2018年4月、沖縄都市モノレール線(ゆいレール)(沖縄県那覇市 那覇空港〜首里)を運営する沖縄都市モノレールは、2019年度の乗客数が1905万となった事を発表した。1日平均では5万2千人となった。この事で年度当たりにおける乗客数において、9年連続で前年度記録を更新した。沖縄都市モノレールでは2019年夏期に既存終点である首里駅からてだこ浦西駅までのおよそ4kmの延伸を控えている。この延伸部開業が年度期中である事から、平成22年から令和3年(2021年)までの累計11年間、過去最高を継続し続ける事がほぼ確実となった。
沖縄都市モノレール線(ゆいレール)は、那覇市の那覇空港から首里駅までの12.9kmを結ぶ日本跨座型のモノレール軌道線。開業は2003年8月で、翌2004年度の乗客数は1163万人、2010年以降乗客数が増加の一途を辿り今回の9年連続での過去最高乗客数更新となった。
沖縄都市モノレール線(ゆいレール)乗客数の推移(年度別) |
沖縄都市モノレール線(ゆいレール)は、特に海外からの訪日客の増加が顕著で、2017年8月にダイヤ改正を実施、さらに直近の2018年4月(4月2日平日ダイヤ分)にもダイヤ改正※を実施し、混雑の緩和に努めている。2019年度夏期には現在の終点である首里駅からてだこ浦西駅までのおよそ4kmの延伸が決定しており、さらなる利用者数の増加が想定されている。さらにこの延伸開業後の2020年には那覇空港第二滑走路の供用開始も計画されており、これも混雑を助長させるものと考えられている。これら伴う混雑率の悪化がゆいレールでは現在の課題とされている事から、県及び沖縄都市モノレールでは現在の2両編成から3両編成化への検討を平行して進めている。
混雑への対策として県及び沖縄モノレール社においても3両編成化の検討が開始された。
(画像は3両編成化が成された場合のイメージ画像) |
ゆいレール営業車両1000形、延伸区間での試運転も開始されている。
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画像は今年夏の延伸で新たな終点となる「てだこ浦西駅」 |
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