2019年3月19日、北九州モノレール社に新型となる工作車602号が搬入された。一昨年導入された工作車601の兄弟機で導入は同工作車導入から1年振りとなる。搬入が行われた3月19日は、上箱および駆動台車部が積載された2台のトレーラーより荷下ろし作業が行われ、同日中に上下構造物の組み上げが完了した。
今回導入される工作車602は北九州モノレールでは2機目となるアント工業&北陸重機JV製の車両。車両ナンバーは同社工作車では6代目2番機を示す「602」となった。組み上げ完了後試運転を実施し、本格的な保守運用に入る。
今回導入した工作車は、従来型に引き続きバッテリー式の普通型工作車。従来通りバッテリー式とた理由は、深夜、工作車が現場までの移動する際の騒音を抑制する目的。主要装備として、保守作業時に使用する前後部作業台、側面昇降作業台、開閉式床、開閉式天井が配置される。操縦は前後に配置される運転台の他、タブレットによる側面昇降作業台からも可能となっている。
前後部作業台は、主に軌道桁の上面部(軌道桁走行面、ケーブル類、フィンガープレート)の点検補修に用いる装備。側面昇降作業台は、主に軌道桁の側面、架線、軌道桁下に配置される各種ケーブル、支承部の点検等に用いられる装備tとなっている。
兄弟機の工作車601号から様々な仕様変更が成されているが、一番の変更点として天井の可動式床増設が挙げられる。天井可動式床はその名の通り、工作車天井部に設置された左右可動式の作業床の事。駅舎天井部の補修・塗装工事等に用いられる予定という。
作業床展開状態 |
作業床収納状態。 |
作業床外観写真
小倉方と企救丘方に2台が装備される。 |
北九州モノレール社への新型工作車の導入は、平成29年度1車両、平成30年度1車両の計2車両が計画されていたが、今回の工作車602号の搬入を持って完了する事となる。一昨年に導入された工作車601号と同様、秋に開催される「モノレールまつり」にも登場する事が予想される。
北九州モノレール(公式)
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