多摩モノレール町田延伸ルートにおける、芹ヶ谷公園駅設置想定位置の現在の様子

多摩モノレール延伸ルート散策
④町田駅～芹が谷公園駅間 1/2(芹ヶ谷公園駅周辺)

※音が出ます。

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5.町田駅～芹ヶ谷公園駅[原町田5丁目交差点～芹ヶ谷公園駅間]

町田駅想定位置より原町田中央通り(計画名称[都市計画道路町田3・4・11号])を北東へ進んだ先にある原町田5丁目交差点。
ここから先、都市計画道路町田3・4・11号は現段階では未整備となっています。

なお、町田3・4・11号という呼称には都市計画道路上の命名ルールがあるためこの様な名称となっています。

それぞれの番号の意味としては以下の通りとなっています。
例）町田[(A)3・(B)4・(C)11]号
A道路(街路)区分、B道路規模、C通し番号

Aの道路区分とは計画される道路(街路)の区分を示しており、町田3・4・11号の場合、幹線街路の事を意味しています。
1：自動車専用道路、3：幹線街路、7：区画街路、9：都市モノレール専用道路、10：特殊街路（路面電車）

Bの道路規模とは、計画される道路についての主に代表幅員を示しています。
町田3・4・11号の場合、代表幅員で16～22m級の道路である事を意味しています。

数値はいずれも代表幅員値(単位：m)
1：40以上、2：30～40、3：22～30、4：16～22、5：12～16

以上をまとめると、町田11号とは、【町田市に計画される代表幅員16～22mの幹線道路】とうイメージとなります。
このルールを踏まえ、その他の延伸ルート上の計画道路名称を改めて見直す事で、少し違った見え方となるかもしれません。

それでは、多摩モノレール町田延伸ルート「芹ヶ谷公園駅予定位置」を目指し散策に出発します。

5-1.町田駅から芹ヶ谷公園駅間

　多摩モノレール延伸ルート上における新設予定駅「町田駅」設置想定場所を跡にし、原町田大通りを次駅となる芹ヶ谷公園駅方向へ進みます。
徒歩にしておよそ10分、原町田5丁目交差点に差し掛かりました。
この原町田5丁目交差点の正面には、現在住宅地が並んでいます。
この住宅地を突っ切る格好で、将来都市計画道路町田3・4・11号、後の多摩モノレール町田延伸ルートが整備される計画です。
都市計画道路町田3・4・11号線はそのまま芹ヶ谷公園内を中央付近で横断し、公園北面へ繋がります。

散策時は迂回ルートを通って、芹ヶ谷公園内へ向かいました。

原町田5丁目交差点脇より、芹ヶ谷公園方面へ続く道路が存在。将来の都市計画道路町田3・4・11号線は写真の右位置に設置が計画される。	この道路を伝って、芹ヶ谷公園を目指した。
道路を直進すると、5分ほどで芹ヶ谷公園北端部に到達。	町田駅方向を振り返る町田3・4・11号は写真の右手に整備される計画となっている。

5-2.芹が谷公園内

概要：公園内には延伸予定の原町田中央通りが中央に配される計画で、公園北面で3・3・36号線と接続します。
原町田5丁目交差点脇より、芹ヶ谷公園方面へ続く道路を進む事10分、公園内に続く遊歩道の入り口がありました。

小学校脇を通過すると、いよいよ芹ヶ谷公園の区画内に入る。写真では説明し辛いが、かなりの高低差。写真の真ん中辺りに、町田3・4・11号が配置される予定。	この付近は、原町田中央通り(計画名称[都市計画道路町田3・4・11号]) 延伸区間と重複する区間、整備後は真っ直ぐ公園北を目指す道路が完成する計画。
長り下り坂の末公園の入口が見えてきた。	途中芹ヶ谷公園内へ続く遊歩道の入り口が存在。ここから公園内へと入園。
ここから見える広場が芹ヶ谷公園の公園中央広場。現在立っている位置に将来計画道路が整備される予定。	この広場の西側端部分も都市計画道路のルートになっていて、将来的にはアスファルトが乗ると予想される。
中央広場(将来の道路部分)より芹ヶ谷公園駅方向を見る。当然の事ながら、現在、都市計画道路町田3・4・11号延伸区間は未整備となっており、目の間には森林が広がる。	中央広場(将来の道路部分)より町田駅方向を見る。
広場の全体写真都市計画道路町田3・4・11号は写真中では横方向に配置される。（左手が町田駅方向、右手が公園北面方向です。）	芹ヶ谷公園といえば必ずといっていいほど描かれるオブジェ。

5-3.芹が谷公園北面

公園内を通過し、芹ヶ谷公園の北面に出ました。
芹ヶ谷公園の北面は、「芹ヶ谷公園再整備基本計画」内では[芝生ゾーン]として記されています。
特に整備方針の項では、
・台地上にあり、眺望に優れた2ha以上のオープンスペースをもっている。（引用）
・都市計画道路、モノレール整備計画により恒久的な建築物が建てられない。（引用）
と、将来的な背景に則った「現状と課題」が示されています。
町田市としても、多摩モノレールの町田延伸と、それに向けた基盤整備に前向きに取り組んでいる事が伺えます。

広場を北方向へ上ると都営跡地に出る。ここは芹ヶ谷公園芝生広場の東部分に位置し、「芹ヶ谷公園再整備基本計画」では駐車場用地として、多摩モノレール町田延伸時は留置線等のモノレール関連設備が設けられる計画となっている。	都営跡地内を貫く遊歩道の様子左写真位置より北面の道路方向を撮影。
現在は簡易の柵が設けられている。	芹ヶ谷公園東部分より西部分を撮影。写真正面付近に将来、多摩モノレールの営業線が設置されるものと考えられる。
現在も都営住宅地の跡を色濃く残す。	都営跡地内を多摩センター方向へ真っ直ぐに貫く遊歩道
都営跡地中央区画付近の空き地（奥手が都営跡地北側）	都営跡地中央区画付近の歩道（奥手が都営跡地北側）
都営跡地中央位置付近より見た東部分（多摩モノレール町田延伸時は留置線等の設備が設置されるものと考えられる）	奥に若干見えているのがB広場のフェンス。現在芹ヶ谷公園西部分には西側より順にA公園、B公園が設けられており、最終的に多摩モノレール延伸時は駅設備が設置されると考えられます。
所々進入防止のテープが張られている。	都営跡地をさらに進むと、いよいよ多摩モノレール延伸時新設駅、芹ヶ谷公園駅設置想定区画に入る。

整備が予定されている3・3・36号線（新町田街道）および3・4・11号線（原町田大通り）概略図。
(点線＝未整備区間、実線＝併用または整備済み区間)
太字表記部分が多摩モノレール延伸ルートに該当する区間。

6.多摩モノレール町田延伸-芹ヶ谷公園駅周辺

　多摩モノレール町田延伸ルート上新設予定駅「芹ヶ谷公園駅」は、芹ヶ谷公園の北面(都営跡地)に位置し、現在のグランド付近(A広場およびB広場)に建設が想定されています。
　芹ヶ谷公園の再整備については「芹ヶ谷公園再整備基本計画(2016年3月)」が町田市によって策定されており、将来のモノレール延伸を考慮した公園の再整備が行われる予定となっています。
　なお、「芹ヶ谷公園再整備基本計画」上でモノレール前段用地として考えられているのが「芝生ゾーン」と称される区画です。
「芹ヶ谷公園再整備基本計画」内でも、この「芝生ゾーン」については、将来モノレール延伸時用地になる事を鑑みて恒久的に建造物を建てない事が示されています。
　この結果、計画に基づいて、該当するモノレール用地をいわゆる「広場」にて整備する事が決定したものと考えられます。

「芝生ゾーン」は、町田駅方向より見て左面に駅施設、右面に留置線等の設置が想定されているものと推定されます。
※「芹ヶ谷公園再整備基本計画」では、町田駅より見て左面にグランド設備、右面に駐車場等を配置する計画

「芝生ゾーン」の現在の様子町田駅方向より見て左面の様子 (駅施設設置位置と推定)	「芝生ゾーン」の現在の様子町田駅方向より見て右面の様子（留置線等の設置位置と推定）
芹ヶ谷公園西部分には二つの広場が設置されている。写真に写っているのがB広場、その奥手がA広場。	写真右上部が将来、町田3・4・11号および3・3・36号線との合流地点となる付近（多摩モノレール延伸ルート）
写真右上部が将来、3・3・36号線との合流地点となる付近（多摩モノレール延伸ルート）	B広場南側にも遊歩道が設置されている。おそらく都営住宅地時代から残る遊歩道。

留置線とは、営業終了後の車両を留置したり、緊急時および車両の故障時に営業車両を営業線より退避させる事を目的とした非営業区画線です。
多摩モノレール町田延伸では、多摩モノレール町田駅付近に留置線を設置するスペースが確保できないと予想される事から、次駅となる芹ヶ谷公園駅付近に該当設備を設置する事が考えられているものと推定されます。

オレンジ枠で示した部分は、現在のグランド位置。
黄色点線で示した部分は、将来のモノレール関連施設用地。
同様に、黄色実線で示した線はモノレール軌道予想ルート。
多摩モノレール町田延伸ルート図芹ヶ谷公園駅付近

芹ヶ谷公園再整備基本計画を参考としたモノレールの軌道ルート予想図
図中に示す計画道路3・3・36号および3・4・11号線はいずれも今現在は未整備路線。
参考資料：「芹ヶ谷公園再整備基本計画」

6-1.芹ヶ谷公園駅想定位置

6.芹ヶ谷公園駅周辺と重複しますが、改めて芹ヶ谷公園駅設置想定位置の画像を以下に示します。

芹ヶ谷公園駅設置想定位置東側部分（現在はB広場として開放中）	芹ヶ谷公園駅設置想定位置（B広場の様子）「芹ヶ谷公園再整備基本計画」においてもグラウンドとして維持される計画。
B広場の内部	B広場を都営跡地東部より撮影。
芹ヶ谷公園駅設置想定位置西側部分（現在はA広場として開放中）	芹ヶ谷公園駅設置想定位置（A広場の様子）
芹ヶ谷公園駅設置想定位置（BおよびA広場間の歩道の様子）	芹ヶ谷公園駅設置想定位置北面道路付近（BおよびA広場間の歩道の様子）
町田3・4・11(町田駅前に繋がる原町田大通り)延伸時は、写真中央付近に道路が現れる事となる。（写真は町田駅方向）	町田3・4・11延伸予定部全体写真を撮影。
芹ヶ谷公園駅北面の道路との境界付近（多摩センター(桜美林学園)方向）	芹ヶ谷公園駅北面の道路との境界付近（多摩センター(桜美林学園)側より撮影）
芹ヶ谷公園北面の道路

6-2.芹ヶ谷公園駅（留置線等モノレール関連施設設置想定位置）

5-3.芹ヶ谷公園駅北面と重複しますが、改めて芹ヶ谷公園駅に付属すると考えられる、留置線等モノレール関連施設設置想定位置の画像を以下に示します。

留置線等モノレール関連施設設置想定位置
「芹ヶ谷公園再整備基本計画」に基づく整備実施時は、上位置は芝広場として整備される計画となってる。

留置線等モノレール関連施設設置想定位置
「芹ヶ谷公園再整備基本計画」に基づく整備実施時は、上位置は駐車場として整備される計画となっている。

7.芹ヶ谷公園駅想定位置～多摩センター駅方向

ここまで、町田駅～芹ヶ谷公園駅間の散策を行ってきました。
多摩モノレール町田延伸ルートの計画総延長は、現段階では13km。
今回散策を行った区間は、この内1km程度の距離でしかありません。
しかし、町田駅前の中心地、そして住宅密集地および芹ヶ谷公園を有するという現状から、この区間のモノレールルート整備は相当な時間とコストが予想されます。
以降も、計画道路3・3・36号、3・4・11号線および芹ヶ谷公園再整備基本計画に進捗がある時期を見計らい、再度訪問しレポートを掲載する予定としています。