PC軌道桁製作場は、PC軌道桁を製作する過程に沿って製作できるよう設備されます。
PC軌道桁製作場における主要な設備としては、
@モールド場 と A養生室が挙げられます。 |
【モールド場】
モールド場とは、PC軌道桁を製作する一連の設備を指すことが多いようですが、
写真では、いわゆるモールド型枠を紹介しています。
【モールド型枠】
2列に配した鉄筋支柱に、上下2段に据え付けた20mのモールド型枠を設置します。
側面には、調整用スクリュージャッキを配した鋼製の可挽モールドが設置されます。
スクリュージャッキは目盛を読みながら調整する事が可能で、この冶具を用い、
モールドは所定の間隔を保ちながら直線または曲線に自由に成形する事ができます。
近年では、H社によって自動制御を行う技術も開発されているようです。
今回どちらが採用されているのかは不明。
この鉄筋支柱は、コンクリート打込後に寸法の狂いが生じてはならないため、相当に強固に設計されています。
写真の側型枠の下にモールド台車が入りその上の鉄板が底型わくとなります。
今回のモールド場も例外でなければ、台車は二条鉄道式を用いる事になります。
【養生室】
モールド場に直結されていて、PC軌道桁をモールド台車に載せたまま養生室へ移動し蒸気養生を行います。
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モノレール製作の過程を簡単に羅列します。
@鉄筋加工組立
(写真は説明用イメージです。)
まず初めに、モールド台車上に上支承と端型枠を設置します。
枠を設置した後、鉄筋組立およびPC鋼棒を所定の位置設定します。
A中型わく設置
(写真は沖縄都市モノレール敷地内の展示レール:中央が中型わく)
桁重量を抑えるため、桁内は通常中空断面となっています。
桁内へは木製型枠を埋設し、上面下面を鉄筋で固定しています。
今回採用されるかは不明。
茶色部分は主に配筋された鉄筋
BPCケーブル設置
Cモールドの設置
給電軌条埋、保護板取付座等をモールドに設置した後、
@〜Bの組立が完了したモールド台車を搬入および固定します。
調整用スクリュージャッキを操作して所定の形状に成形固定し、レール側面を設計値のカントに調整します。
Dコンクリート打込
(写真は説明用イメージです。)
コンクリートは、モールド上面をホッパー台車により端から端に向って打設します。
コンクリートの打込みが終了した後、コンクリートフニッシャーを用いて走行面の仕上げ処理を行います。
E養生
表面仕上後、PC軌道桁は蒸気養生を実施します。
脱型後、養生室に搬入し養生を行います。
F寸法検査
養生室からでてきたPC軌道桁は、端型枠を取りはずした後、寸法検査を実施します。
Gプレストレス導入
(写真は説明用イメージです。)
寸法検査が完了した桁は、モールド台車上で第1次緊張を行います。
(写真は説明用イメージです。)
その後、桁貯蔵所に搬入し、門型クレーンでモールド台車より外して貯蔵所に仮置します。
最終的に第2次緊張作業、グラウチングを行い、PC軌道桁が完成します。
なお、実際の製作プロセスでは更に細かい工程が敷かれており、
あくまでも参考程度の製作手順とお考え下さい。
(写真:PC軌道桁を行くゆいレール)
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ここからはPC軌道桁製作場の整備について -画像集- |
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