インデックスページへ※新しいウィンドウが開きます。

  Monorails of Japan website > モノレール国内編 > 上野懸垂線
モノレール国内編 上野モノレール
東京都交通局 上野動物園モノレール線

 

1.上野懸垂線H形車両

東京都交通局 上野懸垂線H形車両は上野懸垂線で1957年〜1966年まで使用されていたで営業車両。現在は日本車両豊川製作所に展示されています。

 

日本最古のモノレール保存車両 上野懸垂線H形/Monorail channel
Japan's oldest suspended monorail


1996年に創立100周年を迎えた日本車両では、鉄道車両の設計製造技術を後世に伝承し、常に最先端の技術を乗せた鉄道車両を世界に送り出すことを誓うため、既存および新規の保存車両を整備し記念のモニュメントとして、平成12年6月、豊川製作所にメモリアル車両広場を設けました。この片隅に、懸垂式として、また日本で現存する最古のモノレール車両が展示されています。それが、上野懸垂線で使用されていたH形車両です。

日本車両豊川製作所

日本車両豊川製作所の片隅にH形車両が展示されている。
 
上野懸垂線H形車両(前面)
 
上野懸垂線H形車両(外観)
 
上野懸垂線H形車両(側面)
 
上野懸垂線H形車両(台車部分)
上野懸垂線H形車両は、1957年(昭和32年)10月14日に日本車両が製造、東京都交通局に納入されました。また、同年12月17日より上野懸垂線(上野動物園〜不忍池間330m)で営業運用に就きました。 特異点として、ボギー台車を採用した事と、改ランゲン式とも称されるゴムタイヤ式の懸垂式モノレールとなっていました。車両は2両固定編成で、編成両端に運転台が設けられ、当線区画の往復運転が可能な構造となっています。その後、およそ10年間に渡って乗客を運び続け、1966年の11月30日に設備更新のため運転を休止、2代目車両となるM形にその座を渡しました。 1985年(S60年)4月2日からは3代目となる30形車両が運用を開始。2001年(S13年) 5月31日からは4代目車両となる40形が運用に就いていました。


上野懸垂線H形車両 車両諸元表
製造初年 1957年
形式 H形
全長 9,828 mm
全幅 1,658 mm
全高 2,256 mm
定員 31人
自重 6 トン
電気方式 直流600 ボルト

1号車(H形)〜4号車(40形)までの履歴
1957年(S32年)12月17日 開業(H形)
1967年(S42年)1月1日 2代目(M形)運用開始
1985年(S60年)4月2日 3代目(30形)運用開始
2001年(S13年) 5月31日 4代目車両(40形)運用開始

 上野モノレール30型車両前面写真
上野懸垂線 30型車両
 上野動物園モノレール 40型車両前面
上野懸垂線 40型車両

2.上野懸垂線

上野懸垂線は、昭和32年に開業。路面電車の置き換えとして構想されていた未来の交通機関として、実験線の意味合いが持たされた実験路線でした。路線開業当時、東京都内の交通手段の主流派都電(路面電車)。しかしながらモータリゼーションによって渋滞が多発した事で、路面電車も定時運行を維持する事が困難な状況に陥っていました。そこで東京とは、地下鉄やモノレール等の次世代交通機関の検討を始める事となります。この検討システムの内の一つが上野懸垂線に用いられた改ランゲンタイプの懸垂式モノレール。

 
上野懸垂線に採用されたゴムタイヤ代車。画像はH形車両
 
当時のモノレールでは珍しくボギー代車も採用されていた。

道路上空を走行する事から、定時運行が可能な事と、ゴムタイヤを用いる事から勾配に強く、さらには曲線半径の小ささから小回りが利く事も相まって、路面電車の代替えシステムとして大きな期待が寄せられました。結果的にその後、都内で普及したのは”地下鉄”という事になり、上野懸垂線は実験線の意味合いから、動物園内の観光路線的な扱いへと変わっていく事となりました。

上野懸垂線は2019年の11月1日、車両および設備老朽化に伴い運行を休止。今現在に至るまで復活のアナウンスはありません。

なお“ランゲン式”とは、ドイツ、ヴッパータールのヴッパータール空中鉄道(Wuppertaler Schwebebahn)で採用されているモノレール方式を指し、同モノレールは上野懸垂線と同様に片法のシングルアームで台車と車体とを接続している。同線は1898年に着工し1901年に開通、現存する世界最古のモノレール路線となっている。上野懸垂線方式との違いは、上野懸垂線がゴムタイヤを駆動輪に用いてるのに対し、ヴッパータール空中鉄道では鋼鉄製の車輪を用いる点。上野懸垂線と同様に左右非対称型となる事から、両端駅にループを設け進行方向を変えている。“ランゲン”とは、ドイツ人技師のカール・オイゲン・ランゲン (Carl Eugen Langen 1833-1895) の名から取られている。
 
ランゲン式を採用するドイツ ヴッパータール空中鉄道
(c)shutterstock

ドイツ ヴッパータール空中鉄道の駆動部
(c)adbee



 当ページ内の画像は、提供者了解の元一部加工を行っています。(c) mjws.org

 

スポンサーサイト


モノレール国内編へ戻る
モノレールジャパンサイトトップへ戻る