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モノレール町田延伸に関して

多摩モノレール 町田延伸についての情報ページ
Tama monorail/Japan

多摩都市モノレール 町田延伸に関する情報ページ

モノレールジャパンインデックスページ
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1.多摩都市モノレール町田延伸

 国の計画(2000年1月運輸政策審議会答申)では、上北台~箱根ヶ崎駅方面への延伸が、目標年次である2015年までに「整備着手することが適当である路線(A2)」とされ、多摩センター~町田駅方面および多摩センター~八王子駅方面への延伸は、「今後整備について検討すべき路線(B)」として位置付けられています。
 さらに2016年4月7日には国土交通省によって最新版となる交通政策審議会答申案が公表されています。
この中で、多摩都市モノレール町田延伸ルートは「意義のあるプロジェクト」に位置付けられています。
 新たに公表された答申案では、従来までの「開業が適当(A1)」「整備着手することが適当である路線(A2)」「今後整備について検討すべき路線(B)」の3種類の事実上の格付けが無くなり、需要の見通しおよび費用便益比、財務分析、事業化に向けた検討の熟度などを踏まえた、「意義」と事業化に向けた主な「課題」が各プロジェクトごとに示される事となりました。

東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(答申)
多摩センター~町田延伸に関する部分抜粋
<12> 多摩都市モノレールの延伸(上北台~箱根ヶ崎、多摩センター~八王子、多摩センター~町田)37p-38p

【意義】・多摩地域の主要地区間のアクセス利便性の向上。
【課題】・導入空間となりうる道路整備が前提となるため、その進捗を見極めつつ、事業化に向けて関係地方公共団体・鉄道事業者等において具体的な調整を進めるべき。

 多摩センター駅を延伸ルートより見る
多摩都市モノレール 多摩センター駅の軌道末端部分。
多摩センター駅軌道末端部分
多摩都市モノレール 多摩センター駅の軌道末端部分。
 多摩センター駅より続く多摩モノレール通り
 多摩都市モノレール 多摩センター駅より続く通称「多摩モノレール通り」
都道 通称多摩モノレール通り
多摩都市モノレール 多摩センター駅より続く通称「多摩モノレール通り」
 

2.多摩都市モノレール町田延伸計画の状況

 多摩都市モノレール町田方面延伸ルート検討委員会は2021年12月28日、多摩モノレール多摩センター駅から町田駅までの間で延伸が検討されている、通称多摩モノレール町田延伸ルートについて、決定ルートを示した。2022年3月に東京都都市整備局のホームページで一般に公開された。

2-1.決定ルート

 従来のいわゆる構想ルートでは、町田駅より芹ヶ谷公園を介し、サン町田旭体育館付近まで直進。現在整備着手が決定されている都市計画道路3・3・36号線を伝い町田市民病院付近へ。木曽団地山崎団地を越え桜美林大学付近より小山田桜台団地前を通過。現状都市計画道路の配置予定が立っていない小山田緑地付近を通過し、都道156号線に合流。多摩センターに至るものだった。

新決定ルートでは、小山田桜台以降、小山田緑地へは向かわず、155線を介して、57号線へ、156号線に入り、町田GIONスタジアム前を通過、小山田緑地を上方でかわしつつ、構想ルートと同様、都道156号線に合流し多摩センターへ接続する。

従来、延長13kmほどとなる予定であった構想ルートから、およそ3km伸び、延長16km程度となった。

今後、都市計画道路の配置がない区間における都市計画決定が必要となるものの、従来都市計画道路の配置上課題となっていた小山田緑地周辺は結果的に迂回する恰好となった。


多摩モノレール町田延伸決定ルート(青線画今回新たに示された区間)
 
2024.1 現在の多摩モノレール町田延伸ルート
2-2.町田3・3・36号 旭町 0.80km
多摩モノレール町田延伸ルートの導入区間となる町田3・3・36号 旭町工区 0.80kmについては、 都市計画決定が昭和36年10月5日、事業認可告示が平成19年9月6日に成され整備が進められていた。旭町陸橋工事区間を含む難所であったが、2024年3月23日に開通する事となった。



 
図.町田3・3・36号 旭町 0.80km(赤線)
2-3.町田3・3・36号 高ヶ坂Ⅰ期 0.99km
町田市民病院付近~鶴川街道交差部に至る990mの都市計画道路が、町田3・3・36号 高ヶ坂Ⅰ期区間。2020年9月に事業概要及び用地測量説明会が開催され、2021年12月20日(月)付で事業着手が発表された。幅員25m・4車線で都市計画決定。事業施行期間 ~2031年3月31日までとなっている。

該当区間については、町田市が設置した多摩都市モノレール町田方面延伸加速化プロジェクトの第1号区画となる、約1000平方メートルの土地が2019年10月に先行取得されており、今後東京都へ売却され高ヶ坂Ⅰ期区間の用地として使用される見通し。


図.町田3・3・36号 高ヶ坂Ⅰ期 0.99km(赤線) 
2-4.町田市都市づくりのマスタープラン(2023年3月)
 2023年3月に示された町田市都市づくりのマスタープランでは、小野路宿周辺の都市計画道路について、現在より南を迂回するルートへ変更される方針が示された。モノレールルートもこれに沿った設計が成されるものと推定される。

※町田市都市づくりのマスタープランは、これまでの「都市計画マスタープラン(都市計画法第18条の2)」「交通マスタープラン」「緑の基本計画(都市緑地法第4条)」「住宅マスタープラン」を統合した、2040年までの都市づくりの基本方針を示す計画。


(c)町田市都市づくりのマスタープラン
4忠生・北部 みどりと暮らしの関係をつくるプロジェクト 添付図より 
多摩センター側となる北側、下小山田・図師町・野津田・小野路側については、都市計画道路の設定がない区間が1区、都市計画道路設定があるものの幅員が不足している区間が4区と2023年までは課題を有する区域であった。

しかしながら、2023年に”令和5年度 多摩地域における都市計画道路調査委託 その1”として、この該当区域にあたる多摩市南野から町田市忠生までの7.7kmの区間の調査委託が行われる事となった。

調査内容にはトンネルも一部含まれる。

 
(c)町田市都市づくりのマスタープラン
4忠生・北部 みどりと暮らしの関係をつくるプロジェクト 添付図に示されたモノレール町田ルートを図中白色で示した。

3.多摩都市モノレール町田延伸概要

3-1.概要
 多摩モノレール町田延伸ルートは、多摩センター~小山田桜台団地、町田山崎団地を抜けJR町田駅を結ぶ約13キロのルート。延伸部終点となる町田市は、およそ42万人の人口を抱えています。2000年1月の運輸政策審議会(現・交通政策審議会)答申において、「今後整備について検討すべき路線(B)」に位置付けられています。さらにその後、2016年4月7日の交通政策審議会答申案では「意義のあるプロジェクト」として位置付けらる事となりました。多摩モノレール延伸計画の中では、箱根ヶ崎延伸ルートと並んで最も実現に近い延伸計画と位置づけられています。2022年1月28日には、東京都都市整備局に設置された多摩都市モノレール町田方面延伸ルート検討委員会より決定ルートが示されました。

 

多摩モノレール町田延伸決定ルート
(青線が決定ルートで変更された区間)
モノレールの末端部分 
多摩センター駅より伸びるモノレール通り。
 多摩モノレール 多摩センター駅外観
多摩センター駅を発車する多摩モノレール

4.延伸ルートおよび都市計画道路

多摩モノレールの延伸は、延伸ルートのべースとなる都市計画道路(延伸ルート上道路)の整備と密接な関係にあります。
すなわち、ルート上の都市計画道路が整備されないうちは、モノレールの延伸事業も進まない事を意味します。

多摩モノレール延伸ルートに該当する都市計画道路とは、以下の通り(4路線)となっています。
①[町田3・4・20号] [都道156号] 多摩センター~(落合)(多摩南野)~小野路付近
②[町田3・4・22号] 変更予定線(小野路周辺)
③都市計画道路未設定区間 町田ギオンスタジアム前
④[町田3・4・18号] [都道57号] 並木交差点~図師大橋交差点
⑤[町田3・4・40号] [155号線]図師大橋交差点~(日大三高)~桜台通り
⑥[町田3・4・20号] 桜台通り~(小山田桜台)~桜美林大学
⑦[町3・3・36号] 桜美林大学~(忠生)(山崎団地)(市民病院)(旭町体育館)~芹ヶ谷公園
⑧[町3・4・11号] 芹ヶ谷公園~町田
 
図. 多摩モノレール町田延伸ルート
2024年現在、延伸ルートとなる都市計画道路については引き続き整備が行われている状況です。このうち、現在進行形として[町3・3・36号] 木曽団地交差点-市民病院間における工事が完工し、2024年3月23日に交通解放される事となりました。
 
図.町田3・3・36号 旭町 0.80km(赤線)

5.多摩モノレール延伸ルートに該当する都市計画道路 各区間毎の概要

①町田3・4・20号[都道156号] 多摩センター~(落合)(多摩南野)~小野路付近

通称多摩モノレール通り(~多摩南野付近)、都道156号線。
現在、多摩モノレールの終点である多摩センター駅より先は、多摩南野交差点付近まで整備が完了しています。
以降小野路付近まで南進し、小野路付近で南進、町田ギオンスタジアム、日大三高、桜台通り等を経由し桜美林大学方面を目指す事となります。 これら該当区域となる約8kmの区間については、2023年に”令和5年度 多摩地域における都市計画道路調査委託 その1”として、調査委託が行われる事となりました。いわゆる基礎設計となるもので、この結果をベースに今後、都市計画道路の素案が策定されていくものと推定されます。

 多摩センター駅外観写真
多摩モノレール町田延伸のルート開始地点となる多摩センター駅
 多摩センター駅ホームより見た車止め
多摩センター駅の軌道末端部分
 町田延伸ルートより多摩センター駅方向を見る
都道156号線、通称多摩モノレール通り
多摩センター駅より延伸予定ルートを進む。
写真は延伸ルートより多摩センター駅方向を見たもの。
 延伸ルート町田駅方向を見る
都道156号線、通称多摩モノレール通り
写真方向が延伸ルート方向となる。
 落合付近
都道156号線、通称多摩モノレール通り
都道156号線多摩モノレール通り
都道156号線、通称多摩モノレール通り
奥に見えるゴルフ練習場傍が「多摩南野」付近。
 
多摩センター側の多摩モノレール町田延伸決定ルート

①[町田3・4・22号] 変更予定線(小野路周辺)
2023年3月に示された町田市都市づくりのマスタープランでは、小野路宿周辺の都市計画道路について、現在より南を迂回するルートへ変更される方針が示された。2005年(平成17年)5月に示された北部丘陵まちづくり基本構想 町田市北部丘陵活性化計画アクションプラン
2017年3月のものと同線。

小野路西部地域では、小野路宿のまちづくりに配慮し、既定計画道路の路線計画を変更して整備するとともに、構想されているモノレールの導入も考慮し、幹線道路を整備します。
引用:北部丘陵まちづくり基本構想 4.地域整備の概要 2整備の概要(1)都市基盤の整備

※上記で示すモノレールは3・4・20号線ルートを言う。


(c)町田市 北部丘陵まちづくり基本構想 より
 
(c)町田市都市づくりのマスタープラン
4忠生・北部 みどりと暮らしの関係をつくるプロジェクト 添付図より
 ((c)町田市 町田市北部丘陵活性化計画アクションプラン
2017年3月

②都市計画道路未設定区間 町田ギオンスタジアム前
多摩モノレール町田延伸決定ルート中、唯一都市計画道路の設定がない区間となるのが町田ギオンスタジアム前の道路。

”令和5年度 多摩地域における都市計画道路調査委託 その1”をベースに、今後都市計画道路の設計が成されていくものと推察されます。
③町田3・4・18号[都道57号] 並木交差点~図師大橋交差点
④町田3・4・40[155号線]図師大橋交差点~(日大三高)~桜台通り
⑤[町田3・4・20号] 桜台通り~(小山田桜台)~桜美林大学
並木交差点から図師大橋交差点を介して桜台通りまで繋がるのが、これら3都市計画道路に跨る区間。多摩都市モノレール町田方面延伸ルート検討委員会において複数ルート案による議論が重ねられ、最終的に小山田緑地を迂回するこれらのルートとなりました。

構想時に示されていた小山田緑地通過部分については都市計画道路の設定が無く、このベースとなり得る既存道路もなかったため、この決定ルートへの変更によりベース道路の存在するルートへと相成りました。

③町田3・4・18号[都道57号] 並木交差点~図師大橋交差点
④町田3・4・40[155号線]図師大橋交差点~桜台通り

[町田3・4・20号] 桜台通り~(小山田桜台)~桜美林大学 

⑥[町3・3・36号] 桜美林大学~(忠生)(山崎団地)(市民病院)(旭町体育館)~芹ヶ谷公園

・都市計画道路町田3・3・36号線(通称新町田街道)
都市計画道路町田3・3・36号線とは、多摩モノレール町田延伸事業において最も延伸ルート上延長の長い都市計画道路です。
既存の町田街道の渋滞対策(バイパス道路)として整備が進められているもので、常盤駐在所~町田木曽団地間等の一部区間では既に供用が開始されています。

⑥[町3・3・36号] 桜美林駅付近(町田3・3・36号および3・4・20号接続地点)

 多摩モノレール延伸ルートにおける3・3・36号線の西の末端部、桜美林学園付近より町田駅方向へ。
多摩モノレール延伸ルート町田3・4・20号線と3・3・36号線との交点
3・3・36号および3・4・20号線の交点となる交差点
町田3・4・20号線付近の案内板
町田3・4・20号線は小山田桜台へと進む
多摩モノレール町田延伸ルートは3・3・36号線を後にし、ルートを3・4・20号線にとります。(多摩モノレール多摩センター駅方向)
多摩モノレール延伸ルート町田3・4・20号線拡大写真
将来モノレール延伸ルートとなる3・4・20号線
(多摩モノレール多摩センター駅方向)

⑥[町3・3・36号] 桜美林学園(大学)駅付近

 神奈川中央交通(バス)にて、桜美林学園(前)に到着。周辺の散策を行いました。
 まずは多摩モノレール町田延伸ルートとなる町田3・3・36号およびその中央分離帯部分。
多摩モノレール延伸ルート桜美林学園前の中央分離帯
町田3・3・36号線中央分離帯部分
整備された3・3・36号線桜美林学園前
町田3・3・36号線中央分離帯部分
中央の分離帯が多摩モノレール延伸ルート用の(支柱)用地。

⑥[町3・3・36号] 旭町大橋付近(町田3・3・36号線 旭町工区)
多摩モノレール延伸ルート木曽団地南交差点付近
木曽団地南交差点付近の中央分離帯。
モノレール延伸時はこの中央分離帯にモノレールの支柱が並ぶ。 
多摩モノレール延伸ルートの旭町陸橋付近における概略図  
町田3・3・36号旭町陸橋付近における
多摩モノレール延伸ルート
(縮尺は正確ではありません)
多摩モノレール延伸ルート旭町陸橋
現在進行形で整備が進められる旭町陸橋部。
陸橋上部分には多摩モノレール町田市民病院前駅が計画されている。 

サン町田朝日体育館付近(町田3・3・36号 高ヶ坂Ⅰ期 0.99km)
 多摩モノレール体育館前駅設置想定位置のバス停
体育館前バス停
サン町田旭体育館付近多摩モノレール延伸ルート
図 町田3・3・36号線概略図
(中町3~(旭町体育館)~市民球場付近)
図中オレンジ色で示す区間が町田3・3・36号線(現未整備区間)
(縮尺は正確ではありません)
 
 多摩モノレール体育館前駅設置想定位置付近の交差点
体育館前交差点
横方向に見える道路は52号線。写真正面方向(既存道路を含め左側)に町田3・3・36号線が整備される予定。
 多摩モノレール体育館前駅前交差点
体育館前交差点
ここ(写真中央より奥方向)にも将来、町田3・3・36号線が整備される。
(多摩モノレール多摩センター駅側より撮影)
体育館前の交差点の様子
52号線横浜線方向を見る。
多摩モノレール町田延伸ルートは写真では横方向。
 多摩モノレール体育館前駅より多摩センター方向を見る
体育館前交差点先を町田駅側より撮影
町田中央公園方向を見る。
 町田中央公園へと続く3・3・36号整備予定道路
正面左に見えるテニスコートを斜めに横断する形で、多摩モノレール延伸ルートは設置されるものと考えられる。

計画上では、整備予定の全区間が片側2車線とされているものの、現時点では片側1車線として開業しています。桜美林大学付近~町田木曽団地までは、上述した多摩モノレール導入部となる中央分離帯を有している事が特徴です。現在、木曽団地交差点-市民病院間における旭町陸橋部の下部工事が進められおり、2024年3月23日の開通が予定されています。それ以降の芹ヶ谷公園までの区間については、今後引き続き整備が進められます。

都市計画道路町田3・3・36号線区間に限定すると、桜美林学園付近~芹ヶ谷公園付近が多摩モノレールの延伸ルートに該当します。
芹ヶ谷公園付近から町田駅地点(延伸ルート終点)までは、都市計画道路町田3・4・11号線上を延伸ルートとしています。

⑦[町3・4・11号] 芹ヶ谷公園~町田駅

桜美林大学より続いた都市計画道路町田3・3・36号線。モノレール延伸ルートは芹ヶ谷公園駅(仮称)で町田3・3・36号線から離脱します。芹ヶ谷公園を過ぎたモノレール軌道は、多摩センター側より見て右方向へ直角にカーブし南下、町田駅前のメインストリートである原町田中央通り[3・4・11号]に入ります。以降は町田駅まで直線に南下し、延伸ルートの終点となる町田駅予定位置となります。

 多摩モノレール延伸ルート上の計画道路
整備が予定されている3・3・36号線(新町田街道)および3・4・11号線(原町田大通り)概略図。
(点線=未整備区間、実線=併用または整備済み区間)
太字表記部分が多摩モノレール延伸ルートに該当する区間。(縮尺は正確ではありません)

⑦-1.芹が谷公園駅[町3・3・36号および町3・4・11号交点]

芹ヶ谷公園駅予定位置は、芹が谷公園の北面(都営跡地)に位置し、現在のグランド付近に建設が想定されています。芹ヶ谷公園では、2016年3月に「芹が谷公園再整備基本計画」が策定されており、将来のモノレール延伸を考慮した公園の再整備が行われる予定となっています。
 多摩モノレール町田延伸ルート上における芹ヶ谷公園駅予定位置
多摩モノレール町田延伸ルート上における芹ヶ谷公園駅予定位置
 多摩モノレール芹ヶ谷公園駅予定位置は、現在は広場として活用されている。
芹ヶ谷公園駅予定位置
現在は広場として活用されている。

整備後の芹が谷公園北面(都営跡地)に位置する生芝公園区画がモノレール関連施設用の用地に該当します。公園内には延伸予定の原町田中央通りが中央に配される計画で、公園北面で3・3・36号線と接続します。接続部では、町田駅より見て左面に駅施設、右面に留置線等の設置が想定されているものと推定されます。※「芹が谷公園再整備基本計画」では、町田駅より見て左面にグランド設備、右面に駐車場等を配置する計画

留置線とは、営業終了後の車両を留置したり、緊急時および車両の故障時に営業車両を営業線より退避させる事を目的とした非営業区画線です。多摩モノレール町田延伸では、多摩モノレール町田駅付近に留置線を設置するスペースが確保できないため、次駅の芹が谷公園駅付近に該当設備を設置する事が想定されているものと考えられます。生芝公園区画には、「将来のモノレール延伸を考慮して恒久的な建造物を設置しない」とされている事から、延伸時駅施設の設置位置は同位置にほぼ確定するものと考えられます。

オレンジ枠で示した部分は、現在のグランド位置。
黄色点線で示した部分は、将来のモノレール関連施設用地。
同様に、
黄色実線で示した線はモノレール軌道予想ルート。
 多摩モノレール町田延伸ルート図 芹ヶ谷公園駅付近
芹が谷公園再整備基本計画を参考としたモノレールの軌道ルート予想図
図中に示す計画道路3・3・36号および3・4・11号線はいずれも今現在は未整備路線。

参考資料:「芹が谷公園再整備基本計画」

⑦-2.町田駅

町田駅周辺におけるメインストリート、原町田大通り(計画名称[都市計画道路町田3・4・11号]) 。現在、町田駅より原町田5丁目交差点まで整備されていますが、以降芹ヶ谷公園までの区間は未整備となっています。
多摩モノレール町田延伸ルート上における町田駅設置想定位置
東急ツインズEASRおよびWESTを繋ぐ空中通路「クリスタルブリッジ」、多摩モノレール町田延伸ルート上における最終地点「町田駅」となる事が予想されている区画。
 芹ヶ谷公園駅方向より終点町田駅を見る。
町田3・4・11号原町田5丁目交差点方より町田駅設置想定位置を見る。

6.多摩モノレール町田延伸に関する年表

 2000年1月 運輸政策審議会答申第18号において、「今後整備について検討すべき路線(B)」に位置付けされる。
 2013年2月 多摩都市モノレール町田方面延伸協議会 設立
 2013年2月 多摩都市モノレール町田方面延伸協議会 設立記念シンポジウム開催
 2014年6月 多摩都市モノレール町田方面延伸協議会 シンポジウム開催
 2015年3月 国土交通省へ要望活動(延伸の実現を求める10万5,930人の署名提出)
 2015年3月 運輸政策審議会答申に向けた検討の中間まとめ発表「整備効果が高いことが見込まれる路線」とされる。
 2016年4月 運輸政策審議会答申 「意義」ありとされる。
 2022年1月 ルート決定 多摩都市モノレール町田方面延伸ルート検討委員会選定
 2022年8月 町田市 多摩都市モノレール町田方面延伸 沿線まちづくり検討会 設置
 2022年12月 都議会へ請願書提出(町田商工会議所)
 2023年3月 町田市都市づくりのマスタープラン策定
 2023年11月 モノレール沿線まちづくり構想検討素案 策定

  サイト内関連リンク
多摩モノレール上北台~箱根ヶ崎延伸

その他の多摩モノレール延伸計画「上北台~箱根ヶ崎延伸」

【参考文献・出典】
社団法人日本モノレール協会20年のあゆみ/日本モノレール協会
日立運輸東京モノレール社史/日立運輸東京モノレール株式会社社史編集委員会
羽田線モノレール軌道けた/丹下正徳,松川安宏,渡辺史郎,白根重男/日立評論昭和40年4月
モノレールカーの自動運転(ATO)/刈谷志津郎,高岡征/日立評論昭和40年4月
日立-アルウェーグモノレール転てつ機/永弘太郎,別府忠/日立評論昭和40年4月
都市モノレール小倉線モノレールカー/岡田恭一,譲原荘次,佐藤賢一,小沢勉,辻本静夫/日立評論1981.11
鉄道ピクトリアル 1988年12月号 No.504 特集:モノレール/鉄道図書刊行会
鉄道ピクトリアル 昭和45(1790)年4月号 No.236 特集:日本のモノレール/鉄道図書刊行会
鉄道ピクトリアル 1974年6月号 No.294 円藤寿穂:都市交通とモノレール/鉄道図書刊行会
東京モノレールのすべて 東京モノレール開業50周年記念企画/河野孝司・戎光祥出版株式会社
Theモノレール(別冊ベストカー)/講談社 2004.7.1
モノレールをゆく/イカロス出版 2014.9.17
モノレールと新交通システム/グランプリ出版 2004.12.1
モノレール/オーム社
都市計画法令要覧 平成29年度版/ぎょうせい(国土交通省都市局都市計画課) 2016.10.12
都市計画法令要覧 平成28年度版/ぎょうせい(国土交通省都市局都市計画課) 2015.9.25
都市計画法令要覧 平成27年度版/ぎょうせい(国土交通省都市局都市計画課) 2014.9.30
都市モノレール・新交通システム事業/公共投資ジャーナル社 1983.10.25
モノレールプロジェクトの現状と展望
-一般社団法人 日本モノレール協会
モノレール No.130:2016/(日本モノレール協会機関紙)/日本モノレール協会
町田市都市づくりのマスタープラン 2023.3
 


 


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