
(c)日本モノレール協会

【出典】日本モノレール協会 協会誌 19号・研究事例B 地方都市のモノレール計画<仙台齊葉山線> / 熊谷次郎 / p80〜87
仙台市には民間団体として"仙台市モノレール研究会"があったが、この研究会では、仙台にモノレールを整備する場合の計画の概要、ルートおよびその選定について検討を進めていた。当時日本モノレール協会では、この仙台市モノレール研究会と合同で仙台市モノレール青葉山線計画案を試案、これが当ページにて紹介する仙台青葉山線の基本構成となる。

・仙台市交通計画委員会
当時仙台市当局では、仙台市交通計画委員会を設置し仙台市の高速鉄道計画を検討していた。この中間報告において、この鉄道網のベースとして地下鉄を採用する方向性で進められている事が報告されていた。構想ルートとして、東西線及び南北線(仙台市モノレール計画(1968)参照)をベースとする路線が検討されていた。日本モノレール協会においても、この東西線および南北線の両端を結んだ形状の2環状線をベースとしたモノレール路線計画の試案を策定していた。

・仙台市青葉山線
そのうちの一部が、仙台駅前より東5番丁、合同庁舎、県庁、市役所、仙台市公会堂、西公園を経由、広瀬川を渡り、宮城県スポーツセンター裏、東北大学、青葉城を経由し動物園に至る5.16kmのルート。日本モノレール協会では、交通需要の多さ、それに伴う採算性の良さから、先行してこのルートの計画試案を実施検討する事とし、仙台青葉山線計画と称された。

 この計画の特徴は、仙台駅と言う交通要所より県庁、市役所、合同庁舎を通過し八木山に至る基本骨格で、仙台駅ビジネスセンターへ向かう通勤客の利用ならびに八木山に開発されている団地の通勤車の利用を想定していた。さらに、東北大学、東北工業大学などの通学利用も期待された。

仙台市モノレール青葉山線(仮称)計画案路線
(c)日本モノレール協会

【出典】日本モノレール協会 協会誌 19号
研究事例B 地方都市のモノレール計画<仙台齊葉山線> / 熊谷次郎 / p80〜87

・交通需要
同ルートにおける交通需要として、昭和50年総利用者数65,300人、昭和60年18,800人と試算。開業から8年目に年度収支が黒字に、14年目には累積収支も黒字になると見込んでいた。

【参考文献】
中西敏博,仙台市モノレール計画試案
モノレール No.15(協会機関紙)/日本モノレール協会 1970.1
都市モノレール建設促進議員懇談会の活動のまとめ
モノレール No.16(協会機関紙)/日本モノレール協会 1970.6
社団法人日本モノレール協会20年のあゆみ/日本モノレール協会
研究事例B 地方都市のモノレール計画<仙台齊葉山線> / 熊谷次郎 / p80〜87
モノレール No.19(協会機関紙)/日本モノレール協会



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