多摩都市モノレール 延伸ルート散策
①多摩センター駅～多摩南野間

1.町田延伸ルート①[都道156号]多摩センター駅～多摩南野

図1.　多摩モノレール町田延伸ルートにおける都市計画道路概略 （今回はこの内①区間を散策）
【各区間へのリンク一覧】
[都市計画道路]	多摩モノレール延伸ルート該当区間 （付したNo.は想定設置駅番号）
都道156号 　[3・3・24号] 　多摩モノレール通り	整備済：① 多摩センター(延伸部起点) ② 落合 　未整備：③ 南野
【当頁（現在地）】
[3・4・20号]	未整備：④ 小野路⑤ 小山田緑地 　整備中：⑥小山田桜台　- 桜台車両基地
[町3・3・36号] 　新町田街道	整備済：⑦ 桜美林大学 ⑧ 忠生 ⑨ 山崎団地 　未整備：⑩ 市民病院 ⑪ 旭町体育館
[町3・4・11号]   　原町田大通り(延伸区間)	未整備：⑫ 芹ヶ谷公園　-留置線
[町3・4・11号]   　原町田大通り	整備済：⑬ 町田

2.多摩モノレール通り

2-1.多摩センター駅

図2.　多摩センター駅より展開される鉄道路線 （多摩モノレール町田および八王子ルートは検討路線、是政ルートは構想路線）
多摩モノレール多摩センター駅 （小田急線ホームより撮影） 区間①モノレール町田延伸ルート[都道156号線]の散策はここから開始しました。	多摩モノレール多摩センター駅全体写真 （小田急線ホームより撮影）
多摩モノレール多摩センターを出発する多摩モノレール （小田急線ホームより撮影）	上北台へ向け多摩モノレール車両が行く。 （京王線ホームより撮影）
多摩モノレール多摩センター駅南側外観写真 現在の多摩モノレール線の南側軌道末端部 写真では解り辛いが、軌道末端部は若干上向きに設置されている。	多摩モノレール多摩センター駅側面（東側）外観写真 多摩モノレール線の軌道末端部は、多摩中央署東交差点を過ぎた位置まで建設済みとなっている。右下に見えているのが多摩センターのバスターミナル。

2-2.多摩モノレール通り

多摩モノレール多摩センター駅先で軌道はストップ。 この先は都市計画道路 都道156号 町田・日野線[都市計画道路 3・3・24号]を南下する事となる。	多摩モノレール線の南側軌道末端部からも見えていた「ゆうゆう橋」下部。 モノレールの軌道末端部が若干上向きに作られていたのは、恐らくこの「ゆうゆう橋」を越橋するためのもの。「ゆうゆう橋」は歩行者用陸橋として作られているため、モノレール延伸におけるモノレール軌道桁の設置時は、下部を走る自動車の高さをさほど気にする必要がない。このため延伸時、モノレール軌道は頭上すれすれを通過する事になると考えられる。
「ゆうゆう橋」を過ぎ、引き続き都道156号 町田・日野線[都市計画道路 3・3・24号]を進む。モノレール軌道は、桜美林アカデミーヒルズ交差点手前で更にもう一つ歩道橋を越える。	左写真付近より、「ゆうゆう橋」の方向を振り返る。 多摩センターからはなかなかの上り勾配となっている様で、延伸時は多摩モノレールもこのアップヒルを駆け上がってくるものと推定される。
多摩鶴牧4丁目交差点付近では、将来の八王子ルートと町田ルートが分岐すると考えれらている。 さらにその先には奈良原公園と宝野公園を接続する2本の歩道橋が道路を横断している。	奈良原公園と宝野公園を接続する2本の歩道橋 いずれも歩行者用陸橋
奈良原公園と宝野公園を接続する歩道橋より多摩南野方向（町田方向）を見る。幅員に余裕を持ち、綺麗に整えられた様相は、The都市計画（道路）といった印象。	図3　現在位置 緑枠部分が奈良原公園区画で、現在その間に位置する都道156号 町田・日野線[都市計画道路 3・3・24号]上に立っています。
上写真を望遠で撮影したもの。
さらに上写真位置より、多摩モノレール多摩センター駅方向を見る。	奈良原公園と宝野公園を接続する歩道橋の下部の様子。
歩道橋下にはバス停が設置されている。	奈良原公園内の様子、公園内を伝って多摩尾根幹線側に進んでみた。
奈良原公園の南多摩尾根幹線側には、更に歩道橋が設置されていて、これによって尾根幹上を横断出来る。	奈良原公園より多摩尾根幹線側に下りる階段。
歩道橋上より撮影した南多摩尾根幹線の様子 （唐木田方向）	歩道橋上より撮影した南多摩尾根幹線の様子 （多摩南野交差点方向）

3.多摩南野

この多摩南野交差点には、多摩モノレール延伸構想における多摩モノレール町田ルートおよび多摩モノレール是政ルートが合流する計画となっています。町田ルートは、都道156号[都市計画道路 3・3・24号]をベース道路に、対して是政ルートは南多摩尾根幹線道路をベース道路とする都市モノレール計画です。 両ルートが共に整備される事となった場合、図に示すように、この多摩南野交差点で立体交差する必要が生じます。実現すると、モノレールに関連する設備としては大変見ごたえのある構造物となるはずです。 図4　多摩南野交差点で立体交差する町田ルートおよび是政ルート。   モノレール同士の立体交差については、既に大阪モノレールで実際に設置されていて、万博記念公園駅から分岐する本線および支線（彩都線）の立体交差がこれにあたります。多摩南野交差点における多摩モノレール同士の立体交差では、大阪モノレールのものと違い、完全に別方向から合流する路線同士の交差となります。なお、日本国外まで目を拡げると、中国は重慶モノレールにおいて、2号線および3号線が立体交差部を有しているモノレール路線として存在します。	多摩南野交差点外観 （写真は多摩センター方向、横方向が南多摩尾根幹線道路）
	多摩南野交差点を多摩センター駅方向より見る。 （都道156号線[都市計画道路 3・3・24号]）
	多摩南野交差点付近から見た多摩センター方向。 （都道156号線[都市計画道路 3・3・24号]）
都道156号線[都市計画道路 3・3・24号]に設置された案内標識 南多摩尾根幹線道路の配置が上下二段になっているのは、広い中央分離帯を介して側道を配置した構造を有しているため。南多摩尾根幹線道路は現在も本線未整備の状態（整備中路線）となっている。	南多摩尾根幹線道路の中央分離帯の様子 多摩南野交差点より唐木田方向を撮影したもの。 この中央分離帯部分に将来、南多摩尾根幹線道路の本線と多摩モノレールの軌道が設置される構想となっている。写真では、多摩モノレール町田ルートは横方向に配置される。
多摩南野交差点に到着しました。 多摩モノレール町田延伸ルート上における現在位置は図5を参照下さい。	図5　現在位置
都道156号 町田・日野線[都市計画道路 3・3・24号]と南多摩尾根幹線道路の標識。分かり難いが、両幹線道路ともに156号線の名称を持つ。
都市計画道路 3・3・24号線はこれ以降、幅員20m道路となります。 多摩モノレール町田延伸時には道路幅の拡幅工事が必要となる、多摩市側最後の区間です。	図6　都市計画道路3・3・24号および3・4・20号の配置図 赤線で示すラインが、今回散策を行っている 都道156号 町田・日野線[都市計画道路 3・3・24号]で、緑色および黄色のラインが町田市における都市計画道路となる3・4・20号線です。3・4・20号線は、多摩市側のおよそ半分の区間（緑色ライン）については、今のところ未整備となっています。
上の写真より更に南側の横断歩道へ移動し撮影したもの。 都市計画道路3・3・24号はこの後しばらく南下し、都市計画道路3・4・20号と接続する計画となっています（図6）。
交差点南側より南多摩尾根幹線道路 唐木田方向を見る。 南多摩尾根幹線道路上には延々と広い中央分離帯が続きます。	左写真の中央分離帯部分拡大写真。 将来の交差点造成用のものか、盛土が設けられています。
上写真位置より、多摩センター駅方向を撮影。	南多摩尾根幹線より撮影した多摩南野交差点