大阪府は2017年2月16日に平成29年度当初予算案を公表しました。
総額は昨年より7.8%減の4兆3910億円となりました。
当初予算案では世界に誇れる都市空間の創造、都市魅力の創出・発信「道路・鉄道ネットワーク等の充実」の内の一つとして、大阪モノレール瓜生堂延伸も取り上げられています。
大阪モノレールの延伸(門真市〜瓜生堂間)については、平成29年度に予定される測量、基本設計および環境調査等を初めとした予算が盛り込まれました。
これは、昨年よりおよそ1億円の増額となる4億600万円となります(平成28年度は3億3万円)。
大阪モノレールの延伸は門真市駅〜(仮称)瓜生堂駅(東大阪市)間、約9.0kmが計画されており、平成29年度は当初より測量、基本設計および環境調査等を実施する年度として位置づけられていました。
また予算案には、現在延伸事業が進行する北大阪急行延伸に関連して、箕面市への建設費の補助金も盛り込まれました。
大阪モノレール南伸区間ルート(2016年発表による想定ルート) |
現在の門真市駅軌道末端部分の様子 |
以下が大阪府公表資料の該当部分抜粋です。
道路・鉄道ネットワーク等の充実(18P)
大阪モノレールの延伸(4億600万円)
【都市整備部】
大阪都心から放射状に延びる既存鉄道を環状に結節し、広域鉄道ネットワークを形成するとともに、沿線地域の活性化を図るため、大阪モノレールの門真市駅以南への延伸を実施。
・整備区間:門真市駅〜(仮称)瓜生堂駅(東大阪市)、延長約9.0km
・事業費:約1,050億円(うち府費約300億円)
・開業目標:平成41年
・平成29年度の事業内容:測量、基本設計、環境調査等
北大阪急行の延伸(15億円)
【都市整備部】
北大阪地域と大阪都心とを直結し、大阪の南北軸を強化する北大阪急行線の延伸整備を促進するため、箕面市に対して建設費の1/6(上限100億円)を補助。
・整備区間:千里中央駅〜(仮称)新箕面駅、延長約2.5km
・建設費:約600億円
・開業目標:平成32年度
平成29年度当初予算案の概要(大阪府公表資料より)
全体の特徴
・府費負担教職員制度の見直しなどにより、予算規模が減少
・人件費や一般施策経費などは減少するものの、社会保障関係経費は引き続き増加
・収支均衡のための財政調整基金の取崩額は、過去最大であった前年度からは減少するものの、高水準
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