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モノレール国内編
千葉モノレール1号線延伸計画概要

千葉都市モノレール 延伸計画
千葉モノレール延伸・1号線延伸計画概要

1.千葉モノレール延伸と1号線延伸計画

 千葉モノレールでは、2009年代に同線の次期延伸区間と位置付けられていた県庁前〜市立青葉病院前までの延伸計画が白紙となっています。財政難が続いていた千葉市では、当時の千葉市熊谷市長によって打ち立てられた脱・財政危機宣言の一項目として、この千葉モノレールの延伸計画も計画の凍結を余儀なくされました。しかしながら、延伸計画凍結が発表された9年後の2017年、同市長の主導・成果によって千葉市は財政健全化を果たし、千葉モノレールの延伸計画についても再検証が成される事となりました。

 なお、この再検証においては1号線県庁前〜市立青葉病院前までの延伸ルートだけでなく、当初マスタープランの一部として構想されていた稲毛ルートについても、合わせて実施される事となりました。

2.マスタープランと現在までの経緯

 昭和52年、千葉県では学識経験者に委嘱して千葉都市モノレール対策協議会を発足させます。その後マスタープランとして示される事となる路線網について検討を開始。同年の9月27日には路線案が答申されることになります。
 路線計画の基本構造は、千葉駅を中心とする3放射路線によって構成されており、現2号線ルートについては都心と郊外とを結ぶ環状ルートとして計画されていました。この答申を受け、千葉県では総延長40kmにも及ぶマスタープランを策定。このマスタープランにおける第1フェーズとして中央港(現在の千葉みなと駅)〜星久喜間(その後青葉病院前までに計画を短縮)および当時の国鉄千葉駅と千城台とを結ぶ2路線の建設を決定しました。 千葉モノレール延伸検証ルート
千葉県は総延長40kmにも及ぶマスタープランを策定

 このうち1号線(中央港〜星久喜間)の整備計画では、下記に示す様々な要因によってルートの再検討が実施され、いくつかの項目においては、現在の延伸計画を混迷(2009年に県庁前以降の延伸計画が凍結。)させる要因となりました。

 1号線における都心部分においては、葭川と都川の上空を利用することが計画されました。葭川においては河川幅員が5〜8mと狭く、また両岸が都市計画道路であったことから、その後河川上空をベースとするモノレールの建設が進められました。

 しかしながら、都川については幅員22mと川幅が大きく、モノレール敷設の該当区間が2kmと長かった事などが原因となり、近接する道路上へルートを余儀なくされました。

千葉モノレール1号線延伸計画の推移
千葉モノレール1号線(中央港〜星久喜間)の整備計画の推移
 また当初計画では、千葉駅直近に位置する栄町まで複線として配置し、同駅で1号線および2号線を分岐させる計画が立てられていました。

 しかしながら、旧市街地(商店街)の要望で若干商店街側に駅の設置位置が変更され、分岐セクションは現在の千葉駅に配置される事となりました。
建設中の千葉モノレール1号線栄町駅
建設中の栄町駅

3.千葉都市モノレールと1号線

 昭和53年11月24日、県庁前〜星久喜間を含む全長17.5kmの路線(千葉モノレール1号線および2号線)の特許(軌道法)が申請されます。しかしながら、県庁前〜青葉病院前間の計画において問題が発生(現在も延伸計画が凍結)。県庁前〜青葉病院前間の区間に位置していた当時の千葉大学との用地取得が難航します。既に特許・申請が提出されていたものの計画の変更が必要となりました。
2年後の昭和55年9月18日、全長17.5kmで計画されていた路線計画の内、県庁前〜星久喜間2.2kmを外した追加申請が提出され、昭和56年(1981年)3月に2号線(千葉〜千城台間)および1号線(中央港(千葉みなと)〜県庁前間)の特許を取得、現在の千葉都市モノレールの建設が開始されました。

4.千葉都市モノレール1号線延伸計画

4-1.千葉大ルート(昭和55年(1980年)-平成3年(1991年))


千葉モノレール1号線の延伸計画は、引き続き千葉大学との協議の結果を待つ状況となっていました。
特許取得と平行し、県、市および千葉大学との三者協議会が開催され続けたものの、合意に達する事はなく、昭和58年(1983年)にはこれら協議会の開催も中断される事になります。
平成3年(1991年)には工事施行認可申請の期限が迫っていました。千葉大学側は代替運動施設の確保、公務員宿舎の建替えなどを現物補償として提供することを提示、しかしながら県と市は代替地の確保が難しいと判断し、ここで断念。いわゆる千葉大ルートは、この時点を持って中止を余儀なくされる事となりました。

 千葉モノレール1号線は、葭川公園以降の計画をひとます仮置き(委員会によって引き続き検討)、平成3年(1991年)12月に千葉〜葭川公園間の工事を開始します。

 当初大和橋付近に設置が計画されていた「県庁前駅」は、ここで長洲交差点付近へ変更、ようやく葭川公園駅〜県庁前駅間の建設がスタートし、後平成10年(1998年)に完工。翌年の平成11年(1999年)3月、千葉モノレール1号線の千葉〜県庁前駅間は無事に開業を果し、現在の千葉モノレール1号線の骨格が形成される事となりました。
建設中の千葉モノレール
建設が進む千葉モノレール1号線
(画像は建設当時のもの)
千葉モノレール1号線県庁前駅と延伸ルート
千葉モノレール県庁前駅付近(現在)
当初計画では、写真中央付近奥手へ進路を変更する予定だった。 
大和橋
当初県庁前駅の設置が計画されていた大和橋より現在の千葉モノレール軌道を見る。

4-2.千葉寺ルート(平成7年(1995年)-平成9年(1997年))

 4-1.千葉大ルート(昭和55年-平成3年)項と平行し、県庁前以降の路線計画は引き続き検討が進められていました。千葉大ルートを断念せざるおえなくなった事によって、新たなルートが模索されていました。

 県による検討委員会によって具体的な議論が行われ、平成7年、後に千葉寺ルートと称される全長4kmの路線計画が公表されました。

 ルートは、建設の進む県庁前以降において、末広街道を南下、千葉急行と平行し同線千葉寺駅に接続した後、青葉の森公園付近に至るおよそ4km。この千葉寺ルートは今日まで都市計画として残存しており、ルートの詳細を計画上で確認する事ができます。
千葉モノレール1号線延伸千葉寺ルート
千葉寺ルート
 千葉モノレール1号線延伸起点部  延伸ルートへ向かう県庁前駅の軌道末端部
現県庁前駅の軌道末端部
軌道末端部は末広街道へ向かい若干右にカーブしている。県庁前駅建設時、千葉モノレール延伸計画並びに都市計画では、この千葉寺ルートが決定していた。既存の営業戦上において、千葉寺ルートの痕跡を見ることができる。
矢作トンネル東交差点
矢作トンネル東交差点
千葉寺ルートではこの交差点を右折、右手正面の現看護学校の敷地(下写真)をかすめ、市立青葉病院前駅に至る。
千葉寺方向を見る
市立青葉病院前側より千葉寺駅側を見る。
 都市計画上のモノレール軌道桁設置部
モノレール軌道が右カーブ中にかすめる計画となっていた敷地外観(右図参照)
千葉モノレール1号線延伸ルート末端部計画図

図 千葉寺ルートと南側ルート概要

千葉寺ルートでは矢作トンネル東交差点で大きく右折する必要が生じるため、交差点2時方向の敷地をかすめる予定だった。
 
千葉モノレールの軌道用敷地
 同敷地を青葉病院方向より見る。
千葉モノレール市立青葉病院前駅周辺計画図
市立青葉病院前駅とその周辺計画図

千葉寺ルートでは駅舎位置や構造、駅前の交通広場まで決定されていた。 
千葉モノレール1号線市立青葉病院前駅付近
市立青葉病院前
千葉寺ルートのみならず、いずれの1号線延伸計画においても終点と位置付けられる市立青葉病院。 
千葉モノレール1号線延伸計画の末端
都市計画上の千葉寺ルートの軌道末端部
市立青葉病院より百メートル程先に位置する。道路はこの先で途切れているものの、都市計画道路の整備計画がある。


4-3.南側ルート(平成9年(1997年)-平成21年(2009年))

千葉寺ルート決定後もルートの計画は再考され、計画当初のルートに近い「南側ルート」が新たに示されます。
県庁前を出た千葉モノレール1号線ルートは、公園脇を北上、千葉市立病院、県立中央博物館付近を介して、市立青葉病院へ至るルートへ変更され、平成9年(1997年)11月にはこれを正式決定としました。平成12年(2000年)には同ルートの特許を取得、さらに平成13年(2001年)に工事施工認可を受け、いよいよ着工を待つ状況となりました。
千葉モノレール1号線延伸南側ルート
南側ルート
 拡幅が予定されるモノレール導入ルート  千葉モノレール1号線延伸ルート千葉大学付近
モノレールの導入ルートは県立中央博物館付近から矢作トンネル東交差点まで幅員が狭い上交通量も多い。道路の拡幅については、現在千葉大学との協議が進められている。旧市立病院の敷地を道路拡幅工事に伴う代替地として譲渡する事で話が進められているという。
千葉モノレール延伸ルート矢作トンネル東交差点付近
写真中央奥手の矢作トンネル東交差点を過ぎると、いよいよ市立青葉病院前駅予定位置となる。
千葉モノレール1号線市立青葉病院前駅
市立青葉病院前駅建設予定位置

4-4.南側ルート(および稲毛ルート)再検証(2017年)

2009年、財政難が続いていた千葉市では、千葉市熊谷市長によって打ち立てられた脱・財政危機宣言の一項目として、上述した千葉モノレールの延伸計画が事実上凍結(白紙撤回)される事が決定。昭和55年代から本格手に検討が進められてきた1号線延伸ルートでしたが、この計画の凍結決定を持ってその歴史に終止符を打つ事となりました。しかしながら・・・
2017年、同じく熊谷市長の主導・成果によって千葉市は財政健全化を果たします。各所からの要望もあって、千葉市では千葉モノレールの延伸計画についても再検証する事を発表。2018年度予算にはこれらの調査費用も計上が計画され、これら延伸ルートの計画も再燃する可能性がでてきました。
千葉モノレール延伸稲毛ルート稲毛海岸
もうひとつの検証ルート、稲毛ルートの終着点「稲毛海岸」
千葉モノレール分岐構想駅穴川
稲毛ルート用の分岐駅「穴川駅」

稲毛ルートの概要についてはこちらから
千葉モノレール稲毛ルートについて

 【参考文献・出典】
「千葉都市モノレール」千葉駅に接続
-千葉都市モノレール(株) 安原専務取締役・藤田前常務取締役
モノレール No.73:1991/(日本モノレール協会機関紙)/日本モノレール協会
未来を拓く千葉都市モノレール
モノレール No.64:1988/(日本モノレール協会機関紙)/日本モノレール協会
「千葉都市モノレール」千葉駅に接続
-千葉都市モノレール(株) 安原専務取締役・藤田前常務取締役
モノレール No.73:1991/(日本モノレール協会機関紙)/日本モノレール協会

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