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多摩モノレール箱根ヶ崎延伸 | 上北台駅周辺解説-モノレール軌道末端周辺の散策を面白くする4つのポイント
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4.新青梅街道沿いの駐輪場の正体 (新青梅街道の将来幅員を示めす証拠) |
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多摩モノレール箱根ヶ崎延伸関連事業における、延伸0番目の駅「上北台駅」。 【多摩モノレール箱根ヶ崎延伸 | 上北台駅周辺解説-モノレール軌道末端周辺の散策を面白くする4つのポイント】では、この上北台駅周辺の都市計画とモノレール延伸について解説を行ってまいりました。 前テーマである 【3.上北台駅先に存在する不自然な形状をした駐輪場(都市計画道路とモノレール)】では、上立野交差点南西区画に位置する「駐輪場」に着目し、延伸ルートの散策を行いました。 最後のテーマとなる 【4.新青梅街道沿いの駐輪場の正体(新青梅街道の将来幅員を示めす証拠)】では、ついに上北台駅より向かって上立野交差点を左折し、道路拡幅事業中となる「新青梅街道」へと入ってまいります。 4-1.新青梅街道沿いの駐輪場
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図1 多摩モノレール上北台駅~駐輪場付近概略図 (方位は図中に示しております。) |
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写真3 多摩モノレール箱根ヶ崎延伸ルート方向へ進む。 |
[写真3 多摩モノレール箱根ヶ崎延伸ルート方向へ進む。] 上立野交差点を左折し、多摩モノレール箱根ヶ崎延伸ルート方向へ進みだすと、新青梅街道(多摩モノレール箱根ヶ崎延伸ルート)と平行します。 |
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[写真4 新青梅街道沿いの歩道] 新青梅街道沿いを進みだすと、しばらく続く広い歩道が現れます。平行する新青梅街道の交通量は結構なもの。拡幅工事の認可は既に下りていますが、現在は用地取得段階で目立った工事は確認できません。 [写真5 駐輪場] 広い歩道の末端部に駐輪場は位置しています。不自然に取られた形状から、新青梅街道拡幅用の取得済み用地であると推定されます。 |
写真4 新青梅街道沿いの歩道 |
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写真5 駐輪場 |
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[写真6 駐輪場を歩道橋上より撮影(写真中央より右手付近)] さらに駐輪所脇を新青梅街道箱根ヶ崎方向へ進むと、新青梅街道上下線を横断出来る「立野歩道橋」が設置されています。駐輪場位置を箱根ヶ崎方向より撮影するため、「立野歩道橋」上に上りました。写真6に示す写真が、先ほど脇を通過した「駐輪場」。 [写真7 駐輪場を歩道橋下部より撮影(写真中央付近)] 「立野歩道橋」を渡り反対車線へ移動、歩道橋下部より先ほどと同様に「駐輪場」位置を撮影します。 分かり辛い写真を掲載してしまいましたが、今テーマで着目している駐輪場は、単純な長方形ではなく長方形と台形を組み合わせた異型を有しています。 この駐輪所こそが、最後のテーマのサブタイトルとさせていただきました「新青梅街道の将来幅員を示す証」。この「駐輪場」の正体とは、将来計画のために用地取得された空地の有効利用の結果です。図2に【駐輪場周辺の都市計画(拡幅前後の新青梅街道と駐輪場の位置関係)】を示しました。 図2 駐輪場周辺の都市計画 (拡幅前後の新青梅街道と駐輪場の位置関係) 図中黄色で示す実線および点線が現在の新青梅街道の幅員、オレンジ色で示す実線および点線が将来の新青梅街道の幅員、すなわち計画幅員です。 図から分かる通り、この「駐輪場」は将来の計画幅員内に位置しています。新青梅街道は、2016年にモノレール箱根ヶ崎延伸計画ルート上全区間において認可が下りましたが、2020年代初めにはこのオレンジ色で示す区域まで道路幅が拡幅される事となります。 |
写真6 駐輪場を歩道橋上より撮影 (写真中央より右手付近) |
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写真7 駐輪場を歩道橋下部より撮影 (写真中央付近) |
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4-2.新青梅街道(立川都市計画道路3・2・4 号新青梅街道線)新青梅街道(立川都市計画道路3・2・4 号新青梅街道線)は、平成17年3月に幅員の拡幅(都市計画変更)が行われた主要幹線道路(図3)。多摩モノレール箱根ヶ崎延伸ルート上区間において、現在の幅員である18mから幅員30mに拡げられる事が決定し、平成18年4月には「多摩地域における都市計画道路の整備方針(第三次事業化計画)」の優先整備路線に選定されました。平成23年に入って、上北台~武蔵村山市神明四丁目までの1.1km の区間の都市計画道路整備の事業認可が取得されました(写真8および9など)。 (翌年には瑞穂町における多摩モノレール箱根ヶ崎延伸ルート区間1.4km の区間でも事業認可取得) そして2016年には、上記外を合わせた全区間で都市計画道路整備の事業認可を取得します。 |
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図3 新青梅街道(立川都市計画道路3・2・4 号新青梅街道線)拡幅整備前後の断面概略図 (多摩モノレールインフラ部分は想定) |
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写真8 新青梅街道(立川都市計画道路3・2・4 号新青梅街道線) (北多摩西部消防署付近) |
写真9 新青梅街道沿いに確保された用地 |
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図3に「駐輪場」と都市計画道路の断面概略図を示しました。 今回紹介している「駐輪場」は、この新青梅街道(立川都市計画道路3・2・4 号新青梅街道線)都市計画上の拡幅用地部分に位置しており、拡幅整備が行われる際は道路設備の一部(歩道・自転車道等と想定)となります。既に計画決定されてはいますが、残箇所の用地取得~工事が進行した時点で「駐輪場」区画の整備も進められるものと推定されます。 新青梅街道(立川都市計画道路3・2・4 号新青梅街道線)沿いには、この「駐輪場」の他にも、多くの取得済み用地が点在しています。実際の散策の際には、これらと将来幅員とをイメージしながら進んでいく事で、また違った見方になるかもしれません。 以上で、【多摩モノレール箱根ヶ崎延伸 | 上北台駅周辺解説-モノレール軌道末端周辺の散策を面白くする4つのポイント】の全テーマを終了します。 |
図4 「駐輪場」と都市計画道路の断面概略図 (多摩モノレールインフラ部分は想定) |
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4-3.後記以上、4テーマに渡り、上北台駅周辺の都市計画とモノレール延伸ルートの関係を見てきました。「上北台駅周辺解説-モノレール軌道末端周辺の散策を面白くする4つのポイント」と題しまして、多摩モノレール箱根ヶ崎延伸ルートの散策をなるだけ「おもしろく・わくわく」紹介出来るよう努めたつもりです。 一見変哲も無い道路やそれに付属する歩道等の道路付帯設備、そしてモノレール軌道末端部等を代表とするインフラストラクチャには、都市計画を行った計画者をはじめとする多くの技術者のメッセージが残っています。 多摩モノレール全線(多摩センター~上北台(第一期~第二期))開業から随分と時間が経過しました。 テーマ中でも触れましたが、多摩モノレール箱根ヶ崎延伸計画はここにきて大きな進展を見せ始めています。多摩モノレールの場合、新青梅街道(立川都市計画道路3・2・4 号新青梅街道線)(多摩モノレール箱根ヶ崎延伸ルート区間)の整備と運命を共にしていると言っても過言ではありません。その新青梅街道も、計画通りに進む事を前提とすれば、数年後(2022年計画)には整備事業の完了時期を迎える事となります。 その先、実際にモノレール延伸事業が実行に移されるかどうかまでは決定はしていません。多くの沿線および関係市民、そして事業を推進してきた関係者の願いが叶う事となった暁には、もし宜しければもう一度当テーマをご覧下さい。その時にはきっと、温かい目で「思い出」として見直していただけるはずです。 以上 /編集:mjws.orgデスク ここまで進めてきましたテーマを下記にインデックスしております。 宜しければご参照下さい。 多摩モノレール箱根ヶ崎延伸 トップへは、以下バナーよりお戻り下さい。 【ページ1/5】 テーマ1(インデックス).存在しているが見えない?モノレールのレール (モノレール=上空に設置された道路であるということ) 【ページ2/5】 テーマ1(-2).存在しているが見えない?モノレールのレール ((都市)モノレールとは(都市計画)道路であるという事。) 【ページ3/5】 テーマ2.末端部より先に設置されるモノレール軌道の種類は既に決まっている (終端支柱の支承構造が語る未来のモノレール軌道) 【ページ4/5】 テーマ3.上北台駅先に存在する不自然な形状をした駐輪場 (都市計画道路とモノレール) 【5/5ページ(現在のページ)】 テーマ4.新青梅街道沿いの駐輪場の正体 (新青梅街道の将来幅員を示めす証拠) |
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