ゆいレール延伸 PC軌道桁製作場の様子 2017年3月

【　沖縄都市モノレール延伸関連 PC軌道桁製作場整備工事画像　2017年3月　】

PC軌道桁製作場は、PC軌道桁を製作する過程に沿って製作できるよう設備されます。 PC軌道桁製作場における主要な設備としては、 ①（鉄筋組立場～）モールド場と ②養生室および③仮置き場が挙げられます。
PC軌道桁制作場南側入口	PC軌道桁制作場南側入口正面に見える建物はPC軌道桁の骨組みを組み立てる「鉄筋組立場」
工場脇には延長事業やPC軌道桁制作場の概要説明が掲載されています。	安全関連の掲示板
【モールド場】モールド場とは、ＰＣ軌道桁を製作する一連の設備を指すことが多いようですが、写真では、いわゆるモールド型枠を紹介しています。【モールド型枠】 2列に配した鉄筋支柱に、上下2段に据え付けた20mのモールド型枠を設置します。側面には、調整用スクリュージャッキを配した鋼製の可挽モールドが設置されます。スクリュージャッキは目盛を読みながら調整する事が可能で、この冶具を用い、モールドは所定の間隔を保ちながら直線または曲線に自由に成形する事ができます。近年では、Ｈ社によって自動制御を行う技術も開発されているようです。今回どちらが採用されているのかは不明。この鉄筋支柱は、コンクリート打込後に寸法の狂いが生じてはならないため、相当に強固に設計されています。
モールド場前段設備となる「鉄筋組立場」の外観鉄筋組立場ではPC軌道桁の型枠を組み上げ、次ステップのモールド上でコンクリートを流し込みます。	「鉄筋組立場」の次ステップがいよいよモールド場となります。写真は両設備の間スペース。床面に鉄の線路が敷いてあるのが見えると思います。 PC軌道桁は、型枠組立から一次緊張を行う一連の作業の間、ずっと鉄軌条を移動する貨車の上に設置されています。
モールド場脇に移動しました。中にはモールド型枠と呼ばれるPC軌道桁の外枠を形成する装置が組まれていて、この型枠の中にコンクリートを流し込みPC軌道桁、つまりモノレールのレールを制作します。	左写真位置モールド場の整備中の様子。写真中央の謎の金属物体がモールド型枠です。
【養生室】モールド場でコンクリート打設されたPC軌道桁は、次ステップの養生室へ移動します。養生室へはモールド台車毎移動し、蒸気養生を行います。
養生室の外観	養生室の外観 PC軌道桁製作場整備時の様子（2015年10月）
【一次緊張】モールド場を過ぎると、次のステップは一次緊張場となります。 [プレストレストコンクリート＝PC] 軌道桁と呼ばれる所以となる工程です。
モールド場を過ぎると、次のステップは一次緊張場となります。一次緊張「場」といっても、箱型の建家が存在するわけではなく、作業は写真中央付近の屋外で行われます。	上述した様に、この一次緊張場までPC軌道桁は、二条軌条上を移動する貨車によって運ばれます。
緊張処理後は、写真左手の仮置き場にクレーンで移動します。	左写真の2015年10月時点の様子。
一時緊張作業場外観	緊張作業時における後方立ち入り禁止札
一時緊張作業場は前ステップと同様2箇所（2レーン）設置されています。これによって、1日2本のペースで桁が制作出来る様になっているわけですね。	奥手の一時緊張作業場
近くには小スパンの軌道桁が置かれていました。研修用か？概要説明用か？その理由はわかりませんでした。	左軌道桁の側面の様子。
仮置き場に整列するPC軌道桁緊張を終えたPC軌道桁はクレーンによってこの「仮置き場」に移動されます。	PC軌道桁制作場の搬出用出入り口一次緊張場と仮置き場の間に設置されています。入口のサイズが大きくなっているのは深夜、この出入り口よりPC軌道桁を搬出するため。
参考画像深夜、PC軌道桁はこの出入り口より搬出されます。左上写真の制作場入口より出てきた直後のオールトレーラーとPC軌道桁。
搬出口脇（左手）の掲示物柵の奥手にはPC軌道桁の仮置き場および軌道桁が並びます。	PC軌道桁制作場の搬出用出入り口を左手より撮影
PC軌道桁制作場の搬出用出入り口を右手より撮影
搬出用出入り口より左手（以北側）は、PC軌道桁の仮置き場となっています。	左写真の2015年10月時点の様子。
上写真同位置付近の深夜の様子。深夜、二台の大型クレーンが稼働し、PC軌道桁を相釣します。	PC軌道桁はその後、オールトレーラーに積載されます。
オールトレーラー荷台へ移動されるPC軌道桁。 PC軌道桁を積載したオールトレーラーはその後、軌道桁の設置現場へ向かいます。
写真は昼間のPC軌道桁制作場へ戻ります。	PC軌道桁制作場に整列した軌道は、いずれも末端部断面に浦西方と首里方の刻印が打たれています。
	PC軌道桁の支承部
	写真の箇所では、既にPC軌道桁が抜き取られていました。既に延伸部に設置されたものだと推定されます。




	PC軌道桁フィンガープレート台座部分（案内部）
PC軌道桁フィンガープレート台座部分（安定部）	PC軌道桁支承部分


PC軌道桁制作場の末端部にやってきました。写真に写っているのが大型クレーン用軌条の車止めです。	左写真付近を上面より撮影したもの。
上写真付近を側面より撮影したもの。	同位置の整備途中の様子。
PC軌道桁制作場末端部を撮影。上写真（PC軌道桁制作場末端部）拡大写真。	左写真の整備途中の様子。

	以上でPC軌道桁制作場の2017年3月現在のレポートを終了いたします。制作場からの軌道桁搬出の様子と延伸部への設置の様子については、別ページにて紹介しております。よろしければ合わせてご覧下さい。リンクは、ページ下にバナーを貼り付けております。