モノレールに関するニュース&トピックス

モノレールに関するトピックス・ニュース
-2018年度-

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モノレールニュース国内編 

2018年9月18日
大阪モノレール新型車両3000系お披露目


-大阪モノレール新型車両3000系お披露目 2018年9月18日-
大阪モノレール新型車両3000系お披露目会
2018年9月18日「お披露目会」開催。
 

 大阪高速鉄道(大阪府吹田市千里万博公園1番8号 大阪モノレール車両基地内)(大阪モノレール)は、2018年秋に営業運転への導入を予定する新型車両3000系(3150F)について、2018年9月18日(火曜日)に同社本社および万博車両基地内にて「お披露目会」を実施、報道関係者に公開した。同社への新型車両導入は17年ぶりの事となる。お披露目会には、TVラジオなどでお馴染み“鉄ドル”(鉄道好きタレント)の「斉藤雪乃」さん※がゲストとして招待された。

 新型車両のテーマは、~ 人と人、人と沿線をつなぐ “新たなシンボル”に~。『やさしさ・おもてなし』『清潔感・開放感』『楽しさ』『チャレンジ』などのキーワードをテーマとして、同社社員が乗客目線でデザイン。誰もが使いやすい「ユーティリティ性」を持たせ、子供から大人までが楽しめる「モノレールの魅力」を磨き上げた車両となっている。同社では3000系の導入決定に伴ってワーキンググループを発足、上述したユーティリティ性からデザインまでを検討し今回の新型車両の仕様決定を行った。今回のお披露目会に先立ち、7月13~14日の間で3150Fの万博車両基地への搬入作業が行われた。

お披露目会は屋内での新型車両3000系についての概要説明が成された後、屋外において除幕式を実施、車両内部の見学会を行った。
大阪モノレール新型車両3000系とデザインワーキングチームの濱本さん
新型車両3000系(外観)
デザインワーキンググループの濱本さんと共に。
大阪モノレール3000系の前照灯
新型車両3000系
灯火類にはLEDライトを採用。
 大阪モノレール新型車両3000系全体写真
新型車両3000系(外観)
お披露目時撮影画像
社内見学を行う大阪モノレール新型車両3000系
新型車両3000系(外観)
社内見学会(6番線での撮影画像)

先頭形状はやわらかさを表現、側面には大阪モノレールのアイディンティティカラーであるマリンブルーをグラデーションとして配色、アクセントとしてアザレアパープルを合わせた。

 大阪モノレール新型車両3000系の連結器
新型車両3000系(連結器部外観)
大阪モノレール新型車両3000系の側面
新型車両3000系(側面外観)
 大阪モノレール新型車両3000系と吉村車両斉藤雪乃さん
左より吉村社長、ゲストの斉藤雪乃さん
斉藤雪乃さん
鉄道アイドルとしておなじみの斉藤雪乃さん 

※斉藤雪乃さん・・・鉄道好きアイドルの「鉄ドル」として関西を中心にテレビ番組の鉄道紹介コーナーや旅企画に出演。各種の鉄道イベントにおいて司会やゲストでも活躍。レギュラー出演・朝生ワイド す・またん!(読売テレビ-月~水曜日)、おとな旅あるき旅(テレビ大阪)、斉藤雪乃のイチバンセン!(ラジオ日本)等。

除幕式に先立ち、大坂モノレール本社研修室にて大坂モノレール社 吉村社長の挨拶によりお披露目会がスタート。新型車両3000系の概要説明、プロモーションムービーの公開、斉藤雪乃さん、デザインワーキンググループの4名によるトークセッションが等が実施された。式冒頭、大坂モノレール取締役社長 吉村氏は、新型車両3000系導入に至る経緯や思いを語った。
式冒頭挨拶される吉村大阪モノレール社長
代表者挨拶 吉村社長

新型車両概要説明 豊田車両課係長
デザインワーキングチームの活動紹介 大阪モノレール新型車両3000系のデザイン案
 3000系のデザイン案  大阪高速鉄道3000系のデザインの一例
新型車両3000系には、およそ50種類にもおよぶデザイン案が存在したとういう。
 デザイン案は50種類近く存在した 大阪モノレール新型車両3000系概要説明の様子 
概要説明およびプロモーションビデオ内にて、大阪モノレール社内で結成した(新型車両の)デザインワーキングチームのこれまでの活動内容が紹介された。デザインワーキングチームの活動は今回の公開に至るまで、およそ2年半にわたった。ワーキングチームは大阪モノレール社員7名、メーカー設計者、デザイナーにより構成された事も説明された。
 大阪モノレール新型車両のプロモーションビデオ 大阪モノレール新型車両3000系のプロモーションビデオ 
車両概要の説明に続き、スクリーンにて新型車両3000系のプロモーション映像が公開された。
 デザインワーキングチームの方々  ゲストの斉藤雪乃さん
トークセッションでは、デザインワーキングチームの3名および鉄道アイドル(ゲスト)の斉藤雪乃さんが登場した。

概要説明などが実施された後、開場を外に移して車両のお披露目会が実施された。
新型車両3000系の除幕式 登場した大阪モノレール新型車両3000系
吉村社長、斉藤雪乃さんのお披露目スイッチを合図に、大阪モノレール新型車両3000系がスモークの中から登場した。スモークには、3000系より採用された青色のLED灯が映し出され、現場には幻想的な雰囲気が漂っていた。
 大阪モノレール新型車両3000系と記念撮影
プレス用記念撮影
(来賓・斉藤雪乃さん・吉村社長)
大阪モノレール吉村社長と斉藤雪乃さん
プレス用記念撮影
(斉藤雪乃さん・吉村社長)
 大阪高速鉄道3000系と斉藤雪乃さん
プレス用記念撮影
(斉藤雪乃さん)
 鉄道アイドルの斉藤雪乃さん
プレス用記念撮影
(斉藤雪乃さん)
 
屋外にて大阪モノレール新型車両3000系の概要説明が実施された。 
 お披露目会後は、豊田車両課係長より車両仕様についての説明が実施された。新型車両3000系では、いわゆる回生ブレーキ領域を拡大した事によって省エネ性も向上しているという。
 公開された大阪モノレール3000系のスカート内部 大阪モノレール新型車両3000系の台車部分 
新型車両3000系のスカート周辺機器類

 以下より、大坂モノレール新型車両3000系のエクステリアおよびインテリアについて画像を中心に概要説明を記す。なお、概要については、除幕式に先だち大坂モノレール本社建屋で実施された説明会における内容をベースとする。

1.車両エクステリアデザイン

 大阪モノレール新型車両3000系は、丸みを持たせた先頭車上部デザインが特徴。従来車の1000系、2000系とは異なり、車両前面から見た外観より天井部の室外機が見えない様デザイン上の工夫が成されている。カラーリングについては、従来車で採用されていた直線的なデザインから一新され、4両編成全体を通して大きく円弧を描くものへと変更された。ラインカラーには1000系21~25編成および2000系と同様、同社イメージカラーのウルトラマリンブルーと、アザレア※パープルを採用する。またモノレール車両では初となる「半自動ボタン」が新設された。「半自動ボタン」とは、乗降客が自身でボタンを押してドアを開閉し乗り降りする装置。主に夏季や冬季において冷暖房の効率を上げるための機構となっている。車体はアルミ合金製、車両寸法は編成長14,800mm、幅2,980mm、全高5,190mm、設計最高速度85km/h、営業時最高速度75km/hとなっている。

※アザレア:ツツジ科ツツジ属に分類されるツツジ。別)「アゼリア」、「西洋ツツジ」等

 大阪モノレール3000形前面
大阪モノレール新型車両3000系車両外観
カラーリングは、同社イメージカラーのウルトラマリンブルーとアザレアパープルをベースとした。
6番線に移動する大阪モノレール新型車両3000系
大阪モノレール新型車両3000系外観
(社内見学に向け6番線に移動する際の様子)

なお、大阪モノレールでは将来の6両編成化に対応できる様編成が構成されており、新型車両3000系(3150F)についても中間2両の編成番号が空席となっている。しかしながら、今回3000系に導入された上記エクステリアデザインは現状のところ、この6両編成を見越したものとはしていないという事だった。

大阪高速鉄道3000系の半自動ボタン
 今回新たに新設された「半自動ボタン」/大阪モノレール新型車両3000系側面
大阪モノレール新型車両3000系より新設された半自動ドア
今回新たに新設された「半自動ボタン」/大阪モノレール新型車両3000系側面
 

新型車両3000系では新たに半自動ドアを採用した。これは特に終端駅などでの待合時に、乗客がドアの開閉を行える様にするもの。冷暖房性の向上に寄与するという。なお、この半自動ドアの運用は現在協議中との事。

2.車内インテリア

 車内の座席配置は、乗務員室直後に配置されるキッズスペース(前面展望用シート)を除きロングシートをベースとしている。しかしながら幅48cmという通勤電車最大クラスとなる個別シートを採用し居住性の大幅な改良が図られている。乗降扉とロングシートの敷居部にはガラス材が挿入され極めて開放感のあるデザインとなった。側面および天井部には白を基調としたデザインが取り入れられ清潔感のあるデザインにまとめられている。編成あたり定員は400名、座席数は124席となっている。眺望を楽しめるよう窓を大型化、さらに車間扉や荷棚にもガラスパーツを用い、明るく清潔感のあるインテリアとして仕上げられている。エンターテイメントゾーンとしてキッズスペースも設置する。さらにモノレール車両としては初の「ナノイー」搭載の空気清浄機も導入する。
 大阪モノレール新型車両3000系のインテリア
大阪モノレール新型車両3000系インテリア
(車内は清潔感のある白を基調とした。)
大阪モノレール新型車両3000系のロングシート
8人掛けのロングシートは幅48cmと通勤電車としては最大クラスとなった(対従来車は幅44cm)。シート生地も肌触りの良いものが選定された。
 

シートカラー等は、バリアフリーガイドラインに基づいて一般シートと区別されている(上下写真参照)。窓に設置されるカーテンは、任意の位置で止める事ができるフリーストップ方式を採用している(右下写真)。

 
 大阪モノレール新型車両3000形の優先席
優先席部シート
 大阪モノレール新型車両3000系の荷棚
荷物棚部およびカーテン
 大阪モノレール新型車両3000系の吊り手
吊り手もアザレアパープルでデザインされた。
 大阪高速鉄道3000系の貫通扉
車両間の貫通路

今回、新型車両3000系ではエンターテイメントゾーンとしてキッズスペースを新設した(右下写真)。特に子供がモノレールに乗って「わくわく」できる様工夫されたもので、複数の子供が同時に車両前面を展望出来る様になっている。また、床面はベースとなる床面よりも一段嵩上げされており、子供の背丈でも快適に?前面展望が楽しめる設計となっている。安全対策も施されており、キッズスペース全部には子供用の手すりが、背面には子供の背丈に調整されたクッションが設置されている。同乗する家族も安心して傍にいられる様工夫されている。

 
 大阪モノレール新型車両3000系乗務員室全体写真
運転室後方の様子(全体写真)
 大阪モノレール新型車両3000系のキッズスペース
エンターテイメントゾーンとして新設されたキッズスペース。ベースの床面よりも一段高く、子供の背丈でも前面展望が可能な様工夫されている。
 大阪モノレール3000系運転席後ろの座席
運転室後方座席
 
 大阪モノレール新型車両3000系の運転台
新型車両3000系の運転台
こちらも清潔感のある白とグレーの貴重でまとめられている。
 両手式ワンハンドルマスコンとなった。
今回の新型車両3000系では、同社としては初となる両手式ワンハンドルマスコンが採用された。

3.正式デビューまでのスケジュール

新型車両3000系は今後、10月12日(報道向け)~13日(一般向け)に予定される試乗会を経て、10月21日より正式に運用が開始される。運行区間は、大阪モノレール本線および彩都線の全線となっている。2018年度は当1編成を導入し、後2019年度からは従来車との代替が進められ、2021年度までの4年間で計9編成を導入する予定となっている。なお、廃車予定車両については今のところ未定としながらも、01~06編成から進む可能性が高いとの事であった。


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田村拓丸 記事編集者:田村拓丸 Takumaru Tamura
MJWS代表 ・ 編集室 デスク (Representative・Assistant editor)
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