【 沖縄都市モノレール 車庫留置線増設工事工事画像 2015年10月 】
沖縄都市モノレール(ゆいレール)は、2013年より首里駅からてだこ浦西(浦添市)に至る約4.1kmの延伸区間の工事に着手しました。
延伸区間部分については、2019年春の開業を予定しています。
上述した沖縄都市モノレールの延伸に先立ち、那覇市安次嶺地内車両留置線では増設工事が実施されています。
基地内にはプレストレスとコンクリート軌道桁(以下、PC軌道桁と略記)のモールド型枠および製作場が設置されています。
特にPC軌道桁の製作は、新規路線の開業、延伸工事および車庫線の工事等でしかお目にかかることはできません。
今回の留置線増設工事では、6編成分の留置線を増設する予定という事でした。
2015年末には、早くも1編成が増備される予定となっています。
留置線増設工事 工事現場入り口
PC軌道桁製作用のコンクリートミキサー車(写真左)
留置されたPC軌道桁(写真右)
PC軌道桁留置場所外観(写真左)
緊張作業を実施するPC軌道桁(写真右)
奥に見えるのは待機中のモノレール車両。
コンクリート打設中のPC軌道桁
(モノレールのレールを作っているところ。)
軌道上面では仕上げ作業を実施していました。
仕上げ作業は、走行面となる上面をバイブレーター等でなめらかに処理する作業です。
モールド型枠外観(コンクリート打込中のPC軌道桁)
営業路線用のPC軌道桁製作では、この側型枠の下面にモールド台車が入り、その上部鉄板が底型枠となります。
軌道桁上部側面に設置された足場は、主に上面仕上げ作業用に架設されたもの。
第1次寸法検査が終了したPC軌道桁は、モールド型枠上で第一次緊張を行います。
これはPC軌道桁を脱離する際、コンクリートに引張応力を生じないようにするためのもの。
貯蔵所へ移動する前のPC軌道桁。
コンクリ一ト打設後、門型クレーンでPC軌道桁貯蔵所へ移動させ、仮置します。
その後、第2次緊張を経て緊張作業を完了させます。
仮置場へ設置されたPC軌道桁。
緊張作業中のPC軌道桁
(中央の凹部分は、集電レールが設置される部位です。)
完成したPC軌道桁は、上面のキャンバー桁長、支点間隔測定を実施、
下面インサート、フィンガープレート(レールの継ぎ目)座、支承金物等の据付を行い、
いよいよレール(PC軌道桁)として使用されます。
年内には早くも1編成が増備される。
写真は、営業運転中の1000形
PC軌道桁仮置き場
左手が拡張工事中区間、右手が既存の留置線区間
既存区間については、現在は仮の車止めが設置されている事が分かります。
レールの接続を待つPC軌道桁
支床冶具は既に設置されていた。
設置された支床
先行して設置された車止め
緩衝器は、ゆいレールではお馴染みのもの。
車止め(基地最端部)
最後におまけ。
保守基地末端に配された建築限界測定者(写真左)
展示室横に横たわるPC軌道桁(写真右)
ゆいレール延伸工事部(首里駅〜てだこ浦西駅)撮影を主な目的にしていましたが、
車両基地増設工事も撮影する事が出来ました。
次回訪問時は増設工事が完了して通常営業に使用されているはずなので、今回は貴重な工事風景を見る事ができました。
以 上
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