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モノレール国内編 多摩モノレール延伸
多摩モノレール箱根ヶ崎延伸 アーカイブ

多摩モノレール横田基地分岐線構想

横田基地軍民共用化と
多摩モノレール横田空港分岐線構想(箱根ヶ崎延伸)

-多摩モノレール箱根ヶ崎延伸関連[コラム]-
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1.首都圏第3空港構想と横田空港(横田基地)

 羽田空港では近年増加の一途を辿る航空利用者増加に対応すべく、滑走路の拡張整備を進め、2010年10月に運用(国際線地区、D滑走路)を開始します。
 しかし、将来的な予測においては拡張整備後もいずれ航空需要に対応しきれなくなる事が想定されています。
 そこで浮上しているのが、首都圏第3空港構想です。
 現在の首都県内における航空需要をまかなう羽田、成田に続き、新たに第3番目の主要空港を設置しようとするもので、主に東京湾岸周辺においての新設が検討されています。

 東京都ではこの他にも、多摩地域に位置する横田基地(米軍基地)について、軍民共同使用が可能となるよう国に対して働きかけを行っています。
 つまり、日本の民間航空機も横田基地を利用できるように改良し、飽和する羽田空港、成田空港の両航空需要を一部吸収、緩和しようとするものです。

 なお、横田基地のスペックは空港設備としても非常に高く、3350mの大型滑走路を備えている点、都心からわずか38kmとアクセス圏内である点が挙げられます。この38kmという距離は、都心~成田空港間距離のおよそ半分の距離であると言う事が特記点として挙げられます。
 多摩モノレール
多摩モノレール

多摩モノレール上北台駅
多摩モノレール 上北台駅
2.横田基地の軍民共用化と武蔵村山市

 武蔵村山市が作成した資料に、多摩モノレール箱根ヶ崎延伸推進と横田基地の軍民共用化に関連したものがあります。本ページではこの資料を参考として記事を進めます。

 横田飛行場(以下、横田空港(横田基地)と仮称および略記)の軍民共同使用が実現したと仮定すると、横田空港(横田基地)は軍用部および民間利用部が分けて設置される事が想定されます。
 軍民共用空港の前例を参考とすると、茨木空港では軍用ターミナルおよび民間ターミナルとは滑走路を隔てて反対側に設置されています。

 武蔵村山市においても同様の点に着目し、軍用ターミナルおよび民間ターミナルを滑走路を隔てて反対側に設置する事を構想しています。

 現在横田空港(横田基地)では、滑走路西側の東京都福生市側に軍用ターミナル(米軍施設)が設置されています。対して、西側の武蔵村山市側には大規模な農業地域が広がっています。この大規模農業地域を横田空港民間ターミナルに転用しようとする構想です。

 武蔵村山市では更に、軍民共用化された横田空港において、FSA(Full Service Airline) およびLCC(Low Cost Career)の乗り入れにも配慮した空港施設新設を想定しています。

 横田空港の軍民共用化が実現すると、その効果は横田基地がある多摩地域のみに留まらず、隣接する埼玉県や山梨県を初めとして首都圏西部の広範囲で、人・物流等に大きな経済効果をもたらす事が想定されます。

3.多摩モノレール横田空港分岐線(箱根ヶ崎延伸)

 民間ターミナル設置を構想する横田空港(横田基地)西側直近では、現在の所軌道系交通期間が存在していません。ターミナル想定位置から若干距離があるものの、北側は八高線、西側は多摩モノレール上北台駅が位置しています。
 横田基地の軍民共同使用が実現した場合、現状横田空港民間ターミナル(想定地)までは上述した各鉄道駅より、空港アクセスバスによる移動が想定されます。
 武蔵村山市では、横田空港民間ターミナル想定地周辺の道路状況を把握するため、平成20 年度に調査を実施、特に17 時から19 時代の時間帯では、JR 立川駅から約45 分程度、多摩モノレール上北台駅から約14 分程度の時間が必要となるとしています。
横田空港民間ターミナル(想定地)の近接に位置する道路「立3・5・19号線武蔵村山瑞穂線」では、既に顕著な渋滞の発生が確認されるとしました。
 その他では、横田空港の便数および供給量にもよりますが、主要ターミナル駅(例)新宿、立川、八王子等)からの中距離高速バスによる移動も考えられます。
 しかし上記はいずれも、常に交通渋滞のリスクを兼ね合わせた交通手段と言わざる負えません。
 飽和する羽田空港、成田空港の両航空需要を吸収、緩和しようとするのであれば、定時定速性に優れた軌道系交通機関の導入は必要なものとなります。

 この点に着目し、武蔵村山市では多摩モノレール箱根ヶ崎延伸をベースとした多摩モノレール横田空港分岐線(仮想)構想を示しています。
 多摩都市モノレール次期整備路線からターミナルに至る分岐線(仮想)を新設し、軍民共用化後の横田空港アクセス都市モノレール線を整備しようとする計画です。
 さらに、空港ターミナルに隣接する敷地は、周辺地域の発展に伴って段階的に利用する事を想定しており、有効活用が期待できるオープンスペースとするとしています。

4.多摩モノレール横田空港分岐線構想ルート

 武蔵村山市が構想する軍民共用化後の横田空港アクセス都市モノレール線は、現在延伸が検討されている上北台~箱根ヶ崎間延伸ルート上より、さらに支線へ分岐させるという構想です。
 構想ルートでは、武蔵村山高校北交差点付近より次期整備路線(多摩モノレール上北台~箱根ヶ崎延伸ルート)を分岐、西南方向へ進み横田基地東側に広がる大規模農業地域(民間空港ターミナル想定位置)に繋げるものとなっています。
 下に分岐線の概要図を示しました。
 
 多摩モノレール横田空港分岐線概要図
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