沖縄都市モノレール(ゆいレール)は、5月24日、今年度夏期に開業を予定する首里駅から浦添市てだこ浦西駅までの延伸区間(約4.1km)の開業日を本年、2019年10月1日とすることを発表した。
てだこ浦西までの延伸部開業は、当初本年春を予定していた。しかしながら、用地取得の遅れ、工事請負業者の入札不調等によって夏期へ延期、その後さらに10月頃への延期が示されていた。22日に沖縄都市モノレール社取締役会により確認後、今回の発表に至った。延伸部開業時における那覇空港駅からてだこ浦西駅全線における運行形態としては、全線通しの他、那覇空港駅から首里駅での折り返し便を設けることも決定した。沖縄県ならびに沖縄都市モノレール社では、延伸ならびに増加を続ける観光客等の需要増に対応するため、3両編成の車両導入も進める。
延伸区間を試運転する営業車両。
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延伸により新たな終点となる「てだこ浦西駅」の外観 |
沖縄都市モノレール 「ゆいレール」は、起点となる那覇空港駅から終点の首里駅まで12.9km、15の駅を繋ぐ都市モノレール軌道線。既存の営業線(沖縄都市モノレール線)は2003年8月10日に開業した。ゆいレールには、計画立案の当初より、首里駅から沖縄自動車道結束点までの整備計画がが盛り込まれていた。2008年にはルート選定協議会によって延伸ルートの選定結果が示され、2011年8月には延伸部の軌道特許を取得。翌2012年1月25日に認可され、建設工事に着手した。インフラ部等の工事は2018年内で完了し、2019年に入ってからは各種の試験運転が実施されている。既存終点駅の首里駅から、新たな延伸部の終点となるてだこ浦西駅までの延伸距離は4.1kmで、石嶺駅、経塚駅、浦添前田駅、てだこ浦西駅の全4駅を新設する計画となっている。延伸後の路線長は全線で17km、全19駅となる。
混雑への対策として県及び沖縄モノレール社においても3両編成化の検討が開始された。
(画像は3両編成化が成された場合のイメージ画像) |
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