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-2016年度-

モノレールニュース国内編 

姫路モノレール大将軍駅跡解体へ秒読み | 姫路市議会

2016.06.03/mjws.org

姫路市営モノレール車両
手柄山駅跡に展示される姫路モノレール車両

姫路モノレール大将軍駅跡解体へ秒読み | 姫路市議会 議案第76号

姫路市営モノレール大将軍駅跡(高尾ビル)が解体される見通しとなった。
6月姫路市議会で議案が提案され、2016年度9月より解体が開始される予定。
高尾ビル解体撤去工事の契約金額は3億9528万円。

姫路市営モノレール大将軍駅跡が3〜4階部分に残る高尾ビルは、日本住宅公団によって1966年に建築。
1966年〜1974年までのおよそ8年間、姫路駅(仮)〜手柄山駅を走る姫路市営モノレールの唯一の中間駅として存在した。
高尾ビルは地上10階建ての複合ビルで、1〜2階にはテナントスペース、5〜10階は住宅スペースとされていた。
現行の耐震基準を満たさないとして、2013年には解体が決定された。
住宅スペース部分は2015年まで住宅として提供されていたが、住宅賃貸契約が2015年5月で終了となった。

解体が決まった高尾ビル、旧姫路モノレール大将軍駅
姫路市営モノレール大将軍駅跡(高尾ビル)外観
この風景も2016年度末で見ることが出来なくなる。
高尾ビル、旧大将軍駅は今もホームとモノレール軌道が残る
高尾ビル内には、今も姫路市営モノレールの軌道とホームが残る。
現状、ホームへ立ち入る事は出来ない。

姫路市営モノレールは、国内でのモノレール開発黎明期に誕生した「ロッキード式モノレール(川崎)」を採用していた。
現在主流となっているアルウェーグ式およびサフェージ式モノレールがゴムタイヤによって走行するのに対し、新幹線と同サイズの鉄軌道を弾性車輪で走行するという珍しいタイプのモノレールであった。
[姫路市営モノレール(姫路市交通局):姫路(仮)〜大将軍〜手柄山1.6km(1966-1979)]
※姫路駅が仮称(仮)となっているのは、将来国鉄姫路駅にモノレール姫路駅を寄せる計画があったため。

ロッキード式モノレールは姫路市営モノレールの他に、小田急モノレール線でも採用されていたが、2001年に廃線となっている。
[小田急モノレール(小田急向ケ丘遊園モノレール線):向ヶ丘遊園〜向ヶ丘遊園1.1km(1966-2001)]

今回の大将軍駅後(高尾ビル)解体によって、姫路市営モノレールの廃線跡を代表する構造物が姿を消すことになる。
現在、手柄山にて展示スペースが解放されており、旧手柄山駅舎およびモノレール車両ごと残されている。
市内には未だモノレール廃線跡が点在しているものの、目視で確認出来なくなる様になるのも時間の問題だ。

追記
2016年8月13日、14日に大将軍駅の一般公開が決定
事前申し込み 抽選制 申し込み期限は8月5日まで。
詳細 姫路市ホームページ参照。
記事:姫路市営モノレール大将軍駅跡見学会開催 | 高尾ビル解体を前に姫路市が一般公開

 姫路モノレールと同タイプのロッキード式を採用した小田急モノレール
姫路市営モノレールと同タイプのモノレールシステムを採用した、小田急モノレール。
現在は廃線となっており、その姿を見ることは出来ない。
 高尾ビル外観、姫路市内には未だに多くのモノレール廃線跡が存在する。
市内には、高尾ビル以外にもモノレール廃線跡が点在する。

(姫路市ホームページより引用)
姫路市議会議案第76号
契約の締結について(高尾ビル解体撤去工事請負契約の締結)
[契約金額 395,280,000円]

サイト内関連リンク:姫路市営モノレール


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モノレール・ジャパン田村拓丸 記事編集者:田村拓丸 Takumaru Tamura
MJWS代表 ・ 編集室 デスク (Representative・Assistant editor)
モノレール運行会社との情報交換を基に、コミュニティ向けの講演を実施。モノレール関連記事の執筆や校正、デザイン画の構成・作成、モノレールインフラの維持発展を目指した多岐にわたる活動を展開。