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大阪モノレール彩都線延伸ルート散策後編 東センター駅まで

彩都西~中部駅 彩都線延伸ルート散策

2016年
画像枚数が多く、代表箇所の写真を暫定としてアップしております。
画像および文章は今後追記予定とさせていただきます。
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大阪モノレール彩都線延伸ルート散策 前編 東センターから大阪モノレール山手台車庫の散策ページ
ページは前編後編に分かれています。(現在のページ:前編1/2(彩都西駅~中部駅(仮称)))

1.大阪モノレール 彩都線 彩都西~中部駅(仮)延伸ルート散策

大阪モノレール国際文化公園都市線(通称彩都線)は、大阪モノレール線(本線)の万博記念公園駅を起点として東センターまでを結ぶプロジェクトとして計画された路線です。
今日では初期計画のうち、2007年までに万博記念公園~彩都西駅間が開業しています。
なお、今回散策を行った彩都西駅~中部駅(仮称)~東センター駅(仮称)および山手台車庫が彩都線延伸予定区間とされています。



 彩都線開業ルートおよび延伸ルート
万博記念公園~彩都西間 区間開業済
開業区間:6.8km(5駅(起点万博記念公園込))
彩都西~東センター間 およそ2.2km
赤枠部分が延伸予定ルート上の新設駅およびモノレール車庫(山手台車庫)。
山手台車庫は東センター奥方(東部地区(東部中央東))に設置される予定。

彩都西~東センター延伸(東センターへの延伸)は彩都の整備状況をふまえて検討される予定となっています。

2.彩都西駅

彩都西地区は、2004年(平成16年)4月第1期目が開業(街開き)しました。
引き続き2007年3月には、大阪モノレールが彩都西駅まで延伸開業し、彩都西地区は本格開業となりました。
2015年には、彩都西駅の北側に位置する茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)が彩都中部方面と繋がりました。
この茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)は、将来のモノレール延伸に対応した設計がなされています。

なお、彩都の主要アクセス路線として位置づけられる大阪モノレール彩都(国際文化公園都市)線ですが、西部、中部および東部3区画縦貫予定のうち、現在は第1期である彩都西駅(西部)までの区間が開通(2007年3月19日)するに留まっています。
中部、東部を含む彩都の整備が進まない事にはモノレール延伸について進展はないものと思われます。

今回はこれら延伸ルート予定区間中、彩都西駅~中部駅(仮:予定地)~東センター(仮:予定地)区間を散策しました。

 モノレール彩都西駅傍に位置するCube3110 彩都インフォ*ミュージアム外観
Cube3110 彩都インフォ*ミュージアム

今回の大阪モノレール彩都線延伸ルート散策では、多数の方から意見および情報を伺いました。写真は、彩都西駅傍に位置するCube3110 彩都インフォ*ミュージアム。建物内には彩都全地区のジオラマや概要が展示されているため必見です。
また対応して下さいました担当者様に、この場をお借りしお礼申し上げます。
 Cube3110 彩都インフォ*ミュージアムに展示されたジオラマ
Cube3110 彩都インフォ*ミュージアム内には彩都全地区のジオラマも展示されている。ジオラマの製作にあたっては想像で作成された部分も含まれていると言うが、大まかなディテールは管理人の所持する資料と一致するため大変参考になる。

2-1.散策(~彩都西駅)

2-1-1.万博記念公園(彩都線起点駅)

まずは万博記念公園駅より大阪モノレール彩都西行きに乗り込みます。
万博記念公園駅では、2015年11月に複合商業施設であるエキスポシティが開業しました。
更に2015年12月にはサッカースタジアムが相次いで開業し、特に試合開催日には大変な賑わいを見せています。
大阪モノレールでは臨時増発便を出すなど、対応に追われています。
 エキスポシティの観覧車 大阪モノレール万博記念公園駅
建設中の観覧車(エキスポシティ)
吹田サッカースタジアム 大阪モノレール万博記念公園駅傍
吹田サッカースタジアム 

彩都線にはインフラ的に隠れた見所が多くあります。
特に今回通過した中間駅である豊川駅。
豊川駅は大阪モノレール全線では希少となる4両編成(ホーム)として建設されました。
大阪モノレールの駅舎は将来の6両編成化を睨んで、ほとんどの場合6両編成対応として建設されています。
そんな中、豊川駅は彩都西駅とならんで4両編成用ホームとして建設されました。
しばらくは4両編成で対応するという事なのですが、その駅舎からは2両分のホームとなる架台が大きく張り出した格好となっています。
将来的には、この部分に2両編成分のホームが増設され6両編成に対応が可能になるということなのです。

この部分にホームが増設される時が来るのか否か、来るべきいつかの日に期待が膨らみます。

2-1-2.彩都西駅(彩都線現在の終点駅)

 現在位置の略図 彩都線彩都西駅
モノレールで揺られる事10分、彩都線の現在の終点である、彩都西駅に到着しました。
彩都西地区は2004年の開業から既に10年以上が経過しています。
現在でも宅地の整備が引き続き進められており、毎年人口は微増傾向にあります。
 開発の進む彩都西地区
順調に開発の進む彩都西地区
大阪モノレール彩都線 折り返し部
彩都西駅先引き上げ線で方向転換するモノレール車両。
左右に配置される軌道は、将来東センターまでの延伸時に使用される事となる彩都線本線軌道。ただし、西行き線には軌道が設置されておらず、支承となる土台部分が顔を見せています。

彩都西駅北側には大阪モノレール彩都線延伸ルートへと続く茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)が整備されています。
茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)は、現在西行き線側が完工し併用が開始されました。
将来的には東行き側が追加で建設され、片側2車線、計4車線として整備される事となります。
現在の所、中部地区へ向かう自動車は、西行き線の2車線を登り下りで1車線づつ分け使用しています。
後ほど画像と合わせて紹介しますが、大阪モノレール彩都線延伸部はこの茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)西行きおよび東行き線の合間に建設されます。
2016年時点では、彩都西駅後の軌道末端部分の背面は法面が形成されています。
彩都線延伸時はこの法面部分より先は掘削され貫通する事となります。

 大阪モノレール彩都線延伸ルート散策 彩都西駅の軌道末端  大阪モノレール彩都西駅の現在の様子
  彩都西駅先の車止め

現在、延伸時に中部および東センターへ続くとされるモノレール軌道は左右の道路面より若干下部に設置されている。
図1参照 茨木箕面丘陵線およびモノレール軌道配置概略図(彩都西駅北方軌道末端部)
延伸時はこのまま道路面半下部を平行して軌道が設置される。
丘を越えた先は2015年に工事が完工した岩阪橋梁部へ到達する。

大阪モノレール彩都西駅末端の構造
図1 茨木箕面丘陵線およびモノレール軌道配置概略図(彩都西駅北方軌道末端部)。

入れ替え線(中央のモノレール軌道)は、西および東行きに対して若干標高が下部に位置する。
入れ替え線は、入れ替え線内で一旦車両を停車させ進行方向を逆向きに変更する作業が生じる。
このため、入れ替え線上における傾斜を少なく取るため、画像の様に丘面に突っ込むような位置配置になった。
これに対して上下線では、延伸時は茨木箕面丘陵線に沿う形で登坂する必要がある。
このため、現在の様に登り勾配途中で軌道が途切れている。
結果として、現在の様に上下線および入れ替え線の標高差が生じている。


3.彩都西駅~中部駅(仮)間

彩都西駅~東センターまでの区間は、引き続き茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)を併走する事となります。
茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)は、2015年に岩阪橋梁の完成後、モノレール延伸ルートでいうところの彩都西駅~中部駅(仮称)間が開業しました。
現在は将来的な計画上における西行き線のみが開業しています。

 茨木箕面丘陵線に平行するモノレール延伸ルート
資料1 標準断面図/大阪府建設事業評価委員会資料
府道1号橋梁概略 
資料2 岩阪橋梁全体図/大阪府建設事業評価委員会資料

現在、車線は片側1車線となっていますが、これは暫定仕様で将来東行き線が開業すると片側2車線道路となります。
モノレール軌道は、上述した西行き線と東行き線の間に設置される予定とされています。
おそらく東行き線の整備は、モノレール延伸と同時期のタイミングになると推定されます。

大阪モノレール彩都線延伸ルート 彩都西から中部駅間概略図
茨木箕面丘陵線彩都西駅~中部駅間概要
(上段:配置図、下段:側面図)
茨木箕面陸陵線西行き線(下部)および東行き線(上部)の間にある黄色線で示した部分がモノレール軌道設置位置となる箇所。
2016年時点では中部地区の開設と合わせて、西行き線のみが暫定開業している。
中部駅は茨木箕面陸陵線の国文都市3号線との交差点上部分に建設される事が予想される。
中部地区に連絡する国文都市3号線は、本線となる茨木箕面丘陵線とダイレクトに接続されず、側線を介して合流するターミナル形式を取る。

なお、延伸ルートはここから先、次駅の中部駅まで40m弱の勾配を一気に駆け上る配置となります。
中部駅以降は20m弱を下りつつダブルデッキ構造で谷部を抜け、最終点の東センター駅に至ります。

 大阪モノレール彩都線の標高データ
阪大病院前から東センター駅および山手台車庫に至る区間の標高
(Tokyo Peil:T.P.=東京湾平均海面)

3-1.散策(彩都西駅~中部駅間)

早速ではありますが彩都西駅を離れ、一路延伸区間では唯一の中間駅となる「中部駅(仮称)」建設予定位置を目指します。
彩都西駅より「中部駅」方面へは、並行する都市計画道路「茨木箕面丘陵線(西行き線)」に沿って移動します。

現在位置の略図 茨木箕面丘陵線西行き線
車止めの先(中部地区)では今も開発工事が進んでいます。
車止めの先に設置されている中央分離帯が台形状に大きく取られている理由は、モノレール延伸時の軌道ルートとなるため。
延伸時は掘削され、モノレール上下線が設置される。
 彩都西駅先のモノレール軌道の末端
台形状にとられた中央分離帯部分。
将来は掘削され、モノレール延伸ルートとなる。
 彩都西駅よりモノレール延伸ルート中部駅方面を見る。
 彩都線モノレール軌道末端部分の壁面
モノレール軌道末端の壁面部分
 現在の彩都線モノレール軌道の終端部分となる壁面
モノレール軌道末端の壁面部分
 彩都西駅さきのモノレール行き止まり地点
台形状にとられた中央分離帯部分を側面より見る。
現在はフェンスが設置されており、中へ立ち入る事は出来ない。
中部駅に向かって続く茨木箕面丘陵線
フェンス側部より中部駅方面を見る。 
将来はモノレール軌道が建設される茨木箕面丘陵線西行き線と東行き線の合流部分
茨木箕面丘陵線東行線との合流ポイント。
(写真右手が中部駅方面)
この合流ポイントもモノレールの延伸ルート上にあたる。

 
茨木箕面丘陵線上下線合流部分、モノレール中部駅方面より見る 
茨木箕面丘陵線東行線との合流ポイント(彩都西駅方面)。
現在は暫定2車線で開業しているが、本来は西行き線の2車線である。
将来モノレール延伸時は、この地点にはモノレールの軌道(掘削される)が設置される。
現在の暫定2車線は解除され、新たに東行き線が整備される。
 確保されたモノレール延伸用用地 左手の造成部分がモノレール延伸時軌道となる部分 

将来はモノレール軌道と共に茨木箕面丘陵線の東行線が整備される計画となっています。
将来完成時は、下に示した図内において、左より順に茨木箕面丘陵線東行、モノレール軌道(2線)、茨木箕面丘陵線西行の順に並列に並ぶ事となります。
 大阪モノレール彩都西駅以北延伸時のインフラ構造
茨木箕面丘陵線およびモノレール軌道配置概略図(彩都西駅以降)

西行き線および東行き線合流ポイントを過ぎ、ここからは西行き線の暫定2車線を沿って歩く。
彩都西駅を出たモノレール軌道は、緩やかに右カーブを抜け茨木箕面丘陵線((新)府道1号線)と平行して中部駅を目指す事となる。
延伸開業時は、先ほどの合流ポイント部分はモノレール軌道へと代わり、茨木箕面丘陵線東行き線および西行き線に挟まれる形で中部駅まで推移する。
現行、彩都西駅先のモノレール軌道末端は半地下状態で行き止まりとなっている。
延伸時はそのまま半地下状態を維持し、先の岩阪橋梁まで両脇の茨木箕面丘陵線道路面より低い位置に軌道を取る。
モノレール軌道のイメージ
延伸時の軌道イメージ(多摩モノレール撮影画像を加工)

大阪モノレール延伸ルートの造成終了部
彩都西駅ゾーンより一路、中部駅建設予定位置を目指す。
彩都西駅~中部駅間は現在暫定として、茨木箕面丘陵線西行き線のみが整備されている。写真中の交互上下線は、将来西行き2車線となる。


 彩都西駅を出たモノレール延伸ルートはここで高架となる。
ここからは、モノレールの設置(延伸)ルート未整備のため、図面上より予測しながらの散策となる。
彩都西駅~中部駅までは、4区画に分ける事が出来る。
(主名称の茨木箕面丘陵線は省略)
彩都西駅より順に、
①彩都西駅~第1橋梁区画
②第1橋梁区画~土工区間
③土工事区間~第2橋梁区間
④第2橋梁区間~中部駅 の計4区画となる。

大阪モノレール彩都線延伸ルート 彩都西から岩阪橋梁部概略図
 第1および第2岩阪橋梁部概略図
(左半分が第1岩阪橋梁部)
①彩都西駅~第1橋梁区間
彩都線延伸 第1岩阪橋梁部概略図
 第1岩阪橋梁部概略図(支柱AおよびB部拡大)
AおよびB支柱間はモノレール鋼軌道が採用される事が予想される。
確定ではないが、その他区間はPC軌道桁によるレール設置が妥当。
(支柱間スパンより推定) 
 モノレール延伸ルート上の岩阪橋梁部下面
第1岩阪橋梁部下面
モノレール延伸ルート上の岩阪橋梁拡大
第1岩阪橋梁部のモノレール(A)支柱建設予定位置。
茨木箕面丘陵線を府道1号線下面より見上げる。
第1岩阪橋梁部のモノレール(B)支柱建設予定位置。
第一岩阪橋梁部上面
第2岩阪橋梁部方面
 モノレール延伸ルート上の第一岩阪橋梁部
②第1橋梁区間~土工区間

岩阪橋梁 第1および2橋梁を繋ぐ土工区間。
右手には茨木国際カントリークラブが位置する。
モノレール延伸ルート上の岩阪橋梁部間土工部
土工区間の名の通り、該当区間は元々山であった場所。
開削によって茨木箕面丘陵線西行き線が建設された。
将来東行き線およびモノレール彩都線が建設される際は、更に開削されるため、山の名残は随分と薄まる事が予想される。 
 第二岩阪橋梁部道路面
延伸工事中の茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)
岩阪橋梁 第2橋梁。
この先では彩都中部地区が開発中。
彩都線延伸時、モノレール軌道はこの左側に建設される。
 モノレール延伸ルート上の第二岩阪橋梁部上面
岩阪橋梁 第2橋梁より、彩都西駅方面を見る。
将来、モノレールが彩都西より中部、東センターへ延伸された場合、この道路の右面にモノレール軌道が設置される。
大阪モノレール延伸ルート 茨木箕面丘陵線岩阪橋梁部概略図

 第1および第2岩阪橋梁部概略図
(右半分が第2岩阪橋梁部)

③土工区間~第2橋梁区間
彩都線延伸 第2岩阪橋梁部概略図
第2岩阪橋梁部概略図(支柱C~F部拡大)
A-B間およびF-次支承間はモノレール鋼軌道が採用される事が予想される。
(支柱間スパンより推定)   
 モノレール延伸ルート上の第二岩阪橋梁部下面
第2岩阪橋梁部全景(西面より撮影)
モノレール軌道は道路手前に建設される。

第二岩阪橋梁部全体写真
第2岩阪橋梁下部面(東面より撮影)。
モノレール軌道は道路の向こう側に建設される。

岩阪橋梁部下面彩都西駅側 
第2岩阪橋梁下部より撮影した、モノレール支柱(C)建設予定位置。
支柱CおよびD間下には防砂ダムへの業務通路が設置されている。
軌道は鋼軌道による建設が推定される。
 岩阪橋梁部下面モノレール延伸ルート建設用地部分
写真の道路を進むと砂防ダムがある。
 モノレール支柱建設用地
第2岩阪橋梁下部に確保された茨木箕面丘陵線東行き線およびモノレール支柱建設用の用地。
岩阪橋梁部下面モノレール支柱建設位置
第2岩阪橋梁下部より撮影した、モノレール支柱(D:手前)および(E:奥)建設予定位置。
 
 第二岩阪橋梁部下面法面
第2岩阪橋梁下部より撮影した、モノレール支柱(F)建設予定位置。法面に建設されると推定される。
大阪モノレール中部地域への侵入部
モノレール支柱(F)建設予定位置以降は、中部地区を形成する山間部の始まりとなる箇所。もっとも、中部地区開設のため造成がなされた山は、既に「山」らしくはない。
 
④第2橋梁~「中部駅」
大阪モノレール彩都線中部駅建設予定位置
当然ながらモノレールの軌道も駅舎も確認する事はできないが、正面(地下部分)が大阪モノレール彩都線「中部駅」となる位置となる。
大阪モノレール彩都線中部駅前の交差点
国文都市3号線とトの字で接続する茨木箕面丘陵線。
将来的には本線よりおよそ一段上となる。
以降は4.中部駅(仮称)にて。 
中部駅進入部分のジオラマ
上写真部を模型上で確認する。
本線はグラウンドレベル、国文3号線は側線で本線2段目部分と繋がる。
モノレール関連構造物は描かれていないが、中央の分離帯状部分がモノレール軌道となる部分。
(Cube3110 彩都インフォ*ミュージアム内展示ジオラマ) 
 大阪モノレール中部駅周辺のジオラマ
大阪モノレール中部駅を中心としたジオラマ写真。

(Cube3110 彩都インフォ*ミュージアム内展示ジオラマ) 

4.中部駅(仮称)

大阪モノレール彩都線延伸区間において、中間駅として計画される「中部駅(仮称)」。
2015年の茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)開業によって散策が可能になりました。
中部地区以降の道路は今後整備される予定で、現在の所は外観上確認できる構造物は多くありません。

中部地区は産業ゾーンとして開発が進められる事となり、既にプロロジス(建設中)やスーパー(万代)の進出が決定しています。
東部地区については、平成24年6月にUR都市機構が開発計画から撤退する事が決定し、開発継続の難航が確実となりました。
その後、「彩都東部地区検討会」が設置され、東部地区開発の方向性などが検討されています。

なお、現在中部駅と仮称される大阪モノレール彩都線中部駅ですが、彩都西駅(仮称時:西センター駅)にならって、将来の正式名称は彩都中部駅となる可能性もあります(東センター→彩都東駅も同様)。

4-1.散策(中部駅建設予定位置)

茨木箕面丘陵線を沿って歩く事およそ15分、大阪モノレール彩都線「中部駅(仮称)」建設予定位置まで登ってきました。
現在位置は下図を参照下さい。
 現在位置の略図 大阪モノレール彩都線中部駅
大阪モノレールでは初の地下駅となる中部駅建設予定位置
 中部駅建設予定位置を彩都西駅方面より見る。
彩都西駅から中部駅までは、一定の登り坂が続く。
大阪モノレール中部駅手前に設置されたゼブラゾーン
中部駅建設予定位置より手前から始まるゼブラゾーン。
 大阪モノレール彩都線 中部駅周辺概略図
中部駅および周辺インフラ外略図

彩都線中部駅および周辺の交通インフラ設備概略図を示します。
ここから先はモノレール外の交通インフラの整備も完全とは言えない状況にあります。このため、モノレール関連インフラの想定位置およびルートも想定の域を脱しません。
2015年末現在、図中の佐保道路が併用を開始し、下段(北側)の府道1号線へ接続しています。さらに2016年には図中下に伸びる国文都市3号線の併用が開始されました。

 大阪モノレール中部駅に位置する国文4号線との交点
中部駅建設予定位置
写真中央付近(交差点奥)からさらに奥手までが駅舎部分となる事が予想される。モノレール軌道およびホームは写真グラウンドレベルの二段下、すなわち地下部分に建設される(構想図より想定)。
 大阪モノレール中部駅建設予定位置地上面
中部駅建設予定位置付近には、茨木箕面丘陵線(府道1号)と中部地区を縦貫する国文都市3号線(都市計画線)が接続するT字路が整備されている。モノレール軌道は写真中のトラックおよびショベルの位置の地下部分に建設される。駅舎、いわゆる改札階は、右写真の駅前交通広場と同じグラウンドレベルに設置されると推定される。
国文都市線より大阪モノレール中部駅位置を見る。
国文都市3号線より大阪モノレール彩都線中部駅建設予定位置を見る。
 大阪モノレール中部駅交通広場
中部地区および中部駅フロント部分となる交通広場(予定位置)
交通広場予定位置が盛土でかさ上げされているのには意味がある。
将来的に国文都市3号線は側線により本線と合流するが、本線より一段上で側線と接続する。
盛土化された交通広場計画位置は、将来建設時の平面部分に位置するため一段高い場所に位置している。

 大阪モノレール中部駅駅前広場入り口
交通広場の入り口になると予想される位置。
施工図より推定。現在は、だだっ広いアスファルト舗装が施工されている。
 中部駅駅前広場より大阪モノレール中部駅方面を見る。
交通広場側より中部駅(方面)を見る。

 遠方では新名神の建設が進む
遠方には新名神の建設現場が見える。
 府道1号線へ下る佐保道路、右側がモノレール延伸ルート
中部駅建設予定位置より続く佐保道路。
今現在の府道1号へ接続する。
この先、東センターへ接続する茨木箕面丘陵線は未整備であるため、延伸ルート散策を続けるためにはこの佐保道路を使い、府道1号線へ下りる必要がある。
茨木箕面丘陵線はこの法面を伝って、彩都東地区へ向かう。
中部駅建設予定位置より続く茨木箕面丘陵線の建設ルート。
将来建設される東センターへと続く。
 
 大阪モノレール中部駅建設予定位置を佐保道路より見る。
佐保道路を下りながら中部駅となる部分を撮影。
 佐保道路より大阪モノレール中部駅建設予定位置を見る。
佐保道路をさらに下り、中部駅部分を撮影。
 佐保道路を下る。モノレール延伸ルートは写真より右折。 府道1号線より見たモノレール建設ルート 

さて、ここまで彩都線延伸の概要および彩都西駅~中部駅までの延伸ルートを散策してきました。
計画都市の利点もあり、モノレールのルート上は既に用地取得と初期設計が完了している事が改めて分かります。
いよいよここからは、現在は未整備区間である「彩都東地区および大阪モノレール彩都線東センター駅」周辺区域へ向かいます。
加えて、あまり知られていない?大阪モノレール彩都線山手台車庫建設予定位置にも向かいました。

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