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Monorails of Japan website > モノレール国内編 >
スカイレールみどり坂線 広島短距離交通瀬野線
(スカイレール)
-Skyraill-
Straddle-beam monorail (Skyrail) system
1.スカイレールタウンみどり坂 「スカイレールタウンみどり坂」は、積水ハウスが主導で開発を行った新興住宅地。 広島市の中心部から東へおよそ15km、広島市安芸区瀬野(JR瀬野駅)の北方丘陵地に位置しています。 街の入口はJR山陽本線および国道2号線によって市内中心部と繋がっているため、交通利便、自然環境共に恵まれた住宅地となっています。
名前の通り、住宅地中央にスカイレール(懸垂式モノレール)を配した新交通システムとセットになった街として売り出されました。 初期入居は1997年に開始され、次いで1998年にはスカイレールが開業しました。 マツダスタジアム約3.5倍の広さを有し、宅地内9箇所に公園が整備される等計画住宅地として開発が進んでいます。 スカイレール自体は、神戸製鋼所および三菱重工業などによって共同開発されています。 外観上はほぼロープウェイといって差し支えないものの、機構は懸垂式モノレールに分類されます。
2.スカイレール スカイレールは、住民の歩行支援としてJR瀬野駅およびみどり坂団地を結ぶ交通機関として導入されました。 瀬野駅から団地の最奥までの距離は2kmほどですが、高低差が190mほどあり、その高低差に適合する乗り物が必要とされました。 当初、坂に強い乗り物ということでロープウェーやケーブルカーなどが検討されました。 しかし、直線上にしか建設できないロープウェー、地上面における建設用地を必要とするケーブルカーは団地に不向きと考えられ、新たな交通機関が必要とされました。 上述した理由から当時開発されていたスカイレールの導入が決定されました。 みどり坂は積水ハウス主導によって開発計画が進められていたものの、運輸事業にあたっては新たに運営会社を設立することになり、1994年4月1日スカイレールサービス株式会社が誕生しました。 1994年4月1日 スカイレールサービス設立 1998年8月28日 広島短距離交通瀬野線 みどり口 - みどり中央間開業
2-1.動作機構 スカイレールは、モノレール分類されるものの、駅〜駅間はワイヤロープによって引っ張られ移動します。 駅構内ではリニアモーターによる駆動を採用しておりスムーズな乗り心地を実現しています。 発車時はリニアモーターによる加速を始め、ワイヤーロープの循環速度に上昇した瞬間にロープ駆動に切り替わります。
下方の動画を見ていただければわかる通り、駅間移動中はカメラを構えていても大幅にブレてしまう程度の揺れはあります。 上述した様にスカイレールの車両自体には動力が付属していません。 上部に配する台車には縦軸の走行輪および案内輪が付属していますが、これらは鋼鉄製の軌道桁を挟み込んでいるのみで実際には動力として機能しません。 スカイレールは構造上スリップする事が無く、雨天(特に雨や雪)にも強いというメリットを持っています。 また、ロープウェイの機構も持っているものの、ロープウェイと違って風に強く横揺れが非常に少ない事が特徴となっています。 スカイレールの運行速度はおよそ18〜25km/hで、常用平均加速度2.5km/h/s 常用平均減速度3.5km/h/sの加速度性能を有します また国内のモノレール路線※では最急勾配となる270‰の登坂能力を有します。 (※分類上 ※アルウェーグおよびサフェージュ式共に実現可能な最急勾配は80‰程度) 2-2.車両(車体) 車体はアルミニウム合金製溶接構造となっています。 室内長3m、幅1.9m、高さ2.0mの車両(車体)は、定員は25人(座席8、立席17)となっています。 車内にはエアコンが完備されており、夏期冬期でも快適に乗車する事ができるほか、緊急時用に中央指令所直中の非常通報装置が付いています。 スカイレールは常時無人運転であるため運転台等は装備されていません。
4.スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線 その他画像集
5.撮影後記 モノレール路線としては最後の訪問となってしまいましたが、無事乗車する事ができました。 1日日帰りで撮影を実施したため、十分に時間を取る事が出来ず満足に撮影を行う事が出来ませんでした。 合わせて天気にも恵まれませんでした。期間を空けずまた改めて撮影に訪問したいと考えています。 今回、スカイレールと合わせて「アストラムライン(広島高速交通)」の撮影にもお邪魔しております。 以上 |
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