mjws 2017/8/17
ボンバルディア、タイで4両72編成のモノレール契約を獲得
|
ボンバルディア、タイで4両72編成のモノレール契約を獲得
2017.8.14
2017年8月14日、Bombardier社(ボンバルディア社)(Bombardier Transportation社:本社 ベルリン)は、バンコク北部モノレール社(NBM)およびバンコク東部モノレール社(EBM)から、それぞれのモノレール・システムについての設計および設計支援の契約を締結したと伝えた。
Bombardier Transportation社8月14日付けプレスリリース。
ソース:ボンバルディア社 http://www.bombardier.com/
それぞれのモノレール・システムとは、現在バンコクで建設が進められているピンクラインとイエローラインの事を指し、これらプロジェクトの機械的・電気的な設計について供給する。
Bombardier社(ボンバルディア社)は、2つのプロジェクトで同社の自動列車制御装置(BOMBARDIER CITYFLO 650)を搭載した4両編成72組のモノレール車両を供給(NBM:42編成、EBM:30編成、計72編成)。
供給するモノレールシステムは、同社が海外展開を進めるInnovia Monorail 300システム。
その合計は288両にのぼり、製造は中国で行われる予定。
※Bombardier社は、本体であるカナダのBombardier Transportations Systemsと中国のCSR南京Puzhen
Co.、Ltd.による50%-50%の合弁会社を設立させる予定。
これによって新設されるPBTS(Puzhen Bombardier Transportation Systems)によって、プロジェクトの全ての列車製造を担当させる予定としている。
契約にはこの他にも、プロジェクト管理、システムエンジニアリング、インテグレーション、導入するInnovia Monorail 300モノレールシステムのテストと試運転も含まれる。
Innovia Monorail 300(導入されるモノレール)は、輸送能力として1時間当り最大28,000人以上、最大時速として80km/hの速さで走り、首都の既存の交通ネットワークと接続される事となる。
Bombardier Transportation社の鉄道制御ソリューションおよび南東アジアを担当するリチャードハンター(Richard Hunter)社長は以下の様に述べた。
「Bombardierは、世界中の都市が渋滞の問題に取り組むのを支援しています。これらのモノレールは、バンコクの成長する鉄道ネットワークにとって重要なファクターとなり、毎日何十万人もの乗客を運ぶ。私たちの無人INNOVIA
Monorail 300システムは、エネルギー効率、洗練されたデザイン、広々としたインテリア、優れた快適性と安全性向上を実現しており、さらにはゴムタイヤを用いる事で最小限のノイズと滑らかな乗り心地を提供する。また、急なカーブや複雑な環境にも対応できるため、タイの大都市の要件に適している。タイで20周年を迎える今、バンコクでのこのような先進的な都市開発プロジェクトのために(同社)モノレール技術が選ばれることは、本当に画期的な出来事です」。
|
公式サイト
https://www.mrta.co.th/pinkline/index.html |
公式サイト
http://www.mrta-yellowline.net/ |
Bombardier社
Bombardier Transportation社(ボンバルディアトランスポーテーション社)は、鉄道業界を牽引する世界有数のメーカー。
特に業界では、アルストム、シメーンス等と並ぶ鉄道ビッグフォーとして知られる。
本体は、カナダのモントリオールに本社を置くBombardier社(ボンバルディア社)。
モノレールマニュファクチャラーとしても、日立製作所、Scomi社と並ぶ大手メーカー。
近年では、バンコクピンクラインおよびイエローラインに導入が予定されているInnovia Monorail 300システムを引っさげ、世界的に展開を続けている。
建設中路線としては、サンパウロメトロ15号線(ブラジル)(一部営業開始)、ドバイ(アラブ首長国連邦)等が挙げられる。
|
サイト内関連リンク
モノレールに関する延伸・新規計画
-東南アジア編-
|
|
|
- mjws.org サイトトップへ戻る -
上部にリンクインデックスが表示されない場合はお手数ですが、
こちら をクリックして下さい。 |
|
記事編集者:田村拓丸 Takumaru Tamura
MJWS代表 ・ 編集室 デスク (Representative・Assistant editor)
モノレール運行会社との情報交換を基に、コミュニティ向けの講演を実施。モノレール関連記事の執筆や校正、デザイン画の構成・作成、モノレールインフラの維持発展を目指した多岐にわたる活動を展開。 |
|